06 来たれ生徒会役員候補
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「………生徒会?」
「そう、生徒会
お前、候補に名前が挙がっているんだぞ?」
Why?
私はそんなものに立候補した覚えなぞございませんが
06 来たれ生徒会役員候補
昇降口に貼り出されているのは、先月に行われた新入生テストの上位成績優秀者……
ではなく
今年度の生徒会の新規役員の候補の指名が掲載された模造紙だった
見てみると確かに私の名前があった
しかも一番上で載っていた
さらに言うと副会長候補だった
「ふ、副会長ぉぉぉ!!?」
「副会長だな」
「なんで!?
私知らない間に立候補してた!?
あれ?
っていうか幸村君とかすがも候補に載ってんじゃん!」
「ああ、だが私はもう断ってきた」
「えっ断れるの!?」
そこへ生徒会役員が一人来て、かすがの名前を二重線で消した
「よし、これで私はもう関係ないな」
「かすがズルい!
私も断るけど」
「……夕歌は無理かもしれないな」
ショック
斎藤夕歌大ショック
それはもう、私の背後に稲妻がビッシャ―!!と落ちる効果音がつくくらいのショック
「な、なんで……?」
「奨学生は原則、生徒会役員にならねばならないからだ」
「そんな規定あったっけぇ!?」
「生徒会規約に書いてあるぞ」
慌てて学生手帳にある生徒会規約をしらみつぶしに端から端まで目を通す
通すも何も、生徒会規約第三項あたりで「奨学特待生は原則として生徒会に所属の事」と書いてあった
「そんな……かすが……
どうにかしてー……」
「くっ……!!
すまない夕歌……!!
私ではどうにもできん……!」
「あ、いや別にそこまで悔やまなくても」
「お前ならきっと生徒会でうまくやれる!
2年間の辛抱だ!」
「……え、2年?
2年後って私3年生なんだけど」
慌てて指を折って数えたけど、どう数えても2年後って3年生だった
計算ミスったかと思ったけど普通に考えて3年生だった
「生徒会役員の交代は特別な理由がない限り認めていないよ、斎藤夕歌君」
「3年まで生徒会やるってアホでは?」と言いかけたとき、後ろから声がした
「初めまして
僕は竹中半兵衛
生徒会の副会長だ」
副会長さんは白い髪の毛が特徴的で、天パで紫の縁のメガネをかけていた
ついでに言うとイケメンではなく儚げ美人と申し上げたほうが正解に近いと思う
顔が良いことには変わりないです
「あ、副会長さんですか……」
「新副会長、なってくれるね?」
笑顔で、質問の形をとったけれど、声音には有無を言わせない響き
こんなの、半ば脅迫だ
「ええと……ちなみになんですけど、役員には他に誰がいるんですか?」
「会計には猿飛君が新しく決まったよ
新生徒会長は政宗君だ
かすが君には美化委員長になってもらったよ」
あ、まぁ……佐助先輩とか政宗先輩とか、かすががいるなら……
知った顔がいないわけじゃないし、なってもいいかなー……なんて……
「つかぬことをお聞きしますけど、副会長以外の役職を再考していただくことって……?」
「不可能に近いね」
「……分かりました
お引き受けします……」
「ありがとう
よろしく頼むよ、新副会長」
苦笑いをして、差し出された右手を握り返す
ただでさえ成績の維持で必死だって言うのに余計な仕事を押し付けないでもらえますかね
誰だよこの規定作ったやつ
痛くしないから一発殴らせてほしい、ほんとに痛くしないから
「ああ、言い忘れていたけど、委員長会と生徒会は別組織だから、かすが君と一緒に仕事をする機会はほとんどないと思うよ」
「やっぱり副会長以外での役職を再考してほしいです!!」
「不可能だと言ったはずだよ」
「うわあぁぁぁん!!」
いや、そもそも委員長会と生徒会が別組織なら、役職が変わっても一緒じゃないのは変わらないか
ちょっと頭が回ってなかった!
い、いやでも、ね、政宗先輩とか佐助先輩とか、しっかり者がいてくれるし、大丈夫だよ
……え、大丈夫だよね……?
