閑話2 真田幸村の休日
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──俺は休日といえども、毎日同じ時刻に起きる
今日も同じ時間に目が覚めた
「うおぉぉぉぉおおおお!!!
みぃぃなぁぁぎぃぃるぅぅぁぁぁああ!!!!」
「旦那ぁぁぁぁああ!!!
うるさいって言ってんでしょうがぁぁぁぁああ!!!」
「お主が一番うるさいわい、佐助」
今朝も佐助に怒られてしまった
閑話2 真田幸村の休日
朝起きると、まずはお館様にご挨拶をする
「お館様、おはようござりまする!!」
「うむ!!
今日も精進せい、幸村よ!!」
「はっ!」
「幸村ぁ!」
「お館様ぁ!」
「幸村ぁ!!」
「うぉぉお館様ぁぁぁ!!」
「ゆきむるぁぁああ!!」
「おぉぉぉおお館さむぁぁああ!!!」
「ゆぅぅきむるぁぁああ!!」
「うぉぉぉぉおおお館さむぁぁぁぁあああ!!!」
「ぃゆきむるぁぁぁあああ!!!!」
「近所迷惑だっつてんだろうがぁぁぁぁぁ!!!」
そして佐助に怒鳴られる
これがいつもの朝だ
「もうとっくに朝ごはん出来てるんだからね二人とも!」
「すまぬ、佐助!」
「あ、旦那ー
昼から買い物付き合ってくんない?
タイムセール始まるんだわ」
「うむ!
かまわぬぞ!」
「いつもすまんのう佐助」
「あぁいえいえ!
お気持ちは給料のほうに反映していただけますかね?」
「これからも幸村のこと、よろしく頼むぞ」
「あははー、それはもう!
ところで今月の給料なんですけどー」
「お主のこと、頼りにしておるぞ、佐助」
「……任せてくださいよ大将……」
佐助が空笑いをこぼした
今月の給料が如何したのだろうか……
* * *
約束通り、午後から佐助とともにスーパーへ行った
「よっし一番!」
「やりましたぞぉぉぉぅぅお館さぶあぁぁぁぁああ!!!」
「はいはい近所迷惑だからおとなしくして」
佐助にペシンと頭を叩かれたとき
「佐助先輩に幸村君?」
後ろから声がした
「夕歌殿!」
「やっほー
夕歌ちゃんもセール狙い?」
「当然です
一人暮らしの人間にとっては、絶対に負けられない戦いですから!
そういう先輩もセールねらいですか?」
「当然!
安くいい品が買えるなんて、行かない奴の気が知れないね」
「ですよね!
やっぱり主婦の考えることはどこも同じですね」
「あれ、それ俺様が主婦だって言ってる?」
「オカンですから、先輩」
「オカンね……ハハハ……」
佐助が二度目の空笑いをする
今日の佐助は調子が悪いのであろうか
そうこうしているうちにセールが始まった
「負けませぬぞ、夕歌殿!!
……む?」
「夕歌ちゃんどこ行ったんだろ……
……って!!!」
佐助の視線の先、そこには
「よっしゃゲットォォォオオ!!!」
店の中でセールの品を手に、恐るべき速さでかごの中へ入れていく夕歌殿が見えた
「夕歌殿、何という速さなのでござる!?」
「テクってやがる……!!
旦那、俺たちも中に入るぜ!」
「承知!」
「戦場だと思って気合い入れていってくれよ!!」
「うおぉぉぉぉおおおお!!!!」
烈火烈火あぁぁぁあああ!!
「旦那炎出さないでぇぇえええ!!!
店燃えちまうだろぉぉおおお!!!!」
「す、すまぬ!」
「ったくもう!
それじゃ、まぁ……いっちょ真田主従の強さってやつを見せますか!」
「応っ!!」
「「うおらぁぁぁぁあああ!!!!」」
互いにカゴを持ち、混沌を極める店の中へ突入した
──店を出るころには、俺も佐助も両手に買い物袋を提げていた
「たくさん買いましたねー!」
「値段を見て驚き申した!」
「いい買い物したぜー」
佐助は来た時と違って上機嫌だ
やはり午前中は調子が悪かったのだろう
「何だ、オメェらもいたのか」
突如聞こえてきた、その声は……
「右目の旦那!
