閑話4 隣の人にTrick or Treat!
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今日は何の日?
そう、10月31日は、ハロウィン!
「ということで、いろんな人にtrick or treatを言ってみようと思います!!」
誰もいない空間へ、大きな独り言
そして私は、意気揚々と教室を出た
まずはもちろんこのお方!
かすが!!
* * *
──出鼻をくじかれそうだ
いると思った美術室にいなかった
おのれかすが、どこへ行った
まぁ落ち着け慌てるな、こういう時は……
「かすがー、どこー?」
「呼んだか?」
はい、かすががやって来ました
本当に呼んだら来るので、そろそろかすがが何者なのかが気になるところだけど……
「Trick or Treat!」
「ああ、今日はハロウィンか
お前のいたずらなら喜んで、と言いたいところだが……
それではお前が面白くないだろう?
ほら、手を出せ」
かすがからはキャンディを2個
「わーい!
ありがとうかすが!!
っていうか、本当にくれると思わなかった……
準備良いね……」
「あめはいつも常備だぞ?」
「何だこの女子力の高さ」
いろいろ負けた
いや、かすがに勝ってるとこなんてないけどさ、うん
「他には誰からもらったんだ?」
「ううん、まだかすがが1人目だよ」
「そうだったのか
ならばおまけにもう一つやろう」
「いいの!?
ありがとうかすが!!」
「あ、それから
猿飛佐助には絶対に菓子をねだるんじゃない!
いいな?」
「え、今から行こうとしてた……」
「絶対に行くな!!」
「なんで?」
「あんな奴にもらった菓子など不味いだけだ!!」
「それはあなたが佐助先輩を嫌っているからでしょーが!!」
その後もやいのやいの言っていたが華麗にスルーし、かすがとお別れ
「次は誰のところに行こうかなー」
ふんふんと鼻歌を歌って上機嫌で廊下を歩いていると
「あ」
目の前から歩いてきたのは
「親泰君、幸村君!!」
出た、天然男子二人組
別名──私の癒したち
いやそれはどうでもいいか
「おお、夕歌殿!!」
「どうしたの?」
「えへへ、えっとね……
Trick or Treat!」
両手を差し出すと、幸村君はきょとんと首をかしげた
「とりっくおあ……何でござるか?」
「ハロウィンだよ、幸村」
「何と!
今日でござったか!」
「忘れてたよ、俺も
はい、グミしかないけど……
ごめん、俺って甘いものあんまり食べないから…」
「ううんっ、全然!!
むしろありがとうございます!」
「夕歌殿!
某からでござる!」
幸村君がくれたのはジューシー美味しい例のチューインガム
いちご味らしい
「二人ともありがとうー!!」
「構いませぬ!
それよりも夕歌殿……」
「ん?何?」
「とりっくおあ何とかとは、どういう意味でござるか?」
思いっ切りのひらがな発音に、思わず笑ってしまった
なんて可愛いんだろうか
「わ、笑わないでくだされ!
某は英語が苦手ゆえ……」
「ごめんごめん!
ひらがな発音な幸村君が可愛くて」
「かわっ……!?
からかわないでくだされ!!」
「いやだって本当に可愛かったんだもん!
ねえ?」
「幸村は何しても可愛いからなあ」
「親泰殿まで!」
ちょっと頬を赤くして反抗してる幸村君も可愛い
ぶっちゃけ、「そういうとこだよ」と言ってやりたい気分だ
「それより、Trick or Treatの意味だったよね?
これの意味はね、お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!って意味」
「い、いたずらとは?」
「そんな悪質なものじゃないよー
ここは日本だからね」
「そ、そうでござるか」
「幸村も佐助先輩に言ってみたらいいじゃないか」
「そうでござるな!」
「俺は兄さんに言っても、用意なんてしてるはずないから言うだけ無駄だし」
遠い目をしてため息をついた親泰君
本当に誰か親泰君に、美味しいものをたんと食べさせてあげてほしい
「二人とも、お菓子ありがとね!」
「ううん、別にいいよ
持ってても食べないしね」
「うむ!」
二人と別れて廊下をぶらぶらと歩く
さて、次は誰に会うだろうか
「……お」
あそこに見えるは……
こっそりと近づこうとしたけど、普通にバレたので諦めた
そう、10月31日は、ハロウィン!