「そう、生徒会
お前、候補に名前が挙がっているんだぞ?」
Why?
私はそんなものに立候補した覚えなぞございませんが
06 来たれ生徒会役員候補
昇降口に貼り出されているのは、先月に行われた新入生テストの上位成績優秀者……
ではなく
今年度の生徒会の新規役員の候補の指名が掲載された模造紙だった
見てみると確かに私の名前があった
しかも一番上で載っていた
さらに言うと副会長候補だった
「ふ、副会長ぉぉぉ!!?」
「副会長だな」
「なんで!?
私知らない間に立候補してた!?
あれ?
っていうか幸村君とかすがも候補に載ってんじゃん!」
「ああ、だが私はもう断ってきた」
「えっ断れるの!?」
そこへ生徒会役員が一人来て、かすがの名前を二重線で消した
「よし、これで私はもう関係ないな」
「かすがズルい!
私も断るけど」
「……夕歌は無理かもしれないな」
ショック
斎藤夕歌大ショック
それはもう、私の背後に稲妻がビッシャ―!!と落ちる効果音がつくくらいのショック
「な、なんで……?」
「奨学生は原則、生徒会役員にならねばならないからだ」
「そんな規定あったっけぇ!?」
「生徒会規約に書いてあるぞ」
慌てて学生手帳にある生徒会規約をしらみつぶしに端から端まで目を通す
通すも何も、生徒会規約第三項あたりで「奨学特待生は原則として生徒会に所属の事」と書いてあった
「そんな……かすが……
どうにかしてー……」
「くっ……!!
すまない夕歌……!!
私ではどうにもできん……!」
「あ、いや別にそこまで悔やまなくても」
「お前ならきっと生徒会でうまくやれる!
2年間の辛抱だ!」
「……え、2年?
2年後って私3年生なんだけど」
慌てて指を折って数えたけど、どう数えても2年後って3年生だった
計算ミスったかと思ったけど普通に考えて3年生だった
「生徒会役員の交代は特別な理由がない限り認めていないよ、斎藤夕歌君」
「3年まで生徒会やるってアホでは?」と言いかけたとき、後ろから声がした
「初めまして
僕は竹中半兵衛
生徒会の副会長だ」
副会長さんは白い髪の毛が特徴的で、天パで紫の縁のメガネをかけていた
ついでに言うとイケメンではなく儚げ美人と申し上げたほうが正解に近いと思う
顔が良いことには変わりないです
「あ、副会長さんですか……」
「新副会長、なってくれるね?」
笑顔で、質問の形をとったけれど、声音には有無を言わせない響き
こんなの、半ば脅迫だ
「ええと……ちなみになんですけど、役員には他に誰がいるんですか?」
「会計には猿飛君が新しく決まったよ
新生徒会長は政宗君だ
かすが君には美化委員長になってもらったよ」
あ、まぁ……佐助先輩とか政宗先輩とか、かすががいるなら……
知った顔がいないわけじゃないし、なってもいいかなー……なんて……
「つかぬことをお聞きしますけど、副会長以外の役職を再考していただくことって……?」
「不可能に近いね」
「……分かりました
お引き受けします……」
「ありがとう
よろしく頼むよ、新副会長」
苦笑いをして、差し出された右手を握り返す
ただでさえ成績の維持で必死だって言うのに余計な仕事を押し付けないでもらえますかね
誰だよこの規定作ったやつ
痛くしないから一発殴らせてほしい、ほんとに痛くしないから
「ああ、言い忘れていたけど、委員長会と生徒会は別組織だから、かすが君と一緒に仕事をする機会はほとんどないと思うよ」
「やっぱり副会長以外での役職を再考してほしいです!!」
「不可能だと言ったはずだよ」
「うわあぁぁぁん!!」
いや、そもそも委員長会と生徒会が別組織なら、役職が変わっても一緒じゃないのは変わらないか
ちょっと頭が回ってなかった!
い、いやでも、ね、政宗先輩とか佐助先輩とか、しっかり者がいてくれるし、大丈夫だよ
……え、大丈夫だよね……?
1/3ページ