やっぱアンタもいたわけか」
「片倉殿!」
「よう、真田に猿飛、斎藤」
「片倉先生!」
「……斎藤が持ってる買い物袋が4つに見えるのは、気のせいか?」
「気のせいです」
「じゃないでしょ」
そう冷静に返して、佐助がため息をついた
「夕歌殿の速さはすごかったでござる!」
「ああ、俺も見たぜ
セールを知り尽くしてるな、オメェは……」
「剣道で培った(?)機動力のおかげですかね」
「全国1位はセールで鍛えられたってわけか……」
「ロマンないね……」
「せぇるは素晴らしいでござるな!」
「一人暮らしと主婦にはありがたいですよね
ね、佐助先輩と片倉先生」
「そうだな
俺は主婦じゃねぇがな?」
「俺様も違うけど?」
「諦めてください
二人ともいい感じのオカンですから」
「猿飛はともかく俺はちげぇな」
「片倉先生はどっちかっていうとオトンじゃないですかね?」
「「………」」
同時に二人が黙って、間に挟まれた夕歌殿が「あれっ?」と二人を見上げる
「どうせ俺様はオカンだよ……」
「俺はこんなデカい娘を持った覚えはねぇがな」
「何なんでしょうね……
片倉先生からあふれ出る、父性というか……」
「父性……」と片倉先生が微妙な表情になる
ともあれ、武田家には佐助がいてくれなければならぬのは事実
「佐助、これからもよろしく頼むぞ!」
「旦那……!」
「お館様に大漁であるとご報告せねば!」
「そうだね
ついでに給料上げてくれないか相談してみよっかなー」
「何?
減給いたすのか、佐助!」
「はあ!?
そうじゃなくて昇給……」
「そこまで給料がいらぬと申すのか……!
給料が全てではないというお前の考えは、良いものだと思うぞ!!」
「……今のままの金額でいいッス……」
残念ながら給料の話は、お館様より相手にするべからずと言われている
──皆でセールから帰りながら、こんな休日も良いものだなと感じた
今日も同じ時間に目が覚めた
「うおぉぉぉぉおおおお!!!
みぃぃなぁぁぎぃぃるぅぅぁぁぁああ!!!!」
「旦那ぁぁぁぁああ!!!
うるさいって言ってんでしょうがぁぁぁぁああ!!!」
「お主が一番うるさいわい、佐助」
今朝も佐助に怒られてしまった
閑話2 真田幸村の休日
朝起きると、まずはお館様にご挨拶をする
「お館様、おはようござりまする!!」
「うむ!!
今日も精進せい、幸村よ!!」
「はっ!」
「幸村ぁ!」
「お館様ぁ!」
「幸村ぁ!!」
「うぉぉお館様ぁぁぁ!!」
「ゆきむるぁぁああ!!」
「おぉぉぉおお館さむぁぁああ!!!」
「ゆぅぅきむるぁぁああ!!」
「うぉぉぉぉおおお館さむぁぁぁぁあああ!!!」
「ぃゆきむるぁぁぁあああ!!!!」
「近所迷惑だっつてんだろうがぁぁぁぁぁ!!!」
そして佐助に怒鳴られる
これがいつもの朝だ
「もうとっくに朝ごはん出来てるんだからね二人とも!」
「すまぬ、佐助!」
「あ、旦那ー
昼から買い物付き合ってくんない?
タイムセール始まるんだわ」
「うむ!
かまわぬぞ!」
「いつもすまんのう佐助」
「あぁいえいえ!
お気持ちは給料のほうに反映していただけますかね?」
「これからも幸村のこと、よろしく頼むぞ」
「あははー、それはもう!
ところで今月の給料なんですけどー」
「お主のこと、頼りにしておるぞ、佐助」
「……任せてくださいよ大将……」
佐助が空笑いをこぼした
今月の給料が如何したのだろうか……
* * *
約束通り、午後から佐助とともにスーパーへ行った
「よっし一番!」
「やりましたぞぉぉぉぅぅお館さぶあぁぁぁぁああ!!!」
「はいはい近所迷惑だからおとなしくして」
佐助にペシンと頭を叩かれたとき
「佐助先輩に幸村君?」
後ろから声がした
「夕歌殿!」
「やっほー
夕歌ちゃんもセール狙い?」
「当然です
一人暮らしの人間にとっては、絶対に負けられない戦いですから!
