33章
夢小説設定
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ラパンハウスの中へお邪魔すると、なんとラパンさんは起きていた。
そしてまたもや猛烈な勢いで文字を書いている……。
どんだけ忙しいんだ、この人!
寝る暇もないくらいってか!
陛下より忙しいんじゃないか!?
「あのー、ラパンさん?」
「……」
「ラパンさーん?」
「……」
「ラパンさーん!」
「おおっ、ようやっと戻ってきたか」
ものすごい集中力だな!
その集中力、私にも分けてほしいぞ!
でもちょっとワーカーホリックになりそうで嫌かもしれない。
「どうやらわしの古き友を無事に導いてくれたようじゃな」
「はい。ところであの不思議な木って何なんですか?」
「お前さんたちが彼奴に会ったあの不思議な木は、太古より『命を司る木』と呼ばれておるのじゃ。それゆえか時折、自分が死んだことに気付かぬ者たちが、道に迷って辿り着いてしまうことがあってな。しかし、これで彼奴も自分の死に気付き、無事に冥界へと向かってくれることじゃろう」
そう言ってラパンさんは、何かを懐かしむように手元を見つめた。
「あやつ……バウムレンは、わしが最初に心を許し合ったキラーパンサーでな。彼奴がおったから、今のわしがあるのじゃと思っておるよ」
そう呟くラパンさんの声は、寂しさが隠し切れていなかった。
きっと最高の相棒同士だったんだろう。
バウムレンが自分の死にさえ気付かないほど、ラパンさんの命令を忠実に遂行しようとしたように。
きっとこの二人は、強い絆で結ばれていたんだ。
「唯一無二の相手だったんですね」
「その通りだ。だから、たとえ彼奴のためでも、わしはこの仕事を止めることはできんかったのじゃよ」
「っつっても、アッシらはアンタの仕事が何か知らないんでげすがね」
「……ん?」
ヤンガスのどストレートな一言に、ラパンさんは首を傾げた。
そりゃまあね、私らもラパンさんとキラーパンサーの関係が分からないままに、お使いを頼まれたからね。
結局この人は何なんだ? ってな話だよ。
「おおっ! こいつは説明が遅れたな! わしはキラーパンサー友の会の会長をしておるんじゃよ」
「そんな会あるんだ」
「よし! 今回の礼に、お前さんたちも会員にしてやろう!」
「え! あ、あの……会費って発生したりしますか……?」
思わずゴールドの入った袋を隠してしまった。
旅人からせしめるお金なんて、微々たる金額ですので……。
どうか会費は免除して頂けると助かるのですが……!
「会費? そんなもん、恩あるお前さんたちから貰うわけにはゆかぬじゃろう」
「良かった……」
「まぁ割とその日暮らしだしな、俺たち」
「……そうだね」
エイトもさすがにフォローできなかったみたいだ。
旅人に貯蓄があるほうがおかしいよ、旅人なのに。
一応ゴールド銀行に口座は作ったけど、預金ゼロだよ。
「さあ、こいつが会員のしるしじゃ。受け取ってくれ」
ラパンさんから貰ったのは、不思議な形の鈴。
鈴が会員証って、不思議だな。
チリンと軽やかな音色が心地いいから、熊よけにはなるかも。
それにデザインもなんだかかっこいい。
キラーパンサーの顔が彫られた鈴からは紐が伸びていて、紐の先にはキラーパンサーの尻尾と似たようなフサフサがついている。
「その鈴が会員のしるしじゃ。然るべき場所で使えば、近くにいるキラーパンサーを呼び寄せるはずじゃぞ」
「つまりどこでもキラーパンサーに乗れるってこと!?」
「レイラの目が輝いたわ」
だって今回限りだと思ってたもん!
これでいつでもどこでも、キラーパンサーに乗れるんだ!
やったー!!
「この鈴、何か呼び名はあるんですか?」
「む? その鈴には特別な名前なんぞないが……。それでは使う時に些か不便じゃな。よし! その鈴は今より『バウムレンの鈴』と名付けよう! わしと奴の友情の証じゃ!」
「いい名前!」
キラーパンサー友の会会員証あらため、バウムレンの鈴は、チリリンと涼やかな音を立てた。
いい人に巡り会えたんだな、バウムレンは。
私も生涯にわたって仕えたいと思う主君に出会えたから、その気持ちはすごく分かる。
「では世話になったな、旅の者よ! いつの日も心にパンサーじゃ。この言葉、決して忘れるでないぞ!」
「はいっ! こちらこそお世話になりました!」
ラパンさんにブンブンと手を振って、ラパンハウスから出る。
私が手を振るたび、バウムレンの鈴はチリンチリンと音を立てた。
うーん、いい音だなぁ!
「カラッチさーん! お世話になりましたー!」
「おーう! この先も気を付けていくだーよ!」
カラッチさんともブンブン手を振り合って、私達はラパンハウスを後にした。
朝日の中で、バウムレンの鈴が鳴る。
どこからともなくキラーパンサーが五頭現れて、私たちはそれぞれ背中に跨った。
「それじゃあ今度こそ、サザンビークに向かって出発だ!」
「おー!!」
「やれやれ、寄り道の多い奴らじゃわい」
「でもおかげでキラーパンサーに乗れるようになったんだし、無駄じゃなかっただろ。まぁ馬姫様に乗ってるだけのおっさんにゃあ、ありがたみが分からねぇかもしれねぇな」
「な、なんじゃと貴様ー!」
ヤンガスと陛下がバチバチと睨み合う。
そんな二人をとりなして、私たちはラパンハウスの前から走り去った。
キラーパンサーの背に乗る私たちに、気持ちのいい風が吹き付ける。
世界中のキラーパンサーを愛する人たちよ!
