41 再び!
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時は三月
婆裟羅学院
一年一組 教室――
「CSVィィィィィ!!」
一人の男子生徒の叫びがこだました
41 再び!
「……うるさい」
かすがが顔をしかめてそう言った
「気迫のある叫びでござりましたぞ!」
燃えてきてしまっているのは幸村君
燃えるな、頼むから
「って言うか、CSVって何?」
私はふと疑問に思ったことを口にした
「春休み来い」
「を」
「英訳してみればわかる」
「Yes!」
「キャラ保てよお前ら」
しかも幸村君「を」しか言ってない
「春休み来い、つまり……」
Come on Spring Vacation
で、頭文字を取ってCSVとな
「ややこしいわ!!」
「そうか?」
「何でわざわざ英訳した?
そして何で頭文字取った?」
「いや、伊達家っつったら英語だろ?」
「ドヤ顔うぜぇ」
「ドヤァァァ」
「死ね」
「ガラスのハートが砕け散った!」
「いい加減にしろキャラ崩壊」
ダメだ、やっぱりこの四人だとツッコミが私しかいない
正直、よくこの四人は会話が成り立っているなと感心する
「でもさ、どうせ春休みも課外でつぶれるんじゃない?
冬休みよろしくさ」
「ちっちっちっち……
分かってねえなー夕歌は!」
舌打ちしながら人差し指を振る成実
その人差し指を無言で掴み、手の甲へと折り曲げてやる
「痛い痛い痛いって
ごめんもうしないから指の骨折りにかかるのやめて!」
無言で指から手を離した
「いてぇ……
俺たちは課外はねーぞ」
「え、そうなの?
何で?」
「それは私たちが成績優秀なクラスだからだ」
「……あ、そっか」
「うむ!
故に、某たちは春休みを思いっ切り楽しめるのでござるよ!」
そういえば私たち一組が一番頭がいいクラスだったっけ
……世も末だな
「じゃあいいじゃん別に
春休みなんてすぐ来るって」
「あと一週間が長いんだろうが!」
「えぇ……?
一週間くらい我慢しなよ」
「そういう夕歌は春休み待ち遠しいとかねえの?」
「焦る必要もないかなって
どうせ来るものは来るんだし」
「そうだよなー
春になったら梵と思いっ切りリア充できるんだもんなー」
「何でそういう方向に持っていくの!
てか第一あんたには登勢がいるでしょ!」
「CSVィィィィィ!!!
登勢に会わせろォォォォ」
ああなるほど
登勢に長らくご無沙汰状態だからあんなにうるさいわけか
……あの日から二か月
私たちは依然と変わらず、成実の言葉を借りればバカ騒ぎしている
綱元先輩も二週間後に無事に退院はして、絶対安静と医者に言われてはいたものの、学院にも無事に復帰した
そんな先輩達も、先日の卒業式で巣立ってしまって
学院の中は、ちょっとだけ寂しい
「そろそろ学年末の結果も返ってくるかなぁ」
「今日あたりから返ってくるんじゃねぇ?」
「……全科目90点以上取れてますように……」
「来年も夕歌と共に一組にならなければ……」
「某も、お三方と同じくらすに……!」
「せめて数学80点以上……!!」
「国語は?」
「余裕で90点超えてる自信しかない」
「腹立つ……」
一限目の授業の鐘が鳴って、先生が教室に入ってくる
その腕に解答用紙を入れた紙袋が握られているのを見て、私と後ろの席に座る成実は同時に喉を鳴らした
「今日は学年末考査の解答を返却します
名前を呼ばれたら前へ取りに来るように」
出席番号順に呼ばれていく名前、そして私が呼ばれた
「うぅ……」
チラリと点数を覗く
はっ……
98点……!!
良かったー!!
いや逆にどこを間違えたんだ私
「どうだった?」
「98点!」
「逆にどこ間違えたんだよ!?」
「記述の部分点で引かれたっぽいなぁ……
成実は?」
「95点、まぁ日本史はこんなもんだろ」
「そっか……」
95点でこんなもんなのか……
成実ってやたらと日本史には強いんだよなぁ……
模範解答を貰って、自分の解答と照らし合わせる
あちゃー、これは完全に凡ミスだな
惜しいミスを……
「今回の日本史における学年最高点は満点です
クラスは……言わずもがな、このクラスの方ですけど」
え……私が首席を逃した!?
だ、誰だ!?
「ぬぉぉぉぉおお!!!
やりましたぞおやがだざぶあぁぁぁぁぁ!!!」
お前かぁぁぁぁあ!!!
