03 緑紫
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「生徒会長ってカッコいいよね!!!」
「…………はい?」
朝イチでいきなりクラスの子にそう言われた
03 緑紫
生徒会長・毛利元就──
成績は毎回学年一位
模試での成績、全国一位
性格は冷酷ともツンデレとも言われている
「え?
ツンデレ?」
「偏った愛を持つ女子にはそう見えるんだろう」
「偏ったって……
まあでも、ファンクラブは闇にできてそうだけどさ」
「あるぜ?
毛利のファンクラブ」
成実がそう言って、見せてくれたのはスマホの画面
そこに映されていたのは「捨て駒の会」というサイト
「なにこれ」
「例のファンクラブの会員サイト」
「うっそん」
「いやマジ」
「世も末か……」
「なんでそうなった?」
成実のツッコミはあえて無視した
「……ちょおぉぉおっ!!
なんか反応してくれてもいいだろ!
なんで無視!?
ねえなんで!?
つか、かすがはなんで顔ごと背けちゃってんの!!?」
「うるさいぞ伊達
周りの迷惑だ」
「ごめんなさい」
「ファンクラブか……
確か独眼竜にもあったぞ」
「うん、伊達先輩はうなずける
カッコいいし」
「そうかぁ?
見た目に惑わされねーほうがいいぜ?
サボり癖激しいし挑発にはすぐ乗るし」
「それ以上言うな、クールな先輩のイメージが崩壊していく」
「上っ面だけいいのが梵だからな」
「お前、独眼竜の従兄弟だろう
自分の従兄弟に対する分析としてはどうなんだ?」
「いや、割と変わんねーかな
昔っからああいうやつ
素が出るとなんかもう……」
相当疲れてるな
顔が真っ黒だった
「夕歌殿……」
ずっと黙って聞いていた真田君が、神妙そうな面持ちで話しかけてきた
「どうしたの?」
「ファンクラブとは何でござるか?」
そっからかい!!
だからずっと大人しかったんだね!!
「要は独眼竜にほの字なやつらの集まりだ」
「アバウトすぎだろ」
「……なるほど」
「真田君ホントは分かってないよね」
残念ながら、真田君は嘘がつけないので、表情がすべてを物語っていた
「でもさ、生徒会長ってうちの学校のヤンキーとつるんでるんでしょ?
ファンクラブ会員の……捨て駒が言ってたけど」
「いや、厳密に言えば一方的にヤンキーが絡んできてる」
「何で成実が知ってんの?」
「そりゃあ……
梵がそのヤンキーさんとそれはそれはまあ大変仲がよろしいんで」
「伊達先輩が?
あの人そっち系とは無縁な感じだったんだけど……」
「人は見かけによらぬものでござるな」
真田君がさりげなくひどい
いや私も言おうとしたけども
「家の前にさあ……
ヤバいくらい危ないにおいがするバイク止まってんの」
「マジか」
「あの人が来たら俺の安眠は保障されねーんだ……
部屋占拠されるから」
「うわあ……」
それはもう、なんというか……ご愁傷様としか言いようがない
合掌……
「じゃあその時の成実ってどこで寝てるの?」
「しょうがねーから一階の和室に布団敷いて寝る
大体、綱元だっているのになんで俺の部屋が犠牲になるんだっての」
「鬼庭先輩、同居なのか!?」
「まあいろいろ事情があってな」
「鬼庭綱元は寝起きの悪さで有名だろう?」
かすがの衝撃発言
つかちょいちょいかすがって先輩のこと呼び捨てるよね?
いいのか?
「起こされたらガチでヤバい
つーか実際そのヤンキーが寝てた綱元を起こしたらしいんだよ
そしたらさぁ……」
『寝る場所を貸せだ……?
知るか雑魚寝しろそして風邪ひいて速攻死ね!!』
「……って言われたんだって」
「それ捏造話なんでしょ?
そうなんでしょ!?」
「いや……マジの話……
それから俺の部屋が犠牲になってんだよな……」
「……まあ、頑張れ成実」
普段の先輩からは想像できない姿……
私の想像力が乏しいからなのか?
