13 夏休み!1
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体育祭も無事終わり、中間・期末テストも成績優秀でクリアし──
「あー……
エアコーン……」
冷房が必需品となっている7月下旬
とうとう終わりが見えてきていた
1学期の終わりが!!
夏休みカモーン!!
13 夏休み!1
五限目が終わって、休み時間
私は机に突っ伏し、情けない声を上げていた
「疲れたぁぁ……」
「まぁそう言うな、夕歌
六限目が終われば終業式だ
あと少しだろう」
「そこだよ!
何で終業式の日までこんなまともに授業あんの!?
この学校の教師どもはアホなのか!?
もしくはバカか!?」
「確かに、終業式の日まで授業は面倒臭いよな」
全くもって成実の言う通りだ
何が悲しくて終業式の直前までまともに授業を受けなきゃいけないんだよ
「教師なんて皆燃えて灰になればいいんだ」
「夕歌、その中に謙信様は含まれているのか!?」
「あーないない」
「小十郎は?」
「あー入ってるかもねー
別にいいじゃんあのヤクザオトン」
「小十郎にそれバレたらお前殺されるぞ」
「大丈夫だよ多分
片倉先生に限って生徒を殺すなんてことしないよ、きっと」
「……なんか語尾に付いてるあやふやを意味する日本語はなんなのお前
いや分かんねーぞ?
小十郎に限ってってことも……」
「ないって
だってほら、人殺しは犯罪じゃん」
「うんいやまあそうだけどな?
言葉のあやってわかるか、お前?
つかこれ大分前に同じ台詞言った気すんだよな?」
「あーなんか逝ってた気がするねー」
「お前漢字変換どうにかしろよ
そんなに俺うざいの?
ねえそうなの?」
「それは神のみぞ知るworld」
「いちいち版権名出すな!」
成実のツッコミに飽きたところで(「飽きたってなんだよ!!」と突っ込まれた)、六限目が始まった
六限は古典で、担当は今川義元先生
何故か毎回雅に平安貴族スタイルなので、恐らく生まれてくる時代を間違えてしまったのだろうと言われている
……そんな今川先生が、この間職員室で普通にスマホ触ってたからめちゃくちゃビビったよね
「さ、今学期最後の授業はまろとでおじゃ!
皆の者、遠慮なくまろとの別れを惜しむおじゃ!」
「……え、でも夏期課外でどうせ会うんじゃ……」
「そんなものはないでおじゃ」
しばらくの間の後
一年一組から歓声が沸いたという……──
そして
「なぜでおじゃぁぁあ!!!!」
という今川義元の哀しみの声も響き渡ったという……──
この学園って素晴らしい
そう思わずにはいられないのだよ
そしたら声に出ていたようで、成実から「熱い手のひら返しだな」と言われてしまった
別れを惜しむどころか喜ばれてしまった今川先生は泣きながら授業をして、せっかくの今川メイクが涙で真っ白なおしろいが取れ、肌色の線が二本、両目から現れていた
結局六限目はクラスみんなの腹筋が大崩壊して終わり、笑いの雰囲気が冷めないまま終業式に臨むこととなった
今川先生、ナイスです
でも夏期課外が無いから、二学期までかすがとか成実とか幸村君とは会えないんだな……
そう考えるとちょっと寂しいかもしれない
でも一か月ちょっとだけだしね
さて、そんな古典の時間が終われば終業式
金持ちは全てにおいて規格外なので、当然この体育館も規格外の大きさだ
終業式で全員分のパイプ椅子が並べられてるのなんて初めて見た
ちなみに、終業式での校長先生の話はなんか難しくてよく分からなかった
もうちょっと分かるように言ってください、豊臣先生……
私の頭が悪いせいなのか……?
そして何故竹中先輩は感動なさっているのか不思議
やっぱあれか?
頭いい奴は今の話も感動できるのか?
孔子の論語も感動してしまうのか!?
「いや、これと孔子の論語は関係ないと思うぞ、夕歌」
隣の席に座るかすがにつっこまれてしまって、ハッと口を塞ぐ
「え、声に出てた?」
「思いっ切りな」
「聞かなかったことに……」
「……?
