42 春休み!
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「控えおろう!
新生徒会長様のおなりであるぞ!!」
「うぉぉぉおおお!!
夕歌殿ぉぉぉぉおお!!」
「お前ら大概にしろよ」
42 春休み!
「ちょっと言ってみただけじゃねえか」
しれっとそういうのは、例にもれず成実
大体こういうことが起こると、発端はこいつなわけで
「世の中には言っていいことと悪いことがあるんだよ
しかもキャラ崩壊が治ってないしむしろ前回よりひどいんだけどマジやめてくれません?
ツッコむこっちの身にもなれよ
いい加減ウザいわ」
「あは、わっりい!」
「かすがー、あとでこいつの息の根止めといて」
「すんませんでした」
なんて流れるような土下座
さすが綱元先輩に「見飽きた」と言わせた男
「まあ、今回も例によって例のごとく、だな」
かすがが頬杖をついてそう言った
「例って?」
「副会長がそのまま生徒会長になる流れだ
この学校の生徒会は、たいていの役職が引き継ぎ式だからな
いちいち選挙で選びなおしたりはしないんだ」
「え、じゃあ私が生徒会長になったのも必然的だったってこと?」
「まあそうなるな
特例として竹中があげられるが」
「竹中先輩?」
「あー、あいつは二年になっても副会長だったからな」
「あ、そういえば……
えっ、じゃあ元就先輩は元々何してたの?」
「あの人は生徒会役員じゃなかった」
「うそ!」
成実の言葉に驚く
「自分が生徒会長の器ではないと知ったのだろうな
自分の代わりとしてあの男──毛利元就を起用したんだ」
久々に元就先輩の名前を聞いた……
そっか、そうだったんだ……
え?
ってことは、政宗先輩は?
「梵は最初は書記だったんだよ
本人もまさか会長に選ばれるとは思ってなかったっぽくてさ」
「ああ、一応は生徒会役員だったんだ、先輩も
そっかそっか……それで元就先輩に後釜指定されたと」
「まぁそういうこったな」
そうだったんだ……
それは知らなかったな
「……あ、そういえばさ、浅井先輩たちは元気かな?」
「ああ、二人とも順風満帆な生活を送っているらしい
市先輩がそう言っていたから間違いはないだろう」
市先輩……
あの綺麗な黒髪の先輩か……
「でも、向こうは大学生だからなかなか会えないよね」
「同じ敷地内だから昼食は毎日一緒に食べているそうだ」
「そうでしたか……」
そうですよね、愛の前には障壁なんてありはしないんですよね
……リア充め
「そういう夕歌は、梵と一緒に食べたりってのはないよな」
「いつも某たちと一緒でござる」
「うん
別にそれでいいと思ってるし、政宗先輩も何も言わないし」
「ま、梵のクラスには慶次がいるしな」
「あとは市先輩もいる
まあ、一緒に食事はないだろうが」
「ないだろな
あの人いつも浅井さんと一緒に食ってるんだろ?」
「まあ、誰と食べるかなんてそこまでこだわらなくてもいいじゃん
だって……二年の教室に行くのってなんか勇気いるし……」
「確かになー」
「綱元先輩に会いに行くのにしょっちゅう三年の教室に出入りしてたあんたが言うか?」
「いや、だってあいつのクラスは知り合いが多すぎて」
「……それもそうだ……」
元親先輩と元就先輩もいたんだっけ……
元就先輩はまぁ置いておくにしても、元親先輩なら気前よく出迎えてくれそうだしなぁ……
いやまぁ、別に政宗先輩の教室に行ってもいいと思うんだよ?
行っちゃいけないって校則はないしさ?
そりゃあねぇ、本当は一緒に食べたいんだけど
さすがに一人で行くのは……ね
「~♪」
「どうしたの成実、なんかご機嫌だね」
「ん、まーな」
鼻歌を歌った成実がスマホの画面を消して、私を見てニヤリと笑った
「え……何?」
「すぐわかるって」
「ほんとに何したの!?
……あれ、先輩からLEIN……
……はっ!?」
そこには短く、「昼休み屋上」とだけ書かれたメッセージ
……この野郎まさか
「梵と楽しい昼休みを過ごすといいぞ!」
「先輩に何言ったの──!?」
「え、ほれ」
成実が見せてくれたのは、成実と政宗先輩のチャット
そこには「夕歌がお前に会えなくて寂しがってるから、昼休みになったら夕歌を借り出す権利を授けよう」と打ってあり
その直後、先輩からの返信はシンプルに「殺す」だった
「感謝しろよな~、俺の気遣いに!」
「……嬉しいけど嬉しくない!」
「なんで!?」
成実の表情的に私の反応で楽しんでる節が見え隠れしてるからだろうね!
