25 文化祭!-4-
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
前夜祭を終えて
いよいよ本祭
そして私はひそかに……
え!?
そんな話聞いてないです先輩!!
25 文化祭!!-4-
婆裟羅学院
第53回 学院祭
本祭──
「それじゃあ、今日も張り切って営業しましょう!!」
「「おーっ!!」」
「よっしそれじゃあ開て──」
「よっと!」
「きゃあぁぁぁぁああ!!!!!」
朝っぱらから拉致されてます斎藤夕歌です助けてぇぇぇ!!
「ちょっとあんた誰……!
小太郎先輩!!?」
先輩が手帳を見せてくれたけど、視界が揺れてなんて書いてあるか分かんなかった!!
「夕歌!?」
「ごめんねー
今日と明日は夕歌ちゃん、生徒会が借りるから!
あ、お店はそのまま夕歌ちゃん抜きで開店しちゃってください!」
その間延びした声は佐助先輩!!
つかまたこのコンビかぁぁぁあ!!!
「何してるんですか先輩方!!」
「事情は後で説明してあげる
口閉じてないと舌噛んじゃうから、お口はチャック」
馬鹿にしてんのかそうだろそうなんだろ
とはいえ舌を噛みたくはないので口を閉じると、グッと小太郎先輩が加速した
そのままどこに向かうのかと思ったら、着いたのは第一音楽室
もう酔いそう……
いくら小太郎先輩が私を姫抱きにしていたとしても……
ストン、と小太郎先輩が私を廊下に降ろす
「ここって、音楽室……ですよね?」
「That's right!」
「ああなるほど政宗先輩の仕業でしたか」
イケメン生徒会長に冷たい視線を送ってあげた
残念ながら効果は無かったようだ
「で、何の用ですか?
仮装行列は昼からですよね
私お店の仕込みあるんですけど」
「残念だけどお店には戻れないよ」
「何でですか!?」
「ダンスパーティーの練習するからね、夕歌ちゃん」
「……Pardon?」
「お前はダンスパーティの練習をしなきゃならねぇんだよ、どうせ踊れねぇだろ?
You see?」
「ちょっと退学届もらいに……」
「こらこらこらこら!!
現実逃避しない!!」
佐助先輩にかっちりと肩を押さえられた
悲しい、味方がゼロだ
「それ必須なんですか?」
「学院祭のlast iventはこれなんだよ
毎年伝統でこればっかりは変えられねえ」
あ、変えようとは試みたのか、先輩
そしてあっさり却下されたのかなるほど
「……ちなみに、ダンスの練習相手って誰ですか……?」
「僕が相手をさせていただくよ、夕歌君」
「えっ、竹中先輩!?」
「不本意だが竹中のエスコートは上手い、練習相手にはもってこいだ」
「は、はぁ……」
「レッスンの期限は明日の昼2時までな」
「期限に間に合わなかったら……?」
「そんときゃ最悪の罰ゲームが待ってるとでも思っとけよ」
「えっ怖!!」
「頑張ってね、夕歌ちゃん」
「佐助先輩そんな」
[ファイト]
「小太郎先輩まで!」
「じゃ、竹中、あとは頼んだぞ」
「任せてくれたまえ」
先輩達がぞろぞろと第一音楽室を出ていく
……なんだろう……
見捨てられた子犬の気持ちっていうのはこういう気持ちなのかな……
そして、ガチャン……と悲しく音楽室のドアが閉まった
「えーっと……」
「まずはステップの基本からだ」
「もう始まってる!」
「時間がないからね、付け焼刃でもやらないよりはマシだ」
なぜだろうか、心なしか竹中先輩の目が輝いてる
これから明日のお昼2時までのことを考えると、ため息しか出てこなかった
そして、竹中先生による、社交ダンスの猛特訓のゴングが鳴ったのである
──結論から言おう
ステップからすでに怪しい
「君、運動は出来るのに……」
「リズム感がなくてすみません!!」
「いや、これはリズム感とかいう話じゃないかな」
……私さりげなく論外って言われなかった?気のせい?
練習用のヒールのついた靴を睨む
先輩曰く、本番で使われるような靴よりもヒールの高さは低いらしいけど、こういう靴を履かないので履き慣れるほうが先ってもので
体幹はしっかりしていると言われたので、そのうち履き慣れるだろうと言われた
それから2時間ほどかけて、ようやく基礎的なステップをこなせるようになり
同時に、スパルタ教室がいよいよ本気を出してきたのだった……
いよいよ本祭
そして私はひそかに……
え!?
