40章
夢小説設定
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泉から戻ってきた私たちは、おじいさんのお家に再びやってきた。
ノックをしてドアを開けると、やはり出迎えはスライムと泥人形だ。
ククールからポンと肩を叩かれた。
だから私は能天気担当でな、天邪鬼とは対照的な人間なはずなんだけどな?
「おじいさん、いる?」
「この家に住んでいるじいさんなら、今は出かけていていないっちよ。だから隣の部屋を探しても無駄だっちよ。天邪鬼な僕が言うんだから本当だっちよ」
「ふーんそっかー、隣の部屋を探してもいないって『天邪鬼』が言うなら、本当なんだろうな〜。で、そっちはなんか知らない?」
「自分、馬鹿デスカラ、オッシャル意味ガヨクワカリマセン……」
「本当にそれしか喋れねーんだな」
逆にそれが喋れるのはなんでだ。
本当は喋れるけど、わざと喋れないふりをしているとかでもなくて?
そんなことするメリットがないか、そりゃそうだよな。
「色々喋れるようになるといいね」
「ジュウ……」
「……うん?」
「キュウ……」
「は?」
「ハチ……」
「急にカウントダウン始まったわね」
「ナナ……」
「何が起きるってんですかい?」
「ロク……」
「え、ちょっと僕も分かんない」
「ゴォ……」
「五秒切っちゃったけど……」
「ヨン……」
「ひょっとして爆発するのか?」
「サン……」
「そんな爆弾岩じゃあるまいし、ねぇ?」
「ニィ……」
「爆発したらこの家諸共でがすよ」
「イチ……」
「あっ、カウント終わる」
瞬間、ブゥゥ……と汚い音がした。
次いで鼻を襲ってくる臭い。
「……失礼、ガスガモレマシタ」
「隣の部屋ー!!」
全員で隣の部屋に駆け込んだ。
最悪だ!
オナラのカウントダウンしてやがったのかよ!!
ていうかアイツ実は喋ろうと思えば喋れるんじゃないの!?
「おお。泉で出会った旅人ではないか。よく来てくれたな」
「すみません、お邪魔してます。実はお伺いしたいことがあって……」
おじいさんは私たちのドタバタ音に気付いて、すぐにこちらを振り返った。
しかし私たちだと気付くんだから、さすが心眼で見ておられるだけのことはある。
私も鍛えたら身に付くかな、無理かもしれないな……。
「経緯は話すと長くなるので割愛させて頂きますが、クラビウス王から魔法の鏡を頂いたんです。ただ……」
「な、なに? 王家の宝である魔法の鏡を頂いただと!? どれ? 持っているのなら出してみろ」
「こちらです」
エイトが魔法の鏡を取り出して、おじいさんに差し出す。
鏡は城を出た時から変わらず、ただの綺麗な鏡のままだ。
おじいさんは鏡に触れて、感慨深そうに声を上げた。
「おお、これは! まさに太陽の鏡。わしがサザンビークで触れたものと同じ物ではないか。しかし、どうした事だ……。すっかり魔力を失っているようだな」
「太陽の鏡? これって魔法の鏡じゃないんですか?」
「おっと。説明がまだだったな。そなたが魔法の鏡と呼ぶこの鏡の真の名は、太陽の鏡というのだよ。だが魔力を失っている今の状態では、魔法の鏡とさえ呼べないがな……」
「城にいる魔術師も、鏡の魔力が失われたって言ってたでがすよ。それで爺さんに聞きに来たんでがす」
「うーむ。鏡に魔力を宿す方法か……。たしか太陽の鏡は、強い光を放つ呪文を受けて、その輝きを増したと、かつて聞いたことがある。どういう理由かは知らぬが、鏡から魔力が失われたのであれば、もう一度太陽の鏡で、ある呪文を受けさえすれば、鏡は再び魔力を宿し、その輝きを取り戻すかもしれん」
なるほど、この鏡は初めから魔力を持っていたわけではなく、外的要因を受けて性質が変化し、魔力を宿すようになったのか。
魔力がないのなら、再びその外的要因に触れさせればいい。
理屈は分かったけど、問題は……。
「問題なのは、鏡を復活させる呪文がどんな呪文であったのかだな。輝きを増す呪文。うーむ、輝きか……」
「ゼシカ、心当たりはある?」
「聞いたこともないわね。でも輝きっていうくらいだし、光に関係する呪文じゃない? ほら、この大陸に来る途中で遭遇した、海竜の……」
「おお、そうじゃ! 海竜の放つあの呪文があったか!」
「まさかの正解!?」
さすがゼシカ、勘が冴えてるぅ!
やっぱりインテリハットを被ってるだけあるな!
賢さが段違いだ!
