第二話 発露
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茶髪のお兄さんの馬に乗せてもらってしばらく経って、お城が見えてきた
「うわぁ……!!」
目の前には立派な和城がそびえたっている
「俺の城、青葉城だ」
「すごい……
本物初めて見た……」
私のいた世界じゃあ、もう石垣しか残ってないからなぁ
私の世界にあったであろうお城と同じかは分からないけど、かなり大きい
見上げているので、そろそろ首が痛くなってきた
「まずは着替えだな
その格好じゃ目立っちまう
着物は一人で着られるか?」
「はい、着付けならできます」
「そうか
何かあったら侍女に言え
部屋の外に控えさせておく」
「はい、ありがとうございます
……あの、ところで、お名前を伺ってもいいですか?」
知ってるけど!!
やっぱり名乗りは生で聞きたいじゃない!
「Oh、sorry!
名乗りもせずにいたんじゃ、coolじゃねぇな
俺は奥州筆頭・伊達政宗
いずれこの天下を統べる独眼竜だ
Nice to meet you、夕華」
「俺は伊達成実
梵の従兄弟だ
よろしくな」
「片倉小十郎だ
政宗様にお仕えしている」
「は、はい!
よろしくお願いします!」
うわー!
生の奥州筆頭を頂いてしまった!!
そういえば、伊達成実ってあの槍持ってるモ武将……
あれ、ここはこんな童顔イケメン君なんだね
「えっと、しばらくお世話になります」
「おう
まずは入りな」
政宗様にうながされて、恐る恐るとお城の中に入る
すぐさま、門兵の二人が私たちに気が付いて
「筆頭、お帰りなさいませ!」
「筆頭、そいつは?」
「こいつは客人だ」
客人だって、客人
そんな大層な者ではないけど……
そこへ、お城の廊下に、きれいな女の人が現れた
ゲームでは見たことはないけど……誰だろう
「まあ、政宗様!
お帰りなさいませ
そちらの方は?」
「Other world girl.
ゴロツキどもに絡まれてたのを成実が助けてきたのさ
行くあてもねぇってんで連れてきた
喜多、こいつに着物を選んでやってくれ」
政宗様の言葉に、女の人はにっこりと笑った
「お任せくださいませ
さ、こちらへ」
「あ、はい」
三人に頭を下げて、女の人に従って靴を脱いで上がる
「成実様がお助けになったそうですね?
お怪我はございませんでしたか?」
「はい、大丈夫です」
女の人が上品に微笑む
綺麗な人だなぁ……お姫様とか?
「私は喜多と申します
片倉小十郎と鬼庭綱元の義姉です」
……マジで?
史実の伊達家も大好きだから、もちろん片倉喜多という女性のお名前は存じているけど……
こんなに美人だったんだな!?
「えっと、森川夕華です
元いた世界の伊達家の流れを汲む家の出です」
「まあ……
夕華様の世界にも伊達家が?」
「はい
といっても政宗様は異国語なんて話しませんけどね」
「世界が違うと政宗様も違うのですね
さ、着きました
少々お待ちください」
部屋の中に通され、言われた通り待っていると
しばらくして、部屋の仕切りのふすまが開いて喜多さんが現れた
「着付けは出来ますか?」
「はい、大丈夫です」
喜多さんから着物を受け取ると、喜多さんはお部屋を退出していった
制服を脱いで、着物に袖を通す
久々に着物を着るなぁ……
これほど実家が古い家で助かったことはない……
本家にご挨拶に行くときは、必ず着物だった
おかげで小さいころから着付けは一人でできるわけで
帯を締めて終わり
「あの、喜多……様、これでいいですか?」
「ええ、おきれいですわ
ふふ、私に様付けはおやめくださいませ
私はただの女中頭、敬われる立場にございません
では、政宗様がお待ちでしょうから、参りましょう」
「あ……はい」
歩き出した喜多さんの後について行く
正直、一人で行くとなると絶対迷うと思う
……お城って、広いよねぇ
「……あ、綺麗なお庭」
「ええ、伊達家の自慢の庭です
夕華様のお屋敷には、こういったお庭はございませんか?」
「こんなに立派なお庭は無いですね
ちょっとお花を植えたりするくらいの小さなお庭だったので」
「左様でございましたか
夕華様は、暮らしておられた世界が違うとはいえ、伊達家の分家のひとつの御出身であるようでしたので」
「末席も末席ですよ、ほとんど本家とは関わりもないくらいで……」
立ち話をしすぎて政宗様を待たせるのもいけないので、政宗様が待っておられるというお部屋へと向かいながら
私は喜多さんに、向こうの世界のことを話して聞かせた
「うわぁ……!!」
目の前には立派な和城がそびえたっている
「俺の城、青葉城だ」
「すごい……
本物初めて見た……」
私のいた世界じゃあ、もう石垣しか残ってないからなぁ
私の世界にあったであろうお城と同じかは分からないけど、かなり大きい
見上げているので、そろそろ首が痛くなってきた
「まずは着替えだな
その格好じゃ目立っちまう
着物は一人で着られるか?」
「はい、着付けならできます」
「そうか
何かあったら侍女に言え
部屋の外に控えさせておく」
「はい、ありがとうございます
……あの、ところで、お名前を伺ってもいいですか?」
知ってるけど!!
