三章
夢小説設定
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昨日来た商店街の通りに、私と祐一、真弘は再びやって来た
昨日は感じられなかった人の気配は──やはり一日経っても、感じることは出来ないままだった
「やっぱり……誰もいないね」
無人の通りは不気味だった
村の人たちは、いくら探しても見つからなかったけど
代わりに、奇妙なものを祐一が見つけた
「おかしい……」
「どうかしたの?」
「……ここから先に、進めない」
祐一が宙に向かって手を差し出し──
手は途中で止まった
「……パントマイム?」
「いや、ここから先に、壁のようなものがある」
「……確かにそうだな」
「……本当だ」
祐一と真弘を真似て、私も手を差し出す
二人の言う通り、私の手も何かに阻まれた
「……何だろうこれ、ガラスみたいな何かがある……」
コツコツと叩いてみても、ものすごく硬いということしか分からない
しばらく伝って歩いてみると、それはどこまでも続いてるみたいだった
「いったい、いつの間に……」
「昨日、村を歩いたときは、ここにこんなものはなかったはずだが」
「うん、私と真弘も昨日、ここを歩いてるから知ってるけど……」
背後で鋭い風の音が唸る
突然、起きた風の音に振り向くと
真弘が腕に真空の刃を纏わせて立っていた
「二人ともどいてろ」
そう言うや否や、真弘はその腕を振り上げて
「らぁ!」
鋭く振り下ろされた風の刃が、跳ね返される
「……ふぅん……硬ぇな」
私も攻撃性の呪符を作り出して、壁に向かって放つ
一瞬張り付いたそれは、爆発することなく燃えて消えた
「呪符も効かないか……
それにしても突然ね、真弘……」
「いや、壊せるかどうかは、知っておいた方がいい」
「まあ、確かにそれもそうね
真弘の攻撃を受けて、壊れてないの?」
試しに手を伸ばしてみる
……手はさっきと同じように、途中で透明な壁に阻まれた
「ヒビすら入ってないわ」
「なるほどな
破壊は不可能ってことか……」
「いったい誰が、いつの間に……」
嫌な予感がした
一体どうしてこんなことになっているんだろう
ふと、一年前の鬼斬丸のことが頭を過ぎる
何か良くないことの前触れのような気がして……
──誰かに突然、背中を叩かれた
「え!?
な、なに!?」
振り向けば、そこにいるのは真弘だ
「あんま悩むなよ、優佳
この鴉取真弘様がそばにいて、おまけに祐一までついてるんだぜ!?
何を悩むことがあるんだ?」
……相変わらず、根拠の無い自信ではあるけれど
でも去年はそれこそ、真弘が傍にいてくれたことが、すごく頼もしかったから
「……うん、ありがとう、真弘」
「おまけの俺もついている
安心していい」
「祐一はおまけじゃないよ
すごく頼もしいから
真弘だって、勉強の時以外は頼もしいし」
「おい!
さりげなくバカにすんな!」
バカにしたつもりは……ちょっとだけあるけど
でも、普段の様子を見ていると、なんだかなぁ、なんて思うわけで
「実のところ、真弘の成績はかなりの勢いで上がっている」
「え……」
「実はお前たち受験組の中で、お前の次に成績がいい」
「えぇぇええ!!」
「驚きすぎだろ、それ……」
知らなかった……
いや、確かに去年も本当は受かってたけど、大学……
とはいえ、あの日々の勉強を見てると、にわかには信じ難い
でも祐一がそんな嘘をつくとは思えないから、きっと本当のことなんだと思う
「真弘、やればできるんじゃない!」
「やればってどういう意味だよ、やればって」
あまりの衝撃の事実に、本音が漏れた
そのままの意味として受け取ってもらって構わない
本当に、勿体ないのよね──いろいろと
「でもま、分かっただろ
俺はいつでも、どんなことでも頼もしいんだよ」
「勉強でもなんて……」
「お?
何か言ったか?」
「え?
えーと……その……
なんでもない」
私……負けられないな……
勉強で真弘に遅れをとるわけにはいかない……!
