10 Field day!3
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「ああ、今日も天気は快晴……」
「夕歌、もう諦めろって」
成実に恨みがましい目を向けた時
「やあ、夕歌君」
また出た……
この人何なんだぁぁぁああ!!!
10 Field day!3
「今日も暑いね」
「本当ですねー……
雨降りませんかね?」
「雨が降ったら降ったで体育館とかでパネルの練習三昧だけどね」
「うぁぁぁぁ嫌だあぁぁぁぁ!」
さっさと体育祭当日になんないかな!
そろそろダルくなってきたよ練習が
というより竹中先輩は黄ブロックじゃないのか
なぜここ青ブロック にいる?
「先輩、自分のブロックに戻らなくていいんですか?」
「まだ練習は始まらないから、もう少しここにいるよ?」
なんでだよ
戻れよ自分のブロックに
「……なんでそんなにここが気に入っちゃったんですかね……?」
「それはもちろん夕歌君がいるからじゃないか」
「本気で言ってます?」
「本気じゃなかったら?」
「どうもしないですけど……」
ダメだ、この人に勝てる気がしない
論外だ論外コノヤロー
もうこの人に勝てる人は鬼庭先輩しかいないよ
それかもしくは毛利先輩くらいだよ
近くにいた政宗先輩に視線で訴えてみた
「目ェ逸らしてんじゃねぇよバ眼帯!!」
「Ha-n?
何のことだ?」
「しらばっくれるつもりですね!?
後輩に向かって慈悲の心はないんですか!?」
「お前に慈悲の心は必要ねぇだろ
持つだけ無駄だ」
「んだとゴルァァァアア!!!!」
「夕歌落ち着けー」
「あはは、いつにも増して元気だね夕歌君は」
「どこが………!!」
竹中先輩に対してまで殺意が沸いた
いや、もちろん体内消化したけど
というか叫び過ぎて疲れた……
「もういいです
何とでも言えばいいじゃないですか……」
汗で張り付いた前髪を払う
ちょっと外にいただけでこれだ、もう本当に体育祭ってやつは嫌いだよ
「夕歌さん」
「あ、親泰君じゃん!
やっほー!」
「おう、夕歌じゃねぇか!」
「あ、長曾我部先輩も!
こんにちはー」
「はっは、しゃらくせぇ!
元親って呼びな
それより、んなとこで何してんだ竹中
もうすぐ始まるだろうが」
「分かっているよ
それじゃあまた」
「あ、はい」
元親先輩にまで言われたせいか、ようやく竹中先輩が黄ブロックの中に消えていった
た、助かった……!
「元親先輩、ありがとうございました!」
「あ?
何がだ?」
「竹中先輩を追い払ってくれたことです」
「はははは!!
別に追い払ったつもりじゃねぇよ
まあお前が助かったってんなら、いいことしたんだろうな!」
「めちゃくちゃいいことです!」
「そうかい、そりゃ良かった
それじゃあ、俺も行くからよ
練習頑張れよ!」
「はい、ありがとうございました!」
アニキ……!!
アニキって呼びたい……!!
「HAッ!
カッコつけやがって!」
「本当ですよね
慈悲の心を持たない先輩とは大違い……」
「お前、それマジだと思ってんのか?」
「冗談に決まってるじゃないですか」
「……そうか」
もっと噛みついてくるやと思いきや、先輩はそれだけ言って列に戻っていった
……なんだ、今の?
「………?」
「どした?」
「いや……
なんだか最近先輩が素っ気ないなと思って……」
「お前もそう思う?」
「うん……成実も思った?」
「まぁな
普段の梵なら、お前にもっと噛みついてもおかしくねぇっつうか
……はっはーん、さては梵のやつ……」
「え、なに?
なんか思い当たることでもあんの?」
「んーまぁ、あるっちゃあるな
教えてやらないけど」
「なんで!?
教えてよ!
すごい気になる!」
「へへ、嫌だねー!
まぁそのうち分かるかもしれねぇぜ?」
なにが、と聞き返そうとしたとき、練習が始まる放送が入った
「おっと、ほれ夕歌
もたもたしてっと置いてくぜ」
「う、うるさいな!
行くってば!」
成実と列に戻る途中でちらりと見えた政宗先輩を盗み見る
どこかぼんやりとした表情が先輩らしくなくて、やっぱり気になってしまった
政宗先輩、どうかしたのかな……
先輩を見つめたけど、先輩は何事もなかったように前を見ていて
さっきのぼうっとした表情もどこかへ行っていた
考え事か、悩み事か……
それと私への態度は、関係があるんだろうか
「夕歌、もう諦めろって」
成実に恨みがましい目を向けた時
「やあ、夕歌君」
また出た……
この人何なんだぁぁぁああ!!!