そういう先輩もセールねらいですか?」
「当然!
安くいい品が買えるなんて、行かない奴の気が知れないね」
「ですよね!
やっぱり主婦の考えることはどこも同じですね」
「あれ、それ俺様が主婦だって言ってる?」
「オカンですから、先輩」
「オカンね……ハハハ……」
佐助が二度目の空笑いをする
今日の佐助は調子が悪いのであろうか
そうこうしているうちにセールが始まった
「負けませぬぞ、夕歌殿!!
……む?」
「夕歌ちゃんどこ行ったんだろ……
……って!!!」
佐助の視線の先、そこには
「よっしゃゲットォォォオオ!!!」
店の中でセールの品を手に、恐るべき速さでかごの中へ入れていく夕歌殿が見えた
「夕歌殿、何という速さなのでござる!?」
「テクってやがる……!!
旦那、俺たちも中に入るぜ!」
「承知!」
「戦場だと思って気合い入れていってくれよ!!」
「うおぉぉぉぉおおおお!!!!」
烈火烈火あぁぁぁあああ!!
「旦那炎出さないでぇぇえええ!!!
店燃えちまうだろぉぉおおお!!!!」
「す、すまぬ!」
「ったくもう!
それじゃ、まぁ……いっちょ真田主従の強さってやつを見せますか!」
「応っ!!」
「「うおらぁぁぁぁあああ!!!!」」
互いにカゴを持ち、混沌を極める店の中へ突入した
──店を出るころには、俺も佐助も両手に買い物袋を提げていた
「たくさん買いましたねー!」
「値段を見て驚き申した!」
「いい買い物したぜー」
佐助は来た時と違って上機嫌だ
やはり午前中は調子が悪かったのだろう
「何だ、オメェらもいたのか」
突如聞こえてきた、その声は……
「右目の旦那!
やっぱアンタもいたわけか」
「片倉殿!」
「よう、真田に猿飛、斎藤」
「片倉先生!」
「……斎藤が持ってる買い物袋が4つに見えるのは、気のせいか?」
「気のせいです」
「じゃないでしょ」
そう冷静に返して、佐助がため息をついた
「夕歌殿の速さはすごかったでござる!」
「ああ、俺も見たぜ
セールを知り尽くしてるな、オメェは……」
「剣道で培った(?)機動力のおかげですかね」
「全国1位はセールで鍛えられたってわけか……」
「ロマンないね……」
「せぇるは素晴らしいでござるな!」
「一人暮らしと主婦にはありがたいですよね
ね、佐助先輩と片倉先生」
「そうだな
俺は主婦じゃねぇがな?」
「俺様も違うけど?」
「諦めてください
二人ともいい感じのオカンですから」
「猿飛はともかく俺はちげぇな」
「片倉先生はどっちかっていうとオトンじゃないですかね?」
「「………」」
同時に二人が黙って、間に挟まれた夕歌殿が「あれっ?」と二人を見上げる
「どうせ俺様はオカンだよ……」
「俺はこんなデカい娘を持った覚えはねぇがな」
「何なんでしょうね……
片倉先生からあふれ出る、父性というか……」
「父性……」と片倉先生が微妙な表情になる
ともあれ、武田家には佐助がいてくれなければならぬのは事実
「佐助、これからもよろしく頼むぞ!」
「旦那……!」
「お館様に大漁であるとご報告せねば!」
「そうだね
ついでに給料上げてくれないか相談してみよっかなー」
「何?
減給いたすのか、佐助!」
「はあ!?
そうじゃなくて昇給……」
「そこまで給料がいらぬと申すのか……!
給料が全てではないというお前の考えは、良いものだと思うぞ!!」
「……今のままの金額でいいッス……」
残念ながら給料の話は、お館様より相手にするべからずと言われている
──皆でセールから帰りながら、こんな休日も良いものだなと感じた
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