15 夏休み!3
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さすが、合宿という名がつくだけのことはあるのだろうか
起床時間6時だって、6時
「こんな朝早く起きてすることあんのかよ
清掃とか言ったら殴るぞ生徒会長の頭」
清掃始まったら、それこそこれは庶民の林間学校か何かですかって聞かなきゃいけないと思う
金持ちだろお前ら
見た感じ、「清掃なんて人生で一度もやったことありませんけど何か?」的な顔した人しかいないもんね
それから、しおりに書いてあるレクレーションの時間が妙に怖いのです
私、ホラー系はマジで無理ですからね!
15 夏休み!3
よく見たら、6時起床は剣道部だけだった
ほんと何する気なの会長
「おはようございます……」
指示されていた通り道着に着替えてフロントに降りると、剣道部メンバーが集まっていた
つっても伊達四人組と私しかいないんだけどね
「おー、おはよう夕歌」
「おはよう成実
ってかこれ何なわけ?
なんか始まるの?」
「朝練だ、夕歌」
綱元先輩の発した単語に耳を疑った
「綱元先輩」
「何だ?」
「今、何とおっしゃいました?
なんか朝練って言葉が聞こえたんですけど」
「言ったぞ?
剣道部だけはここにいる間、朝練を6時半から一時間行う」
「何で!?」
「大会が近いからだ」
「大会?
でも3年生は7月で引退しましたよね
っていうか、綱元先輩も引退しましたよね」
「そりゃお前、今度のインハイは1・2年の精鋭で行くからな」
後ろから声がして振り向く
「あ、おはようございます政宗先輩」
「Good morning.
じゃあ剣道場行くぞ」
「え、あるんですか?」
「何が?」
「剣道場」
「作った」
「二日間の朝練のためだけに!?」
「おう」
ああ……
この人たちは金の無駄遣いって言葉知らないんだろうなあ……
何て幸せな人たち
先輩の後をついて行くと、学校の設備と同じくらい(それより広いかも)剣道場が現れた
いや、学院の剣道場も相当な広さだと思うんだ
「ひっろ……」
「ま、こんなもんだろ
学院の剣道場じゃ狭すぎるしな」
今狭すぎるって言葉聞こえたけど無視無視
いちいちつっこんでたらこっちの精神が持たんわ
「でもこれ、四人で使うには広すぎません?」
「いや、ここはこれから剣道部の合宿所で使っていく予定だ
そう考えりゃ、これくらいの広さは妥当だろ」
「ああ、確かにそうですね」
結構部員多いもんな、うちの剣道部
「時間もったいねえし、さっさと練習始めるか」
金はもったいないとは思わなくても、時間がもったいないとは思うんだ
まあ当然か
「とりあえず、夕歌は綱元と成実と二連戦しろ」
「殺す気ですか!?」
「いや、大丈夫だろ
お前だから俺らくらいは瞬殺だろうし」
「そうだぞ夕歌
先輩だからと言って遠慮する必要はないからな」
「え……なんかその発言を綱元先輩がすると、ちょっと怖いんですけど……」
政宗先輩はもう片倉先生とやってるし
いいや、なるようになれ!
「じゃあ、お願いします!」
「「おう!」」
「じゃあ最初はこの伊達成実が行くぜ!」
「夕歌、ボッコボコにしてやれよ!」
「梵は黙ってろ」
「OK?」
「い、Yes……」
「今Yesって言った!!?」
ごめん成実、政宗先輩には逆らえなかった
言われるがまま綱元先輩と成実との二連戦を終える
朝の8時半になって朝練が終了
「き……きっつい……!」
「Fum……綱元に勝つとはな
やるじゃねぇか」
「あ、ありがとうございます……」
弱点を一瞬で見抜かれて執拗に攻められたので、負ける気がしたけどなんとか踏ん張れた
成実は踏み込みが早くて、2本取られて2本取って、最終的には3本目を取られて負けたけど
剣道場を出てホテ……別荘の部屋に戻る
汗だくで気持ち悪いので、お風呂に入って私服に着替えた
てか何でここに来てまで練習なんだっていう話だよ……
「夕歌、起きてるか?」
「あっ、かすが!
起きてるよ!」
「入っていいか?」
「うん、ちょっと待ってて!」
タオルを頭に被ったまま部屋の鍵を開けてあげた
「おはようかすが
ごめんねー、今お風呂から上がったばっかで」
「ああ、おはよう
剣道部は大変だな」
「あはは……」
「朝からお疲れ様」
かすがが頭を撫でてくれて、「乾かしてやろう」とドライヤーを取られてしまった
甘やかされている……この歳になってここまで甘やかされるとは思わなかった
ついでに言うと、かすがは髪の毛を乾かすのが上手かった上に、私の長い髪の毛で遊んでくれた
「よし、こんなものか」
「すごい……かすがって手先が器用なんだね」
「まぁな、手先の器用さには自信があるぞ
……さて、もうすぐ9時だな
そろそろ朝食の時間だ
行こう」
「うん
ほんとお腹減った」
「お前は特にそうだろうな」
かすがが笑って部屋のドアを開けてくれる
それから一緒に階段を降りてエントランスへ向かった
起床時間6時だって、6時
「こんな朝早く起きてすることあんのかよ
清掃とか言ったら殴るぞ生徒会長の頭」
清掃始まったら、それこそこれは庶民の林間学校か何かですかって聞かなきゃいけないと思う
金持ちだろお前ら
見た感じ、「清掃なんて人生で一度もやったことありませんけど何か?」的な顔した人しかいないもんね
それから、しおりに書いてあるレクレーションの時間が妙に怖いのです
私、ホラー系はマジで無理ですからね!