10 Field day!3
「今日も暑いね」
「本当ですねー……
雨降りませんかね?」
「雨が降ったら降ったで体育館とかでパネルの練習三昧だけどね」
「うぁぁぁぁ嫌だあぁぁぁぁ!」
さっさと体育祭当日になんないかな!
そろそろダルくなってきたよ練習が
というより竹中先輩は黄ブロックじゃないのか
なぜここ
「先輩、自分のブロックに戻らなくていいんですか?」
「まだ練習は始まらないから、もう少しここにいるよ?」
なんでだよ
戻れよ自分のブロックに
「……なんでそんなにここが気に入っちゃったんですかね……?」
「それはもちろん夕歌君がいるからじゃないか」
「本気で言ってます?」
「本気じゃなかったら?」
「どうもしないですけど……」
ダメだ、この人に勝てる気がしない
論外だ論外コノヤロー
もうこの人に勝てる人は鬼庭先輩しかいないよ
それかもしくは毛利先輩くらいだよ
近くにいた政宗先輩に視線で訴えてみた
「目ェ逸らしてんじゃねぇよバ眼帯!!」
「Ha-n?
何のことだ?」
「しらばっくれるつもりですね!?
後輩に向かって慈悲の心はないんですか!?」
「お前に慈悲の心は必要ねぇだろ
持つだけ無駄だ」
「んだとゴルァァァアア!!!!」
「夕歌落ち着けー」
「あはは、いつにも増して元気だね夕歌君は」
「どこが………!!」
竹中先輩に対してまで殺意が沸いた
いや、もちろん体内消化したけど
というか叫び過ぎて疲れた……
「もういいです
何とでも言えばいいじゃないですか……」
汗で張り付いた前髪を払う
ちょっと外にいただけでこれだ、もう本当に体育祭ってやつは嫌いだよ
「夕歌さん」
「あ、親泰君じゃん!
やっほー!」
「おう、夕歌じゃねぇか!」
「あ、長曾我部先輩も!
こんにちはー」
「はっは、しゃらくせぇ!
元親って呼びな
それより、んなとこで何してんだ竹中
もうすぐ始まるだろうが」
「分かっているよ
それじゃあまた」
「あ、はい」
元親先輩にまで言われたせいか、ようやく竹中先輩が黄ブロックの中に消えていった
た、助かった……!
「元親先輩、ありがとうございました!」
「あ?
何がだ?」
「竹中先輩を追い払ってくれたことです」
「はははは!!
別に追い払ったつもりじゃねぇよ
まあお前が助かったってんなら、いいことしたんだろうな!」
「めちゃくちゃいいことです!」
「そうかい、そりゃ良かった
それじゃあ、俺も行くからよ
練習頑張れよ!」
「はい、ありがとうございました!」
アニキ……!!
アニキって呼びたい……!!
「HAッ!
カッコつけやがって!」
「本当ですよね
慈悲の心を持たない先輩とは大違い……」
「お前、それマジだと思ってんのか?」
「冗談に決まってるじゃないですか」
「……そうか」
もっと噛みついてくるやと思いきや、先輩はそれだけ言って列に戻っていった
……なんだ、今の?
「………?」
「どした?」
「いや……
なんだか最近先輩が素っ気ないなと思って……」
「お前もそう思う?」
「うん……成実も思った?」
「まぁな
普段の梵なら、お前にもっと噛みついてもおかしくねぇっつうか
……はっはーん、さては梵のやつ……」
「え、なに?
なんか思い当たることでもあんの?」
「んーまぁ、あるっちゃあるな
教えてやらないけど」
「なんで!?
教えてよ!
すごい気になる!」
「へへ、嫌だねー!
まぁそのうち分かるかもしれねぇぜ?」
なにが、と聞き返そうとしたとき、練習が始まる放送が入った
「おっと、ほれ夕歌
もたもたしてっと置いてくぜ」
「う、うるさいな!
行くってば!」
成実と列に戻る途中でちらりと見えた政宗先輩を盗み見る
どこかぼんやりとした表情が先輩らしくなくて、やっぱり気になってしまった
政宗先輩、どうかしたのかな……
先輩を見つめたけど、先輩は何事もなかったように前を見ていて
さっきのぼうっとした表情もどこかへ行っていた
考え事か、悩み事か……
それと私への態度は、関係があるんだろうか
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