27 文化祭!-6-
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「──完璧だ」
鏡に映る私はもはや別人だ
どちら様でしょうかってな程
「さあ、夕歌君
君の王子が待っているよ」
「先輩、それはちょっとサムいですね」
27 文化祭!!-6-
「──それじゃ、始めていくよ」
「よろしくお願いします……」
ドレスに着替えて、隣のメイク室へ移動すると、そこにはヘアアレンジ道具とメイク道具がずらりと並び
鏡台の前に竹中先輩が立っていた
髪の毛を結んでいたヘアゴムが外され、先輩が何かを手につけて髪の毛を扱っていく
されるがままになること2時間
「夕歌、用意はできたか?
……なっ……!!」
生徒会用のメイク室に、かすがが入ってくる
かすがたち一般生徒と生徒会は更衣室とメイク室が別なので、ここまで来させてしまって少し申し訳ない
そんなかすがが、私を見て固まった
「え!?
そ、そんなに変!?」
「お前っ……!!
直視できないだろう……!!
美しすぎるぞ、夕歌……!!!」
やっぱそういう反応来るか
大体予想はしてました、はい
「なるほど、マリンブルーのドレスか
独眼竜のパートナーが着るドレスとしては正解だな」
「そうなの?」
「ああ」
結んでいた髪の毛も、竹中先輩の手によって綺麗に伸ばされ、ヘアアレンジされて飾りまで付いた
脳内に「馬子にも衣装」の言葉が浮かんで消えない
やめろ、それは褒め言葉ではないんだぞ私
「そういうかすがも……
今日は一段と美人度に磨きかかってるご様子で……」
ついでに露出度も一段と増したご様子で
目の毒だ……
目のやり場に困る……
「そう言えば、上杉先生は?」
「外で待っていただいている
独眼竜もいるぞ」
「もう?」
早いなあ……
「そういえば、夕歌
お前、独眼竜と恋人になったそうだな」
「誰から聞いたのよ!!」
「妙に独眼竜が静かで気持ち悪いと思ったから聞いた
正直私はほっとしているぞ」
ちょ、何してんのあの先輩
まあいいけど……
あれ、いいのか?
「ほら、早くその綺麗な姿を独眼竜に見せてこい」
「……うん」
スタイリングしてくれた竹中先輩にお礼を言って、メイク室から出た
メイク室を出てすぐに上杉先生に会ったので、そこでかすがとはお別れ
上杉先生から、政宗先輩がこの先の講堂の扉の前で待っていると教えてもらって、言われた通りそのまま講堂へと向かった
まあ政宗先輩程の人物なんて、探さなくても分かるんだよね
扉の前で立つ先輩は、ライトグレーのタキシードで、なんと髪の毛を片方耳に掛けていた
それ本当にイケメンにしか似合わないスタイルだ……私は知ってる……
造形美な政宗先輩が似合わないはずがないんだ……
「あ、あの……政宗先輩」
そう声をかけると、顔を上げた政宗先輩が私を見て……
固まった
いや先輩まで固まらないでほしい
「せ、先輩?
大丈夫ですか?」
「……正直、驚いた」
あれ?
先輩ちょっと顔が赤い
「先輩、顔赤いですよ?」
「だろうな、見惚れてた
……綺麗だ」
「……!!
あ、ありがとうございます……」
嬉しかった
言葉にできないくらい……
「そういえば、なんで先輩、もう講堂前にいたんですか?
開場はもう少し後ですよね」
「生徒会は後夜祭の主役だからな
早めにstandbyしなきゃならねぇんだよ」
「な、なるほど……
じゃあ他の先輩方ももう中にいるんですか?」
「いると思うぞ
俺達がlastだ」
「え!?
なんかすみません!」
「No problem.