15 夏休み!3
よく見たら、6時起床は剣道部だけだった
ほんと何する気なの会長
「おはようございます……」
指示されていた通り道着に着替えてフロントに降りると、剣道部メンバーが集まっていた
つっても伊達四人組と私しかいないんだけどね
「おー、おはよう夕歌」
「おはよう成実
ってかこれ何なわけ?
なんか始まるの?」
「朝練だ、夕歌」
綱元先輩の発した単語に耳を疑った
「綱元先輩」
「何だ?」
「今、何とおっしゃいました?
なんか朝練って言葉が聞こえたんですけど」
「言ったぞ?
剣道部だけはここにいる間、朝練を6時半から一時間行う」
「何で!?」
「大会が近いからだ」
「大会?
でも3年生は7月で引退しましたよね
っていうか、綱元先輩も引退しましたよね」
「そりゃお前、今度のインハイは1・2年の精鋭で行くからな」
後ろから声がして振り向く
「あ、おはようございます政宗先輩」
「Good morning.
じゃあ剣道場行くぞ」
「え、あるんですか?」
「何が?」
「剣道場」
「作った」
「二日間の朝練のためだけに!?」
「おう」
ああ……
この人たちは金の無駄遣いって言葉知らないんだろうなあ……
何て幸せな人たち
先輩の後をついて行くと、学校の設備と同じくらい(それより広いかも)剣道場が現れた
いや、学院の剣道場も相当な広さだと思うんだ
「ひっろ……」
「ま、こんなもんだろ
学院の剣道場じゃ狭すぎるしな」
今狭すぎるって言葉聞こえたけど無視無視
いちいちつっこんでたらこっちの精神が持たんわ
「でもこれ、四人で使うには広すぎません?」
「いや、ここはこれから剣道部の合宿所で使っていく予定だ
そう考えりゃ、これくらいの広さは妥当だろ」
「ああ、確かにそうですね」
結構部員多いもんな、うちの剣道部
「時間もったいねえし、さっさと練習始めるか」
金はもったいないとは思わなくても、時間がもったいないとは思うんだ
まあ当然か
「とりあえず、夕歌は綱元と成実と二連戦しろ」
「殺す気ですか!?」
「いや、大丈夫だろ
お前だから俺らくらいは瞬殺だろうし」
「そうだぞ夕歌
先輩だからと言って遠慮する必要はないからな」
「え……なんかその発言を綱元先輩がすると、ちょっと怖いんですけど……」
政宗先輩はもう片倉先生とやってるし
いいや、なるようになれ!
「じゃあ、お願いします!」
「「おう!」」
「じゃあ最初はこの伊達成実が行くぜ!」
「夕歌、ボッコボコにしてやれよ!」
「梵は黙ってろ」
「OK?」
「い、Yes……」
「今Yesって言った!!?」
ごめん成実、政宗先輩には逆らえなかった
言われるがまま綱元先輩と成実との二連戦を終える
朝の8時半になって朝練が終了
「き……きっつい……!」
「Fum……綱元に勝つとはな
やるじゃねぇか」
「あ、ありがとうございます……」
弱点を一瞬で見抜かれて執拗に攻められたので、負ける気がしたけどなんとか踏ん張れた
成実は踏み込みが早くて、2本取られて2本取って、最終的には3本目を取られて負けたけど
剣道場を出てホテ……別荘の部屋に戻る
汗だくで気持ち悪いので、お風呂に入って私服に着替えた
てか何でここに来てまで練習なんだっていう話だよ……
「夕歌、起きてるか?」
「あっ、かすが!
起きてるよ!」
「入っていいか?」
「うん、ちょっと待ってて!」
タオルを頭に被ったまま部屋の鍵を開けてあげた
「おはようかすが
ごめんねー、今お風呂から上がったばっかで」
「ああ、おはよう
剣道部は大変だな」
「あはは……」
「朝からお疲れ様」
かすがが頭を撫でてくれて、「乾かしてやろう」とドライヤーを取られてしまった
甘やかされている……この歳になってここまで甘やかされるとは思わなかった
ついでに言うと、かすがは髪の毛を乾かすのが上手かった上に、私の長い髪の毛で遊んでくれた
「よし、こんなものか」
「すごい……かすがって手先が器用なんだね」
「まぁな、手先の器用さには自信があるぞ
……さて、もうすぐ9時だな
そろそろ朝食の時間だ
行こう」
「うん
ほんとお腹減った」
「お前は特にそうだろうな」
かすがが笑って部屋のドアを開けてくれる
それから一緒に階段を降りてエントランスへ向かった
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