ほんと碌なことしないなこいつ……
まぁ、今回は大目に見てやるけど
新生徒会長様のおなりであるぞ!!」
「うぉぉぉおおお!!
夕歌殿ぉぉぉぉおお!!」
「お前ら大概にしろよ」
42 春休み!
「ちょっと言ってみただけじゃねえか」
しれっとそういうのは、例にもれず成実
大体こういうことが起こると、発端はこいつなわけで
「世の中には言っていいことと悪いことがあるんだよ
しかもキャラ崩壊が治ってないしむしろ前回よりひどいんだけどマジやめてくれません?
ツッコむこっちの身にもなれよ
いい加減ウザいわ」
「あは、わっりい!」
「かすがー、あとでこいつの息の根止めといて」
「すんませんでした」
なんて流れるような土下座
さすが綱元先輩に「見飽きた」と言わせた男
「まあ、今回も例によって例のごとく、だな」
かすがが頬杖をついてそう言った
「例って?」
「副会長がそのまま生徒会長になる流れだ
この学校の生徒会は、たいていの役職が引き継ぎ式だからな
いちいち選挙で選びなおしたりはしないんだ」
「え、じゃあ私が生徒会長になったのも必然的だったってこと?」
「まあそうなるな
特例として竹中があげられるが」
「竹中先輩?」
「あー、あいつは二年になっても副会長だったからな」
「あ、そういえば……
えっ、じゃあ元就先輩は元々何してたの?」
「あの人は生徒会役員じゃなかった」
「うそ!」
成実の言葉に驚く
「自分が生徒会長の器ではないと知ったのだろうな
自分の代わりとしてあの男──毛利元就を起用したんだ」
久々に元就先輩の名前を聞いた……
そっか、そうだったんだ……
え?
ってことは、政宗先輩は?
「梵は最初は書記だったんだよ
本人もまさか会長に選ばれるとは思ってなかったっぽくてさ」
「ああ、一応は生徒会役員だったんだ、先輩も
そっかそっか……それで元就先輩に後釜指定されたと」
「まぁそういうこったな」
そうだったんだ……
それは知らなかったな
「……あ、そういえばさ、浅井先輩たちは元気かな?」
「ああ、二人とも順風満帆な生活を送っているらしい
市先輩がそう言っていたから間違いはないだろう」
市先輩……
あの綺麗な黒髪の先輩か……
「でも、向こうは大学生だからなかなか会えないよね」
「同じ敷地内だから昼食は毎日一緒に食べているそうだ」
「そうでしたか……」
そうですよね、愛の前には障壁なんてありはしないんですよね
……リア充め
「そういう夕歌は、梵と一緒に食べたりってのはないよな」
「いつも某たちと一緒でござる」
「うん
別にそれでいいと思ってるし、政宗先輩も何も言わないし」
「ま、梵のクラスには慶次がいるしな」
「あとは市先輩もいる
まあ、一緒に食事はないだろうが」
「ないだろな
あの人いつも浅井さんと一緒に食ってるんだろ?」
「まあ、誰と食べるかなんてそこまでこだわらなくてもいいじゃん
だって……二年の教室に行くのってなんか勇気いるし……」
「確かになー」
「綱元先輩に会いに行くのにしょっちゅう三年の教室に出入りしてたあんたが言うか?」
「いや、だってあいつのクラスは知り合いが多すぎて」
「……それもそうだ……」
元親先輩と元就先輩もいたんだっけ……
元就先輩はまぁ置いておくにしても、元親先輩なら気前よく出迎えてくれそうだしなぁ……
いやまぁ、別に政宗先輩の教室に行ってもいいと思うんだよ?
行っちゃいけないって校則はないしさ?
そりゃあねぇ、本当は一緒に食べたいんだけど
さすがに一人で行くのは……ね
「~♪」
「どうしたの成実、なんかご機嫌だね」
「ん、まーな」
鼻歌を歌った成実がスマホの画面を消して、私を見てニヤリと笑った
「え……何?」
「すぐわかるって」
「ほんとに何したの!?
……あれ、先輩からLEIN……
……はっ!?」
そこには短く、「昼休み屋上」とだけ書かれたメッセージ
……この野郎まさか
「梵と楽しい昼休みを過ごすといいぞ!」
「先輩に何言ったの──!?」
「え、ほれ」
成実が見せてくれたのは、成実と政宗先輩のチャット
そこには「夕歌がお前に会えなくて寂しがってるから、昼休みになったら夕歌を借り出す権利を授けよう」と打ってあり
その直後、先輩からの返信はシンプルに「殺す」だった
「感謝しろよな~、俺の気遣いに!」
「……嬉しいけど嬉しくない!」
「なんで!?」
成実の表情的に私の反応で楽しんでる節が見え隠れしてるからだろうね!
ほんと碌なことしないなこいつ……
まぁ、今回は大目に見てやるけど
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