03 大宴会・後
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伊達家に到着して三十分程が経ち
台所でお魚を捌いていた元親先輩、同じく台所要員として招集されていた佐助先輩も広間に現れた
「あ、四人とも来てたのー?」
「佐助先輩!
お久しぶりですー!」
「うんうん、夕歌ちゃんが元気そうで何より
旦那、四人に迷惑かけないでね?
俺様もう駆け付けてやれないんだから」
「う、うむ……!」
「あはは、佐助先輩ってやっぱオカンが抜けないんですね」
「誰がオカン?」
「すいませんでした」
笑顔が怖かったので秒で土下座した
触らぬ神に祟りなしである
03 大宴会・後
佐助先輩に続いてその後ろからやってきたのは、アニキこと元親先輩
こっちは親泰くん繋がりだろう
「おっ!
夕歌じゃねぇか!」
「あっ!
元親せんぱーい!
アニキー!」
「はっは!
そう呼んでもらえんのも懐かしいねぇ!
親泰と仲良くしてもらってありがとな」
アニキが笑顔で刺身を大量に乗せた大皿を両手に持ってきた
ちなみに、この時期に美味しい天然真鯛のお刺身だそうです
この日のために釣ってきたんだとか……さすがは海の男
「政宗ー、残ったのは煮付けでもしてやんなァ」
「おう
Thanks,元親」
元親先輩が親泰君の隣に座る
こうして見ると、本当に対照的な兄弟だな……
「あ、竜の旦那
頼まれてた青椒肉絲、追加の分は出来てるよー
あと、成ちゃんがお浸し仕上げにかかってる」
「分かった
小十郎の方はどうなってる?」
「ああ、伊達巻きは出来てるから、あとは盛り付けるだけだって」
そう佐助先輩が言った時、その片倉先生がこれまた両手に伊達巻きを乗せたお皿を手に入ってきた
「よぉ、オメェら」
「片倉殿!」
「お、お邪魔してます、片倉先生!」
「片倉先生お久しぶりです!」
佐助先輩が現れてから一向に口を開かないかすがも目礼を返した
来る前から所狭しと並んでいた大きなテーブルに、隙間もないほどの豪華な料理が並んでいく……
「旦那、ダメ」
「うぐっ……!」
「幸村……涎たれてる……」
「ったく、テメェはいつでも食い意地が張ってんな、真田」
呆れた政宗先輩が片倉先生に何かを伝える
すると片倉先生が頷いてどこかへと歩いていく
それと入れ違いで綱元先輩が入ってきた
「ウーロン茶4人分だ」
「あ、ありがとうございます!」
「かたじけないでござる」
「いただこう」
当然のごとく私の分までかすがが取ってくれた
そのまま綱元さんは元親先輩の隣へ
幸村君の隣には佐助先輩が座る
そして……私の隣に政宗先輩が座った
「政宗先輩は飲みますか?」
「No.
まだ未成年だから無理だ」
「あ、そっか」
「政宗様、何をお飲みに……」
「とりあえずウーロン茶」
「はっ」
綱元先輩が通りすがりの留守さんにウーロン茶を追加で頼む
そこへ成実が、大きなお盆に全員分のお浸しを乗せて持ってきた
「ああ、まぁやっぱそこ座るよなお前は」
「むしろここ以外のどこに座ると思ってんだよ」
手を伸ばした政宗先輩が私の分のお浸しを置いてくれた
「両サイドが私をダメにする!!!」
「夕歌、食べたいものがあれば私に言うんだ」
「やめて!それ以上私を甘やかさないで!!」
「夕歌、適当によそってやるから皿貸せ」
「人の話聞いてました!?」
憐れむような視線を成実に向けられた
その成実は綱元先輩の隣へ
政宗先輩の右隣に片倉先生が座った
「輝宗様、義子様
申し訳ございません、準備に時間がかかりまして……」
「いやいや、よくまぁこんだけ準備出来たな」
砕けた口調で輝宗様が笑う
私に対してはやっぱりよそよそしいというか、どこか壁を感じるのだけど
「お義父さんって、普段はもうちょっと砕けた感じで喋るんですね……」
「親父?
あんなもんじゃねぇぞ普段は」
「そーそー
梵の顔は義子様に似たけど、性格とかは完っ璧に輝宗様だから」
成実が頬杖をついてそう言う
……てことは?
「輝宗様もテメェとか言うの……?」
「あー言う言う、むしろ梵が輝宗様の口調真似してこうなったぐらいだし」
「……ええ!?」
驚きすぎて思わず右の政宗先輩を見上げると、視線が逸らされた
「懐かしい話ですな、政宗様」
「チッ……
お前の影響もあるんだってこと忘れんなよ」
「はは……承知しております」
「政宗先輩、顔赤いですけど」
「うるせぇ」
すぐ側からクツクツと押し殺した笑い声がする
ひょいとそちらを覗き込むと、お義父さんが声を殺して笑い死んでいた
「や〜、悪い悪い!
まぁ俺もいつまで大人しくて優しい義理の親父が出来るかチャレンジしてたんだけどな!」
「……へ?」
「お、とうとう本性現したッスね、輝宗様!」
「本性たぁ何だ!
だいたいな、こんなキッツイ口調のオッサンが義理の親父だぞ?
怖がられるに決まってんだろうが!」
「だからって何で優しい義理の親父チャレンジになるんだよバカ」
政宗先輩の冷静なツッコミにお義父さんは押し黙り
そして無言でグラスを傾けて留守さんからビールを注いでもらっていた
台所でお魚を捌いていた元親先輩、同じく台所要員として招集されていた佐助先輩も広間に現れた
「あ、四人とも来てたのー?」
「佐助先輩!
