74章
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大空を舞台に、僕たちの戦いは続いていく。
フバーハとピオリムをゼシカが唱える間に負った傷は、賢者の石や僕が唱えるベホマズンで回復して、全員で神鳥の杖に祈りを捧げる。
「まず一回目!」
イエローオーブと共鳴して、無敵の男ギャリングの魂が重なり合う。
体勢を整えて二回目──グリーンオーブと反応したのは、大呪術師クーパス。
……だけど、前回戦った時と、シルエットが違う。
「あれって、チェルスのシルエットよね!?」
「クーパス本人じゃねぇってことでげすかい!?」
「理由は分からねぇが、今回は賢者の末裔たちが力を貸してくれるんだろ!」
「杖の玉! 気を付けて!!」
ククールとゼシカが標的にされたが、二人ともまだ余裕がある。
神々の怒りという名の隕石が降り注いでも、僕らは前回ほど追い詰められた気がしていない。
三度目になる、杖への祈り。
ブルーオーブに重なって現れたのは──。
「……サーベルト兄さん!」
ゼシカが縋るような声でお兄さんの魂に呼びかける。
現れたシルエットは、魔法剣士シャマルの末裔……そしてゼシカのお兄さんである、サーベルトさん。
ゼシカに向かって、サーベルトさんのシルエットが頷いたように見えた。
凍てつく波動によって掻き消された呪文を、再びゼシカが唱える。
ククールが賢者の石で僕らを回復する間、僕とヤンガスは極力攻撃を食らわないよう、防御体勢をとった。
そうして祈った、四回目──。
ホワイトオーブの光と重なった魂は。
「……レイラ」
二つに結んだ長い髪、左腰に提げられた剣の鞘、膝丈のジャンパースカートと、右手に握られた剣。
──霊導者ヨシュアの末裔、レイラ。
シルエットに目なんてないはずなのに、彼女の魂は僕らを優しく見守っているように感じた。
ラプソーンの攻撃を掻い潜り、祈りを重ねていく。
パープルオーブによって現れた魂は、マスター・コゾの末裔である、マスター・ライラス。
レッドオーブは、大学者カッティードの末裔である、メディさんの魂を。
シルバーオーブは、天界を見てきた男レグニストの末裔の、前法皇様。
そしてゴールドオーブが最後の賢者と重なる。
神の子エジェウスの末裔──オディロ院長。
ククールが小さく息を呑んで、それから表情をキュッと引き締めた。
杖に宿っていた賢者の末裔たちの魂が結界を囲み、光の結界が少しずつ薄れていく。
そうして一瞬の眩い光と共に、結界は一気に解放された。
暗黒神の禍々しい肉体が露わになる。
それでも、放出される力は、前回よりも少し弱々しいものに感じた。
『奴の闇の力は、我々で少しだけ削ぐことに成功した。ゼシカ、そして旅の方。どうか我々の代わりに、暗黒神を討ち滅ぼしてほしい』
「兄さん……兄さん!」
『ククール。己のやるべき事を、果たすのじゃ。お主と旅の仲間に、神のご加護があらんことを』
「……オディロ院長」
『皆さんなら、必ず勝てます。どうか、乗っ取られてしまったレオパルド様の分まで、何もできなかった僕の分まで……!』
「チェルス……」
『この老いぼれに何ができようかと思いましたが、まだあんた方の力にはなれそうですじゃ。さあ、今一度、気合いを入れなされよ』
「……メディのばあさん……!」
僕たちが守れなかった人達の、応援の声が聞こえる。
その時、闇の力が立ち込める空に、溌剌とした声が響き渡った。
『霊導者レイラ・ロアナスが希う! 魔を討たんとする者たちに、聖なる光の加護があらんことを!』
僕らの体が光って、傷が癒えていく。
少し減っていた魔力も元通りになって、僕らは空を見上げた。
そこに浮かぶ八人の魂──その中で一番見慣れた、その人が、こちらに向かって手を振った。
『みんななら大丈夫! 私、信じてるから! 絶対にこいつをぶっ飛ばして、世界を平和にしてね!!』
レイラらしい激励を残して、末裔たちの魂が空の彼方へ消えていく。
だから、咄嗟に叫んでいた。
「絶対に甦らせるから!! 約束だよ!!」
約束を守れないまま別れてしまった僕らだけど、この約束だけは絶対に果たしてみせる。
レイラの魂が神鳥の杖に残っているように願いを込めて、それから杖を手放した。
ここからが本番、泣いても笑っても、これで世界の行く末が決まる!!
「持てる力ありったけ、全部ぶつけて──生きて帰ろう!」
「ええ! この世界、暗黒神なんかに渡してたまるもんですか!!」
「全力でお供しやすぜ、兄貴!!」
「全員、気合い入れろ!!」
四人で頷きあって、レティスに合図を出す。
レティスが一度はばたくと、ラプソーンの周辺に透明な足場が現れた。
風を切ってレティスと共にラプソーンへ突っ込む。
父さん、母さん。
どうか天国で見守っていて。
「行くぞ──!!」
ラプソーンに負けるわけにはいかない!!
必ず倒して、四人で帰る!!