そして私は、近いうちにそのヤンキーとご対面することになるのだった……
「…………はい?」
朝イチでいきなりクラスの子にそう言われた
03 緑紫
生徒会長・毛利元就──
成績は毎回学年一位
模試での成績、全国一位
性格は冷酷ともツンデレとも言われている
「え?
ツンデレ?」
「偏った愛を持つ女子にはそう見えるんだろう」
「偏ったって……
まあでも、ファンクラブは闇にできてそうだけどさ」
「あるぜ?
毛利のファンクラブ」
成実がそう言って、見せてくれたのはスマホの画面
そこに映されていたのは「捨て駒の会」というサイト
「なにこれ」
「例のファンクラブの会員サイト」
「うっそん」
「いやマジ」
「世も末か……」
「なんでそうなった?」
成実のツッコミはあえて無視した
「……ちょおぉぉおっ!!
なんか反応してくれてもいいだろ!
なんで無視!?
ねえなんで!?
つか、かすがはなんで顔ごと背けちゃってんの!!?」
「うるさいぞ伊達
周りの迷惑だ」
「ごめんなさい」
「ファンクラブか……
確か独眼竜にもあったぞ」
「うん、伊達先輩はうなずける
カッコいいし」
「そうかぁ?
見た目に惑わされねーほうがいいぜ?
サボり癖激しいし挑発にはすぐ乗るし」
「それ以上言うな、クールな先輩のイメージが崩壊していく」
「上っ面だけいいのが梵だからな」
「お前、独眼竜の従兄弟だろう
自分の従兄弟に対する分析としてはどうなんだ?」
「いや、割と変わんねーかな
昔っからああいうやつ
素が出るとなんかもう……」
相当疲れてるな
顔が真っ黒だった
「夕歌殿……」
ずっと黙って聞いていた真田君が、神妙そうな面持ちで話しかけてきた
「どうしたの?」
「ファンクラブとは何でござるか?」
そっからかい!!
だからずっと大人しかったんだね!!
「要は独眼竜にほの字なやつらの集まりだ」
「アバウトすぎだろ」
「……なるほど」
「真田君ホントは分かってないよね」
残念ながら、真田君は嘘がつけないので、表情がすべてを物語っていた
「でもさ、生徒会長ってうちの学校のヤンキーとつるんでるんでしょ?
ファンクラブ会員の……捨て駒が言ってたけど」
「いや、厳密に言えば一方的にヤンキーが絡んできてる」
「何で成実が知ってんの?」
「そりゃあ……
梵がそのヤンキーさんとそれはそれはまあ大変仲がよろしいんで」
「伊達先輩が?
あの人そっち系とは無縁な感じだったんだけど……」
「人は見かけによらぬものでござるな」
真田君がさりげなくひどい
いや私も言おうとしたけども
「家の前にさあ……
ヤバいくらい危ないにおいがするバイク止まってんの」
「マジか」
「あの人が来たら俺の安眠は保障されねーんだ……
部屋占拠されるから」
「うわあ……」
それはもう、なんというか……ご愁傷様としか言いようがない
合掌……
「じゃあその時の成実ってどこで寝てるの?」
「しょうがねーから一階の和室に布団敷いて寝る
大体、綱元だっているのになんで俺の部屋が犠牲になるんだっての」
「鬼庭先輩、同居なのか!?」
「まあいろいろ事情があってな」
「鬼庭綱元は寝起きの悪さで有名だろう?」
かすがの衝撃発言
つかちょいちょいかすがって先輩のこと呼び捨てるよね?
いいのか?
「起こされたらガチでヤバい
つーか実際そのヤンキーが寝てた綱元を起こしたらしいんだよ
そしたらさぁ……」
『寝る場所を貸せだ……?
知るか雑魚寝しろそして風邪ひいて速攻死ね!!』
「……って言われたんだって」
「それ捏造話なんでしょ?
そうなんでしょ!?」
「いや……マジの話……
それから俺の部屋が犠牲になってんだよな……」
「……まあ、頑張れ成実」
普段の先輩からは想像できない姿……
私の想像力が乏しいからなのか?
そして私は、近いうちにそのヤンキーとご対面することになるのだった……
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