やっぱり名乗りは生で聞きたいじゃない!
「Oh、sorry!
名乗りもせずにいたんじゃ、coolじゃねぇな
俺は奥州筆頭・伊達政宗
いずれこの天下を統べる独眼竜だ
Nice to meet you、夕華」
「俺は伊達成実
梵の従兄弟だ
よろしくな」
「片倉小十郎だ
政宗様にお仕えしている」
「は、はい!
よろしくお願いします!」
うわー!
生の奥州筆頭を頂いてしまった!!
そういえば、伊達成実ってあの槍持ってるモ武将……
あれ、ここはこんな童顔イケメン君なんだね
「えっと、しばらくお世話になります」
「おう
まずは入りな」
政宗様にうながされて、恐る恐るとお城の中に入る
すぐさま、門兵の二人が私たちに気が付いて
「筆頭、お帰りなさいませ!」
「筆頭、そいつは?」
「こいつは客人だ」
客人だって、客人
そんな大層な者ではないけど……
そこへ、お城の廊下に、きれいな女の人が現れた
ゲームでは見たことはないけど……誰だろう
「まあ、政宗様!
お帰りなさいませ
そちらの方は?」
「Other world girl.
ゴロツキどもに絡まれてたのを成実が助けてきたのさ
行くあてもねぇってんで連れてきた
喜多、こいつに着物を選んでやってくれ」
政宗様の言葉に、女の人はにっこりと笑った
「お任せくださいませ
さ、こちらへ」
「あ、はい」
三人に頭を下げて、女の人に従って靴を脱いで上がる
「成実様がお助けになったそうですね?
お怪我はございませんでしたか?」
「はい、大丈夫です」
女の人が上品に微笑む
綺麗な人だなぁ……お姫様とか?
「私は喜多と申します
片倉小十郎と鬼庭綱元の義姉です」
……マジで?
史実の伊達家も大好きだから、もちろん片倉喜多という女性のお名前は存じているけど……
こんなに美人だったんだな!?
「えっと、森川夕華です
元いた世界の伊達家の流れを汲む家の出です」
「まあ……
夕華様の世界にも伊達家が?」
「はい
といっても政宗様は異国語なんて話しませんけどね」
「世界が違うと政宗様も違うのですね
さ、着きました
少々お待ちください」
部屋の中に通され、言われた通り待っていると
しばらくして、部屋の仕切りのふすまが開いて喜多さんが現れた
「着付けは出来ますか?」
「はい、大丈夫です」
喜多さんから着物を受け取ると、喜多さんはお部屋を退出していった
制服を脱いで、着物に袖を通す
久々に着物を着るなぁ……
これほど実家が古い家で助かったことはない……
本家にご挨拶に行くときは、必ず着物だった
おかげで小さいころから着付けは一人でできるわけで
帯を締めて終わり
「あの、喜多……様、これでいいですか?」
「ええ、おきれいですわ
ふふ、私に様付けはおやめくださいませ
私はただの女中頭、敬われる立場にございません
では、政宗様がお待ちでしょうから、参りましょう」
「あ……はい」
歩き出した喜多さんの後について行く
正直、一人で行くとなると絶対迷うと思う
……お城って、広いよねぇ
「……あ、綺麗なお庭」
「ええ、伊達家の自慢の庭です
夕華様のお屋敷には、こういったお庭はございませんか?」
「こんなに立派なお庭は無いですね
ちょっとお花を植えたりするくらいの小さなお庭だったので」
「左様でございましたか
夕華様は、暮らしておられた世界が違うとはいえ、伊達家の分家のひとつの御出身であるようでしたので」
「末席も末席ですよ、ほとんど本家とは関わりもないくらいで……」
立ち話をしすぎて政宗様を待たせるのもいけないので、政宗様が待っておられるというお部屋へと向かいながら
私は喜多さんに、向こうの世界のことを話して聞かせた
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