ああ、分かった」
これからは声に出さないようにしよう……
──かすがに「また声に出てるぞ」と微笑まれた
「あー……
エアコーン……」
冷房が必需品となっている7月下旬
とうとう終わりが見えてきていた
1学期の終わりが!!
夏休みカモーン!!
13 夏休み!1
五限目が終わって、休み時間
私は机に突っ伏し、情けない声を上げていた
「疲れたぁぁ……」
「まぁそう言うな、夕歌
六限目が終われば終業式だ
あと少しだろう」
「そこだよ!
何で終業式の日までこんなまともに授業あんの!?
この学校の教師どもはアホなのか!?
もしくはバカか!?」
「確かに、終業式の日まで授業は面倒臭いよな」
全くもって成実の言う通りだ
何が悲しくて終業式の直前までまともに授業を受けなきゃいけないんだよ
「教師なんて皆燃えて灰になればいいんだ」
「夕歌、その中に謙信様は含まれているのか!?」
「あーないない」
「小十郎は?」
「あー入ってるかもねー
別にいいじゃんあのヤクザオトン」
「小十郎にそれバレたらお前殺されるぞ」
「大丈夫だよ多分
片倉先生に限って生徒を殺すなんてことしないよ、きっと」
「……なんか語尾に付いてるあやふやを意味する日本語はなんなのお前
いや分かんねーぞ?
小十郎に限ってってことも……」
「ないって
だってほら、人殺しは犯罪じゃん」
「うんいやまあそうだけどな?
言葉のあやってわかるか、お前?
つかこれ大分前に同じ台詞言った気すんだよな?」
「あーなんか逝ってた気がするねー」
「お前漢字変換どうにかしろよ
そんなに俺うざいの?
ねえそうなの?」
「それは神のみぞ知るworld」
「いちいち版権名出すな!」
成実のツッコミに飽きたところで(「飽きたってなんだよ!!」と突っ込まれた)、六限目が始まった
六限は古典で、担当は今川義元先生
何故か毎回雅に平安貴族スタイルなので、恐らく生まれてくる時代を間違えてしまったのだろうと言われている
……そんな今川先生が、この間職員室で普通にスマホ触ってたからめちゃくちゃビビったよね
「さ、今学期最後の授業はまろとでおじゃ!
皆の者、遠慮なくまろとの別れを惜しむおじゃ!」
「……え、でも夏期課外でどうせ会うんじゃ……」
「そんなものはないでおじゃ」
しばらくの間の後
一年一組から歓声が沸いたという……──
そして
「なぜでおじゃぁぁあ!!!!」
という今川義元の哀しみの声も響き渡ったという……──
この学園って素晴らしい
そう思わずにはいられないのだよ
そしたら声に出ていたようで、成実から「熱い手のひら返しだな」と言われてしまった
別れを惜しむどころか喜ばれてしまった今川先生は泣きながら授業をして、せっかくの今川メイクが涙で真っ白なおしろいが取れ、肌色の線が二本、両目から現れていた
結局六限目はクラスみんなの腹筋が大崩壊して終わり、笑いの雰囲気が冷めないまま終業式に臨むこととなった
今川先生、ナイスです
でも夏期課外が無いから、二学期までかすがとか成実とか幸村君とは会えないんだな……
そう考えるとちょっと寂しいかもしれない
でも一か月ちょっとだけだしね
さて、そんな古典の時間が終われば終業式
金持ちは全てにおいて規格外なので、当然この体育館も規格外の大きさだ
終業式で全員分のパイプ椅子が並べられてるのなんて初めて見た
ちなみに、終業式での校長先生の話はなんか難しくてよく分からなかった
もうちょっと分かるように言ってください、豊臣先生……
私の頭が悪いせいなのか……?
そして何故竹中先輩は感動なさっているのか不思議
やっぱあれか?
頭いい奴は今の話も感動できるのか?
孔子の論語も感動してしまうのか!?
「いや、これと孔子の論語は関係ないと思うぞ、夕歌」
隣の席に座るかすがにつっこまれてしまって、ハッと口を塞ぐ
「え、声に出てた?」
「思いっ切りな」
「聞かなかったことに……」
「……?
ああ、分かった」
これからは声に出さないようにしよう……
──かすがに「また声に出てるぞ」と微笑まれた
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