合言葉は、いつの日も心にパンサー!!
そしてまたもや猛烈な勢いで文字を書いている……。
どんだけ忙しいんだ、この人!
寝る暇もないくらいってか!
陛下より忙しいんじゃないか!?
「あのー、ラパンさん?」
「……」
「ラパンさーん?」
「……」
「ラパンさーん!」
「おおっ、ようやっと戻ってきたか」
ものすごい集中力だな!
その集中力、私にも分けてほしいぞ!
でもちょっとワーカーホリックになりそうで嫌かもしれない。
「どうやらわしの古き友を無事に導いてくれたようじゃな」
「はい。ところであの不思議な木って何なんですか?」
「お前さんたちが彼奴に会ったあの不思議な木は、太古より『命を司る木』と呼ばれておるのじゃ。それゆえか時折、自分が死んだことに気付かぬ者たちが、道に迷って辿り着いてしまうことがあってな。しかし、これで彼奴も自分の死に気付き、無事に冥界へと向かってくれることじゃろう」
そう言ってラパンさんは、何かを懐かしむように手元を見つめた。
「あやつ……バウムレンは、わしが最初に心を許し合ったキラーパンサーでな。彼奴がおったから、今のわしがあるのじゃと思っておるよ」
そう呟くラパンさんの声は、寂しさが隠し切れていなかった。
きっと最高の相棒同士だったんだろう。
バウムレンが自分の死にさえ気付かないほど、ラパンさんの命令を忠実に遂行しようとしたように。
きっとこの二人は、強い絆で結ばれていたんだ。
「唯一無二の相手だったんですね」
「その通りだ。だから、たとえ彼奴のためでも、わしはこの仕事を止めることはできんかったのじゃよ」
「っつっても、アッシらはアンタの仕事が何か知らないんでげすがね」
「……ん?」
ヤンガスのどストレートな一言に、ラパンさんは首を傾げた。
そりゃまあね、私らもラパンさんとキラーパンサーの関係が分からないままに、お使いを頼まれたからね。
結局この人は何なんだ? ってな話だよ。
「おおっ! こいつは説明が遅れたな! わしはキラーパンサー友の会の会長をしておるんじゃよ」
「そんな会あるんだ」
「よし! 今回の礼に、お前さんたちも会員にしてやろう!」
「え! あ、あの……会費って発生したりしますか……?」
思わずゴールドの入った袋を隠してしまった。
旅人からせしめるお金なんて、微々たる金額ですので……。
どうか会費は免除して頂けると助かるのですが……!
「会費? そんなもん、恩あるお前さんたちから貰うわけにはゆかぬじゃろう」
「良かった……」
「まぁ割とその日暮らしだしな、俺たち」
「……そうだね」
エイトもさすがにフォローできなかったみたいだ。
旅人に貯蓄があるほうがおかしいよ、旅人なのに。
一応ゴールド銀行に口座は作ったけど、預金ゼロだよ。
「さあ、こいつが会員のしるしじゃ。受け取ってくれ」
ラパンさんから貰ったのは、不思議な形の鈴。
鈴が会員証って、不思議だな。
チリンと軽やかな音色が心地いいから、熊よけにはなるかも。
それにデザインもなんだかかっこいい。
キラーパンサーの顔が彫られた鈴からは紐が伸びていて、紐の先にはキラーパンサーの尻尾と似たようなフサフサがついている。
「その鈴が会員のしるしじゃ。然るべき場所で使えば、近くにいるキラーパンサーを呼び寄せるはずじゃぞ」
「つまりどこでもキラーパンサーに乗れるってこと!?」
「レイラの目が輝いたわ」
だって今回限りだと思ってたもん!
これでいつでもどこでも、キラーパンサーに乗れるんだ!
やったー!!
「この鈴、何か呼び名はあるんですか?」
「む? その鈴には特別な名前なんぞないが……。それでは使う時に些か不便じゃな。よし! その鈴は今より『バウムレンの鈴』と名付けよう! わしと奴の友情の証じゃ!」
「いい名前!」
キラーパンサー友の会会員証あらため、バウムレンの鈴は、チリリンと涼やかな音を立てた。
いい人に巡り会えたんだな、バウムレンは。
私も生涯にわたって仕えたいと思う主君に出会えたから、その気持ちはすごく分かる。
「では世話になったな、旅の者よ! いつの日も心にパンサーじゃ。この言葉、決して忘れるでないぞ!」
「はいっ! こちらこそお世話になりました!」
ラパンさんにブンブンと手を振って、ラパンハウスから出る。
私が手を振るたび、バウムレンの鈴はチリンチリンと音を立てた。
うーん、いい音だなぁ!
「カラッチさーん! お世話になりましたー!」
「おーう! この先も気を付けていくだーよ!」
カラッチさんともブンブン手を振り合って、私達はラパンハウスを後にした。
朝日の中で、バウムレンの鈴が鳴る。
どこからともなくキラーパンサーが五頭現れて、私たちはそれぞれ背中に跨った。
「それじゃあ今度こそ、サザンビークに向かって出発だ!」
「おー!!」
「やれやれ、寄り道の多い奴らじゃわい」
「でもおかげでキラーパンサーに乗れるようになったんだし、無駄じゃなかっただろ。まぁ馬姫様に乗ってるだけのおっさんにゃあ、ありがたみが分からねぇかもしれねぇな」
「な、なんじゃと貴様ー!」
ヤンガスと陛下がバチバチと睨み合う。
そんな二人をとりなして、私たちはラパンハウスの前から走り去った。
キラーパンサーの背に乗る私たちに、気持ちのいい風が吹き付ける。
世界中のキラーパンサーを愛する人たちよ!
合言葉は、いつの日も心にパンサー!!
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