婆裟羅学院
一年一組 教室――
「CSVィィィィィ!!」
一人の男子生徒の叫びがこだました
41 再び!
「……うるさい」
かすがが顔をしかめてそう言った
「気迫のある叫びでござりましたぞ!」
燃えてきてしまっているのは幸村君
燃えるな、頼むから
「って言うか、CSVって何?」
私はふと疑問に思ったことを口にした
「春休み来い」
「を」
「英訳してみればわかる」
「Yes!」
「キャラ保てよお前ら」
しかも幸村君「を」しか言ってない
「春休み来い、つまり……」
Come on Spring Vacation
で、頭文字を取ってCSVとな
「ややこしいわ!!」
「そうか?」
「何でわざわざ英訳した?
そして何で頭文字取った?」
「いや、伊達家っつったら英語だろ?」
「ドヤ顔うぜぇ」
「ドヤァァァ」
「死ね」
「ガラスのハートが砕け散った!」
「いい加減にしろキャラ崩壊」
ダメだ、やっぱりこの四人だとツッコミが私しかいない
正直、よくこの四人は会話が成り立っているなと感心する
「でもさ、どうせ春休みも課外でつぶれるんじゃない?
冬休みよろしくさ」
「ちっちっちっち……
分かってねえなー夕歌は!」
舌打ちしながら人差し指を振る成実
その人差し指を無言で掴み、手の甲へと折り曲げてやる
「痛い痛い痛いって
ごめんもうしないから指の骨折りにかかるのやめて!」
無言で指から手を離した
「いてぇ……
俺たちは課外はねーぞ」
「え、そうなの?
何で?」
「それは私たちが成績優秀なクラスだからだ」
「……あ、そっか」
「うむ!
故に、某たちは春休みを思いっ切り楽しめるのでござるよ!」
そういえば私たち一組が一番頭がいいクラスだったっけ
……世も末だな
「じゃあいいじゃん別に
春休みなんてすぐ来るって」
「あと一週間が長いんだろうが!」
「えぇ……?
一週間くらい我慢しなよ」
「そういう夕歌は春休み待ち遠しいとかねえの?」
「焦る必要もないかなって
どうせ来るものは来るんだし」
「そうだよなー
春になったら梵と思いっ切りリア充できるんだもんなー」
「何でそういう方向に持っていくの!
てか第一あんたには登勢がいるでしょ!」
「CSVィィィィィ!!!
登勢に会わせろォォォォ」
ああなるほど
登勢に長らくご無沙汰状態だからあんなにうるさいわけか
……あの日から二か月
私たちは依然と変わらず、成実の言葉を借りればバカ騒ぎしている
綱元先輩も二週間後に無事に退院はして、絶対安静と医者に言われてはいたものの、学院にも無事に復帰した
そんな先輩達も、先日の卒業式で巣立ってしまって
学院の中は、ちょっとだけ寂しい
「そろそろ学年末の結果も返ってくるかなぁ」
「今日あたりから返ってくるんじゃねぇ?」
「……全科目90点以上取れてますように……」
「来年も夕歌と共に一組にならなければ……」
「某も、お三方と同じくらすに……!」
「せめて数学80点以上……!!」
「国語は?」
「余裕で90点超えてる自信しかない」
「腹立つ……」
一限目の授業の鐘が鳴って、先生が教室に入ってくる
その腕に解答用紙を入れた紙袋が握られているのを見て、私と後ろの席に座る成実は同時に喉を鳴らした
「今日は学年末考査の解答を返却します
名前を呼ばれたら前へ取りに来るように」
出席番号順に呼ばれていく名前、そして私が呼ばれた
「うぅ……」
チラリと点数を覗く
はっ……
98点……!!
良かったー!!
いや逆にどこを間違えたんだ私
「どうだった?」
「98点!」
「逆にどこ間違えたんだよ!?」
「記述の部分点で引かれたっぽいなぁ……
成実は?」
「95点、まぁ日本史はこんなもんだろ」
「そっか……」
95点でこんなもんなのか……
成実ってやたらと日本史には強いんだよなぁ……
模範解答を貰って、自分の解答と照らし合わせる
あちゃー、これは完全に凡ミスだな
惜しいミスを……
「今回の日本史における学年最高点は満点です
クラスは……言わずもがな、このクラスの方ですけど」
え……私が首席を逃した!?
だ、誰だ!?
「ぬぉぉぉぉおお!!!
やりましたぞおやがだざぶあぁぁぁぁぁ!!!」
お前かぁぁぁぁあ!!!
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