これが本当の──最終決戦だ!!
フバーハとピオリムをゼシカが唱える間に負った傷は、賢者の石や僕が唱えるベホマズンで回復して、全員で神鳥の杖に祈りを捧げる。
「まず一回目!」
イエローオーブと共鳴して、無敵の男ギャリングの魂が重なり合う。
体勢を整えて二回目──グリーンオーブと反応したのは、大呪術師クーパス。
……だけど、前回戦った時と、シルエットが違う。
「あれって、チェルスのシルエットよね!?」
「クーパス本人じゃねぇってことでげすかい!?」
「理由は分からねぇが、今回は賢者の末裔たちが力を貸してくれるんだろ!」
「杖の玉! 気を付けて!!」
ククールとゼシカが標的にされたが、二人ともまだ余裕がある。
神々の怒りという名の隕石が降り注いでも、僕らは前回ほど追い詰められた気がしていない。
三度目になる、杖への祈り。
ブルーオーブに重なって現れたのは──。
「……サーベルト兄さん!」
ゼシカが縋るような声でお兄さんの魂に呼びかける。
現れたシルエットは、魔法剣士シャマルの末裔……そしてゼシカのお兄さんである、サーベルトさん。
ゼシカに向かって、サーベルトさんのシルエットが頷いたように見えた。
凍てつく波動によって掻き消された呪文を、再びゼシカが唱える。
ククールが賢者の石で僕らを回復する間、僕とヤンガスは極力攻撃を食らわないよう、防御体勢をとった。
そうして祈った、四回目──。
ホワイトオーブの光と重なった魂は。
「……レイラ」
二つに結んだ長い髪、左腰に提げられた剣の鞘、膝丈のジャンパースカートと、右手に握られた剣。
──霊導者ヨシュアの末裔、レイラ。
シルエットに目なんてないはずなのに、彼女の魂は僕らを優しく見守っているように感じた。
ラプソーンの攻撃を掻い潜り、祈りを重ねていく。
パープルオーブによって現れた魂は、マスター・コゾの末裔である、マスター・ライラス。
レッドオーブは、大学者カッティードの末裔である、メディさんの魂を。
シルバーオーブは、天界を見てきた男レグニストの末裔の、前法皇様。
そしてゴールドオーブが最後の賢者と重なる。
神の子エジェウスの末裔──オディロ院長。
ククールが小さく息を呑んで、それから表情をキュッと引き締めた。
杖に宿っていた賢者の末裔たちの魂が結界を囲み、光の結界が少しずつ薄れていく。
そうして一瞬の眩い光と共に、結界は一気に解放された。
暗黒神の禍々しい肉体が露わになる。
それでも、放出される力は、前回よりも少し弱々しいものに感じた。
『奴の闇の力は、我々で少しだけ削ぐことに成功した。ゼシカ、そして旅の方。どうか我々の代わりに、暗黒神を討ち滅ぼしてほしい』
「兄さん……兄さん!」
『ククール。己のやるべき事を、果たすのじゃ。お主と旅の仲間に、神のご加護があらんことを』
「……オディロ院長」
『皆さんなら、必ず勝てます。どうか、乗っ取られてしまったレオパルド様の分まで、何もできなかった僕の分まで……!』
「チェルス……」
『この老いぼれに何ができようかと思いましたが、まだあんた方の力にはなれそうですじゃ。さあ、今一度、気合いを入れなされよ』
「……メディのばあさん……!」
僕たちが守れなかった人達の、応援の声が聞こえる。
その時、闇の力が立ち込める空に、溌剌とした声が響き渡った。
『霊導者レイラ・ロアナスが希う! 魔を討たんとする者たちに、聖なる光の加護があらんことを!』
僕らの体が光って、傷が癒えていく。
少し減っていた魔力も元通りになって、僕らは空を見上げた。
そこに浮かぶ八人の魂──その中で一番見慣れた、その人が、こちらに向かって手を振った。
『みんななら大丈夫! 私、信じてるから! 絶対にこいつをぶっ飛ばして、世界を平和にしてね!!』
レイラらしい激励を残して、末裔たちの魂が空の彼方へ消えていく。
だから、咄嗟に叫んでいた。
「絶対に甦らせるから!! 約束だよ!!」
約束を守れないまま別れてしまった僕らだけど、この約束だけは絶対に果たしてみせる。
レイラの魂が神鳥の杖に残っているように願いを込めて、それから杖を手放した。
ここからが本番、泣いても笑っても、これで世界の行く末が決まる!!
「持てる力ありったけ、全部ぶつけて──生きて帰ろう!」
「ええ! この世界、暗黒神なんかに渡してたまるもんですか!!」
「全力でお供しやすぜ、兄貴!!」
「全員、気合い入れろ!!」
四人で頷きあって、レティスに合図を出す。
レティスが一度はばたくと、ラプソーンの周辺に透明な足場が現れた。
風を切ってレティスと共にラプソーンへ突っ込む。
父さん、母さん。
どうか天国で見守っていて。
「行くぞ──!!」
ラプソーンに負けるわけにはいかない!!
必ず倒して、四人で帰る!!
これが本当の──最終決戦だ!!
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