「ということで、いろんな人にtrick or treatを言ってみようと思います!!」
誰もいない空間へ、大きな独り言
そして私は、意気揚々と教室を出た
まずはもちろんこのお方!
かすが!!
* * *
──出鼻をくじかれそうだ
いると思った美術室にいなかった
おのれかすが、どこへ行った
まぁ落ち着け慌てるな、こういう時は……
「かすがー、どこー?」
「呼んだか?」
はい、かすががやって来ました
本当に呼んだら来るので、そろそろかすがが何者なのかが気になるところだけど……
「Trick or Treat!」
「ああ、今日はハロウィンか
お前のいたずらなら喜んで、と言いたいところだが……
それではお前が面白くないだろう?
ほら、手を出せ」
かすがからはキャンディを2個
「わーい!
ありがとうかすが!!
っていうか、本当にくれると思わなかった……
準備良いね……」
「あめはいつも常備だぞ?」
「何だこの女子力の高さ」
いろいろ負けた
いや、かすがに勝ってるとこなんてないけどさ、うん
「他には誰からもらったんだ?」
「ううん、まだかすがが1人目だよ」
「そうだったのか
ならばおまけにもう一つやろう」
「いいの!?
ありがとうかすが!!」
「あ、それから
猿飛佐助には絶対に菓子をねだるんじゃない!
いいな?」
「え、今から行こうとしてた……」
「絶対に行くな!!」
「なんで?」
「あんな奴にもらった菓子など不味いだけだ!!」
「それはあなたが佐助先輩を嫌っているからでしょーが!!」
その後もやいのやいの言っていたが華麗にスルーし、かすがとお別れ
「次は誰のところに行こうかなー」
ふんふんと鼻歌を歌って上機嫌で廊下を歩いていると
「あ」
目の前から歩いてきたのは
「親泰君、幸村君!!」
出た、天然男子二人組
別名──私の癒したち
いやそれはどうでもいいか
「おお、夕歌殿!!」
「どうしたの?」
「えへへ、えっとね……
Trick or Treat!」
両手を差し出すと、幸村君はきょとんと首をかしげた
「とりっくおあ……何でござるか?」
「ハロウィンだよ、幸村」
「何と!
今日でござったか!」
「忘れてたよ、俺も
はい、グミしかないけど……
ごめん、俺って甘いものあんまり食べないから…」
「ううんっ、全然!!
むしろありがとうございます!」
「夕歌殿!
某からでござる!」
幸村君がくれたのはジューシー美味しい例のチューインガム
いちご味らしい
「二人ともありがとうー!!」
「構いませぬ!
それよりも夕歌殿……」
「ん?何?」
「とりっくおあ何とかとは、どういう意味でござるか?」
思いっ切りのひらがな発音に、思わず笑ってしまった
なんて可愛いんだろうか
「わ、笑わないでくだされ!
某は英語が苦手ゆえ……」
「ごめんごめん!
ひらがな発音な幸村君が可愛くて」
「かわっ……!?
からかわないでくだされ!!」
「いやだって本当に可愛かったんだもん!
ねえ?」
「幸村は何しても可愛いからなあ」
「親泰殿まで!」
ちょっと頬を赤くして反抗してる幸村君も可愛い
ぶっちゃけ、「そういうとこだよ」と言ってやりたい気分だ
「それより、Trick or Treatの意味だったよね?
これの意味はね、お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!って意味」
「い、いたずらとは?」
「そんな悪質なものじゃないよー
ここは日本だからね」
「そ、そうでござるか」
「幸村も佐助先輩に言ってみたらいいじゃないか」
「そうでござるな!」
「俺は兄さんに言っても、用意なんてしてるはずないから言うだけ無駄だし」
遠い目をしてため息をついた親泰君
本当に誰か親泰君に、美味しいものをたんと食べさせてあげてほしい
「二人とも、お菓子ありがとね!」
「ううん、別にいいよ
持ってても食べないしね」
「うむ!」
二人と別れて廊下をぶらぶらと歩く
さて、次は誰に会うだろうか
「……お」
あそこに見えるは……
こっそりと近づこうとしたけど、普通にバレたので諦めた
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