そんな話聞いてないです先輩!!
25 文化祭!!-4-
婆裟羅学院
第53回 学院祭
本祭──
「それじゃあ、今日も張り切って営業しましょう!!」
「「おーっ!!」」
「よっしそれじゃあ開て──」
「よっと!」
「きゃあぁぁぁぁああ!!!!!」
朝っぱらから拉致されてます斎藤夕歌です助けてぇぇぇ!!
「ちょっとあんた誰……!
小太郎先輩!!?」
先輩が手帳を見せてくれたけど、視界が揺れてなんて書いてあるか分かんなかった!!
「夕歌!?」
「ごめんねー
今日と明日は夕歌ちゃん、生徒会が借りるから!
あ、お店はそのまま夕歌ちゃん抜きで開店しちゃってください!」
その間延びした声は佐助先輩!!
つかまたこのコンビかぁぁぁあ!!!
「何してるんですか先輩方!!」
「事情は後で説明してあげる
口閉じてないと舌噛んじゃうから、お口はチャック」
馬鹿にしてんのかそうだろそうなんだろ
とはいえ舌を噛みたくはないので口を閉じると、グッと小太郎先輩が加速した
そのままどこに向かうのかと思ったら、着いたのは第一音楽室
もう酔いそう……
いくら小太郎先輩が私を姫抱きにしていたとしても……
ストン、と小太郎先輩が私を廊下に降ろす
「ここって、音楽室……ですよね?」
「That's right!」
「ああなるほど政宗先輩の仕業でしたか」
イケメン生徒会長に冷たい視線を送ってあげた
残念ながら効果は無かったようだ
「で、何の用ですか?
仮装行列は昼からですよね
私お店の仕込みあるんですけど」
「残念だけどお店には戻れないよ」
「何でですか!?」
「ダンスパーティーの練習するからね、夕歌ちゃん」
「……Pardon?」
「お前はダンスパーティの練習をしなきゃならねぇんだよ、どうせ踊れねぇだろ?
You see?」
「ちょっと退学届もらいに……」
「こらこらこらこら!!
現実逃避しない!!」
佐助先輩にかっちりと肩を押さえられた
悲しい、味方がゼロだ
「それ必須なんですか?」
「学院祭のlast iventはこれなんだよ
毎年伝統でこればっかりは変えられねえ」
あ、変えようとは試みたのか、先輩
そしてあっさり却下されたのかなるほど
「……ちなみに、ダンスの練習相手って誰ですか……?」
「僕が相手をさせていただくよ、夕歌君」
「えっ、竹中先輩!?」
「不本意だが竹中のエスコートは上手い、練習相手にはもってこいだ」
「は、はぁ……」
「レッスンの期限は明日の昼2時までな」
「期限に間に合わなかったら……?」
「そんときゃ最悪の罰ゲームが待ってるとでも思っとけよ」
「えっ怖!!」
「頑張ってね、夕歌ちゃん」
「佐助先輩そんな」
[ファイト]
「小太郎先輩まで!」
「じゃ、竹中、あとは頼んだぞ」
「任せてくれたまえ」
先輩達がぞろぞろと第一音楽室を出ていく
……なんだろう……
見捨てられた子犬の気持ちっていうのはこういう気持ちなのかな……
そして、ガチャン……と悲しく音楽室のドアが閉まった
「えーっと……」
「まずはステップの基本からだ」
「もう始まってる!」
「時間がないからね、付け焼刃でもやらないよりはマシだ」
なぜだろうか、心なしか竹中先輩の目が輝いてる
これから明日のお昼2時までのことを考えると、ため息しか出てこなかった
そして、竹中先生による、社交ダンスの猛特訓のゴングが鳴ったのである
──結論から言おう
ステップからすでに怪しい
「君、運動は出来るのに……」
「リズム感がなくてすみません!!」
「いや、これはリズム感とかいう話じゃないかな」
……私さりげなく論外って言われなかった?気のせい?
練習用のヒールのついた靴を睨む
先輩曰く、本番で使われるような靴よりもヒールの高さは低いらしいけど、こういう靴を履かないので履き慣れるほうが先ってもので
体幹はしっかりしていると言われたので、そのうち履き慣れるだろうと言われた
それから2時間ほどかけて、ようやく基礎的なステップをこなせるようになり
同時に、スパルタ教室がいよいよ本気を出してきたのだった……
1/3ページ