遅刻したわけじゃねぇしな」
いや、それはそうだけど
でもみんなを待たせてるのは申し訳ないというか
「つーわけで、そろそろ頃合だな
Shall we dance?」
「……Of course.」
先輩の左手に右手を重ねる
さあ、最後のひと時を──
鏡に映る私はもはや別人だ
どちら様でしょうかってな程
「さあ、夕歌君
君の王子が待っているよ」
「先輩、それはちょっとサムいですね」
27 文化祭!!-6-
「──それじゃ、始めていくよ」
「よろしくお願いします……」
ドレスに着替えて、隣のメイク室へ移動すると、そこにはヘアアレンジ道具とメイク道具がずらりと並び
鏡台の前に竹中先輩が立っていた
髪の毛を結んでいたヘアゴムが外され、先輩が何かを手につけて髪の毛を扱っていく
されるがままになること2時間
「夕歌、用意はできたか?
……なっ……!!」
生徒会用のメイク室に、かすがが入ってくる
かすがたち一般生徒と生徒会は更衣室とメイク室が別なので、ここまで来させてしまって少し申し訳ない
そんなかすがが、私を見て固まった
「え!?
そ、そんなに変!?」
「お前っ……!!
直視できないだろう……!!
美しすぎるぞ、夕歌……!!!」
やっぱそういう反応来るか
大体予想はしてました、はい
「なるほど、マリンブルーのドレスか
独眼竜のパートナーが着るドレスとしては正解だな」
「そうなの?」
「ああ」
結んでいた髪の毛も、竹中先輩の手によって綺麗に伸ばされ、ヘアアレンジされて飾りまで付いた
脳内に「馬子にも衣装」の言葉が浮かんで消えない
やめろ、それは褒め言葉ではないんだぞ私
「そういうかすがも……
今日は一段と美人度に磨きかかってるご様子で……」
ついでに露出度も一段と増したご様子で
目の毒だ……
目のやり場に困る……
「そう言えば、上杉先生は?」
「外で待っていただいている
独眼竜もいるぞ」
「もう?」
早いなあ……
「そういえば、夕歌
お前、独眼竜と恋人になったそうだな」
「誰から聞いたのよ!!」
「妙に独眼竜が静かで気持ち悪いと思ったから聞いた
正直私はほっとしているぞ」
ちょ、何してんのあの先輩
まあいいけど……
あれ、いいのか?
「ほら、早くその綺麗な姿を独眼竜に見せてこい」
「……うん」
スタイリングしてくれた竹中先輩にお礼を言って、メイク室から出た
メイク室を出てすぐに上杉先生に会ったので、そこでかすがとはお別れ
上杉先生から、政宗先輩がこの先の講堂の扉の前で待っていると教えてもらって、言われた通りそのまま講堂へと向かった
まあ政宗先輩程の人物なんて、探さなくても分かるんだよね
扉の前で立つ先輩は、ライトグレーのタキシードで、なんと髪の毛を片方耳に掛けていた
それ本当にイケメンにしか似合わないスタイルだ……私は知ってる……
造形美な政宗先輩が似合わないはずがないんだ……
「あ、あの……政宗先輩」
そう声をかけると、顔を上げた政宗先輩が私を見て……
固まった
いや先輩まで固まらないでほしい
「せ、先輩?
大丈夫ですか?」
「……正直、驚いた」
あれ?
先輩ちょっと顔が赤い
「先輩、顔赤いですよ?」
「だろうな、見惚れてた
……綺麗だ」
「……!!
あ、ありがとうございます……」
嬉しかった
言葉にできないくらい……
「そういえば、なんで先輩、もう講堂前にいたんですか?
開場はもう少し後ですよね」
「生徒会は後夜祭の主役だからな
早めにstandbyしなきゃならねぇんだよ」
「な、なるほど……
じゃあ他の先輩方ももう中にいるんですか?」
「いると思うぞ
俺達がlastだ」
「え!?
なんかすみません!」
「No problem.
遅刻したわけじゃねぇしな」
いや、それはそうだけど
でもみんなを待たせてるのは申し訳ないというか
「つーわけで、そろそろ頃合だな
Shall we dance?」
「……Of course.」
先輩の左手に右手を重ねる
さあ、最後のひと時を──
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