昨日は感じられなかった人の気配は──やはり一日経っても、感じることは出来ないままだった
「やっぱり……誰もいないね」
無人の通りは不気味だった
村の人たちは、いくら探しても見つからなかったけど
代わりに、奇妙なものを祐一が見つけた
「おかしい……」
「どうかしたの?」
「……ここから先に、進めない」
祐一が宙に向かって手を差し出し──
手は途中で止まった
「……パントマイム?」
「いや、ここから先に、壁のようなものがある」
「……確かにそうだな」
「……本当だ」
祐一と真弘を真似て、私も手を差し出す
二人の言う通り、私の手も何かに阻まれた
「……何だろうこれ、ガラスみたいな何かがある……」
コツコツと叩いてみても、ものすごく硬いということしか分からない
しばらく伝って歩いてみると、それはどこまでも続いてるみたいだった
「いったい、いつの間に……」
「昨日、村を歩いたときは、ここにこんなものはなかったはずだが」
「うん、私と真弘も昨日、ここを歩いてるから知ってるけど……」
背後で鋭い風の音が唸る
突然、起きた風の音に振り向くと
真弘が腕に真空の刃を纏わせて立っていた
「二人ともどいてろ」
そう言うや否や、真弘はその腕を振り上げて
「らぁ!」
鋭く振り下ろされた風の刃が、跳ね返される
「……ふぅん……硬ぇな」
私も攻撃性の呪符を作り出して、壁に向かって放つ
一瞬張り付いたそれは、爆発することなく燃えて消えた
「呪符も効かないか……
それにしても突然ね、真弘……」
「いや、壊せるかどうかは、知っておいた方がいい」
「まあ、確かにそれもそうね
真弘の攻撃を受けて、壊れてないの?」
試しに手を伸ばしてみる
……手はさっきと同じように、途中で透明な壁に阻まれた
「ヒビすら入ってないわ」
「なるほどな
破壊は不可能ってことか……」
「いったい誰が、いつの間に……」
嫌な予感がした
一体どうしてこんなことになっているんだろう
ふと、一年前の鬼斬丸のことが頭を過ぎる
何か良くないことの前触れのような気がして……
──誰かに突然、背中を叩かれた
「え!?
な、なに!?」
振り向けば、そこにいるのは真弘だ
「あんま悩むなよ、優佳
この鴉取真弘様がそばにいて、おまけに祐一までついてるんだぜ!?
何を悩むことがあるんだ?」
……相変わらず、根拠の無い自信ではあるけれど
でも去年はそれこそ、真弘が傍にいてくれたことが、すごく頼もしかったから
「……うん、ありがとう、真弘」
「おまけの俺もついている
安心していい」
「祐一はおまけじゃないよ
すごく頼もしいから
真弘だって、勉強の時以外は頼もしいし」
「おい!
さりげなくバカにすんな!」
バカにしたつもりは……ちょっとだけあるけど
でも、普段の様子を見ていると、なんだかなぁ、なんて思うわけで
「実のところ、真弘の成績はかなりの勢いで上がっている」
「え……」
「実はお前たち受験組の中で、お前の次に成績がいい」
「えぇぇええ!!」
「驚きすぎだろ、それ……」
知らなかった……
いや、確かに去年も本当は受かってたけど、大学……
とはいえ、あの日々の勉強を見てると、にわかには信じ難い
でも祐一がそんな嘘をつくとは思えないから、きっと本当のことなんだと思う
「真弘、やればできるんじゃない!」
「やればってどういう意味だよ、やればって」
あまりの衝撃の事実に、本音が漏れた
そのままの意味として受け取ってもらって構わない
本当に、勿体ないのよね──いろいろと
「でもま、分かっただろ
俺はいつでも、どんなことでも頼もしいんだよ」
「勉強でもなんて……」
「お?
何か言ったか?」
「え?
えーと……その……
なんでもない」
私……負けられないな……
勉強で真弘に遅れをとるわけにはいかない……!
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