お久しぶりですー!」
「うんうん、夕歌ちゃんが元気そうで何より
旦那、四人に迷惑かけないでね?
俺様もう駆け付けてやれないんだから」
「う、うむ……!」
「あはは、佐助先輩ってやっぱオカンが抜けないんですね」
「誰がオカン?」
「すいませんでした」
笑顔が怖かったので秒で土下座した
触らぬ神に祟りなしである
03 大宴会・後
佐助先輩に続いてその後ろからやってきたのは、アニキこと元親先輩
こっちは親泰くん繋がりだろう
「おっ!
夕歌じゃねぇか!」
「あっ!
元親せんぱーい!
アニキー!」
「はっは!
そう呼んでもらえんのも懐かしいねぇ!
親泰と仲良くしてもらってありがとな」
アニキが笑顔で刺身を大量に乗せた大皿を両手に持ってきた
ちなみに、この時期に美味しい天然真鯛のお刺身だそうです
この日のために釣ってきたんだとか……さすがは海の男
「政宗ー、残ったのは煮付けでもしてやんなァ」
「おう
Thanks,元親」
元親先輩が親泰君の隣に座る
こうして見ると、本当に対照的な兄弟だな……
「あ、竜の旦那
頼まれてた青椒肉絲、追加の分は出来てるよー
あと、成ちゃんがお浸し仕上げにかかってる」
「分かった
小十郎の方はどうなってる?」
「ああ、伊達巻きは出来てるから、あとは盛り付けるだけだって」
そう佐助先輩が言った時、その片倉先生がこれまた両手に伊達巻きを乗せたお皿を手に入ってきた
「よぉ、オメェら」
「片倉殿!」
「お、お邪魔してます、片倉先生!」
「片倉先生お久しぶりです!」
佐助先輩が現れてから一向に口を開かないかすがも目礼を返した
来る前から所狭しと並んでいた大きなテーブルに、隙間もないほどの豪華な料理が並んでいく……
「旦那、ダメ」
「うぐっ……!」
「幸村……涎たれてる……」
「ったく、テメェはいつでも食い意地が張ってんな、真田」
呆れた政宗先輩が片倉先生に何かを伝える
すると片倉先生が頷いてどこかへと歩いていく
それと入れ違いで綱元先輩が入ってきた
「ウーロン茶4人分だ」
「あ、ありがとうございます!」
「かたじけないでござる」
「いただこう」
当然のごとく私の分までかすがが取ってくれた
そのまま綱元さんは元親先輩の隣へ
幸村君の隣には佐助先輩が座る
そして……私の隣に政宗先輩が座った
「政宗先輩は飲みますか?」
「No.
まだ未成年だから無理だ」
「あ、そっか」
「政宗様、何をお飲みに……」
「とりあえずウーロン茶」
「はっ」
綱元先輩が通りすがりの留守さんにウーロン茶を追加で頼む
そこへ成実が、大きなお盆に全員分のお浸しを乗せて持ってきた
「ああ、まぁやっぱそこ座るよなお前は」
「むしろここ以外のどこに座ると思ってんだよ」
手を伸ばした政宗先輩が私の分のお浸しを置いてくれた
「両サイドが私をダメにする!!!」
「夕歌、食べたいものがあれば私に言うんだ」
「やめて!それ以上私を甘やかさないで!!」
「夕歌、適当によそってやるから皿貸せ」
「人の話聞いてました!?」
憐れむような視線を成実に向けられた
その成実は綱元先輩の隣へ
政宗先輩の右隣に片倉先生が座った
「輝宗様、義子様
申し訳ございません、準備に時間がかかりまして……」
「いやいや、よくまぁこんだけ準備出来たな」
砕けた口調で輝宗様が笑う
私に対してはやっぱりよそよそしいというか、どこか壁を感じるのだけど
「お義父さんって、普段はもうちょっと砕けた感じで喋るんですね……」
「親父?
あんなもんじゃねぇぞ普段は」
「そーそー
梵の顔は義子様に似たけど、性格とかは完っ璧に輝宗様だから」
成実が頬杖をついてそう言う
……てことは?
「輝宗様もテメェとか言うの……?」
「あー言う言う、むしろ梵が輝宗様の口調真似してこうなったぐらいだし」
「……ええ!?」
驚きすぎて思わず右の政宗先輩を見上げると、視線が逸らされた
「懐かしい話ですな、政宗様」
「チッ……
お前の影響もあるんだってこと忘れんなよ」
「はは……承知しております」
「政宗先輩、顔赤いですけど」
「うるせぇ」
すぐ側からクツクツと押し殺した笑い声がする
ひょいとそちらを覗き込むと、お義父さんが声を殺して笑い死んでいた
「や〜、悪い悪い!
まぁ俺もいつまで大人しくて優しい義理の親父が出来るかチャレンジしてたんだけどな!」
「……へ?」
「お、とうとう本性現したッスね、輝宗様!」
「本性たぁ何だ!
だいたいな、こんなキッツイ口調のオッサンが義理の親父だぞ?
怖がられるに決まってんだろうが!」
「だからって何で優しい義理の親父チャレンジになるんだよバカ」
政宗先輩の冷静なツッコミにお義父さんは押し黙り
そして無言でグラスを傾けて留守さんからビールを注いでもらっていた
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