……おかしいな、同じものを私も被ってるはずなのに、言動がまったく賢くならないな。
仲間内でも私とエイトが同い年だってことを疑われてるし、近衛兵だってこともいまいち信用しきれてなさそうというか……。
れっきとした十八歳の近衛兵なのにな、私……。
ノックをしてドアを開けると、やはり出迎えはスライムと泥人形だ。
ククールからポンと肩を叩かれた。
だから私は能天気担当でな、天邪鬼とは対照的な人間なはずなんだけどな?
「おじいさん、いる?」
「この家に住んでいるじいさんなら、今は出かけていていないっちよ。だから隣の部屋を探しても無駄だっちよ。天邪鬼な僕が言うんだから本当だっちよ」
「ふーんそっかー、隣の部屋を探してもいないって『天邪鬼』が言うなら、本当なんだろうな〜。で、そっちはなんか知らない?」
「自分、馬鹿デスカラ、オッシャル意味ガヨクワカリマセン……」
「本当にそれしか喋れねーんだな」
逆にそれが喋れるのはなんでだ。
本当は喋れるけど、わざと喋れないふりをしているとかでもなくて?
そんなことするメリットがないか、そりゃそうだよな。
「色々喋れるようになるといいね」
「ジュウ……」
「……うん?」
「キュウ……」
「は?」
「ハチ……」
「急にカウントダウン始まったわね」
「ナナ……」
「何が起きるってんですかい?」
「ロク……」
「え、ちょっと僕も分かんない」
「ゴォ……」
「五秒切っちゃったけど……」
「ヨン……」
「ひょっとして爆発するのか?」
「サン……」
「そんな爆弾岩じゃあるまいし、ねぇ?」
「ニィ……」
「爆発したらこの家諸共でがすよ」
「イチ……」
「あっ、カウント終わる」
瞬間、ブゥゥ……と汚い音がした。
次いで鼻を襲ってくる臭い。
「……失礼、ガスガモレマシタ」
「隣の部屋ー!!」
全員で隣の部屋に駆け込んだ。
最悪だ!
オナラのカウントダウンしてやがったのかよ!!
ていうかアイツ実は喋ろうと思えば喋れるんじゃないの!?
「おお。泉で出会った旅人ではないか。よく来てくれたな」
「すみません、お邪魔してます。実はお伺いしたいことがあって……」
おじいさんは私たちのドタバタ音に気付いて、すぐにこちらを振り返った。
しかし私たちだと気付くんだから、さすが心眼で見ておられるだけのことはある。
私も鍛えたら身に付くかな、無理かもしれないな……。
「経緯は話すと長くなるので割愛させて頂きますが、クラビウス王から魔法の鏡を頂いたんです。ただ……」
「な、なに? 王家の宝である魔法の鏡を頂いただと!? どれ? 持っているのなら出してみろ」
「こちらです」
エイトが魔法の鏡を取り出して、おじいさんに差し出す。
鏡は城を出た時から変わらず、ただの綺麗な鏡のままだ。
おじいさんは鏡に触れて、感慨深そうに声を上げた。
「おお、これは! まさに太陽の鏡。わしがサザンビークで触れたものと同じ物ではないか。しかし、どうした事だ……。すっかり魔力を失っているようだな」
「太陽の鏡? これって魔法の鏡じゃないんですか?」
「おっと。説明がまだだったな。そなたが魔法の鏡と呼ぶこの鏡の真の名は、太陽の鏡というのだよ。だが魔力を失っている今の状態では、魔法の鏡とさえ呼べないがな……」
「城にいる魔術師も、鏡の魔力が失われたって言ってたでがすよ。それで爺さんに聞きに来たんでがす」
「うーむ。鏡に魔力を宿す方法か……。たしか太陽の鏡は、強い光を放つ呪文を受けて、その輝きを増したと、かつて聞いたことがある。どういう理由かは知らぬが、鏡から魔力が失われたのであれば、もう一度太陽の鏡で、ある呪文を受けさえすれば、鏡は再び魔力を宿し、その輝きを取り戻すかもしれん」
なるほど、この鏡は初めから魔力を持っていたわけではなく、外的要因を受けて性質が変化し、魔力を宿すようになったのか。
魔力がないのなら、再びその外的要因に触れさせればいい。
理屈は分かったけど、問題は……。
「問題なのは、鏡を復活させる呪文がどんな呪文であったのかだな。輝きを増す呪文。うーむ、輝きか……」
「ゼシカ、心当たりはある?」
「聞いたこともないわね。でも輝きっていうくらいだし、光に関係する呪文じゃない? ほら、この大陸に来る途中で遭遇した、海竜の……」
「おお、そうじゃ! 海竜の放つあの呪文があったか!」
「まさかの正解!?」
さすがゼシカ、勘が冴えてるぅ!
やっぱりインテリハットを被ってるだけあるな!
賢さが段違いだ!
……おかしいな、同じものを私も被ってるはずなのに、言動がまったく賢くならないな。
仲間内でも私とエイトが同い年だってことを疑われてるし、近衛兵だってこともいまいち信用しきれてなさそうというか……。
れっきとした十八歳の近衛兵なのにな、私……。
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