それは蜜のように甘い
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~♪~♪~♪~♪
俺は鏡の前でいつものように髪をセットしていた。
「何?…丈助…今日は朝からご機嫌ね」
「ん?…」
そりゃぁ…あの人に会えるからなぁ
「行ってきたまぁすっ」
待ち合わせの場所に行くと既にあの人は
待っていた。
近付こうとしたら一人の男が俺より先に
あの人の元へ
「…ね…良いでしょ?…少しくらい」
「ごめんなさい…待ち合わせしてるので」
男はナンパ
「俺のツレになんか用?」
「あ、いやすみません…」
男は俺が睨み付けるとそそくさと逃げて行った。
「丈助くん♪」
「ダメじゃないっスか…あんなの相手してちゃ…バシッと断らねぇと」
「もうすぐ丈助くん来るかなぁ~と
思って」
そういいながら少し首を傾げて笑う
「(か、可愛い…)…」
「行こっか♪」
そう言うと彼女は俺の腕に自分のか腕を
絡ませて楽しそうにした。
この彼女は…俺の恋人……
になって欲しかった女性。
初めて会った時、一目惚れして
でもすぐ失恋した…
と言うのも会った時から
彼女…ニーナさんは承太郎さんの
恋人で相思相愛の仲
しかも承太郎さんはニーナさんに
ゾッコンでなんにしても冷静で大人な彼も
ニーナさんの事になると…
その冷静な判断も成を潜め。
ヤキモチと独占欲のオンパレード…。
それはそれで見てて面白い
『ニーナ』
そう優しく承太郎さんが呼べば
彼女は本当…嬉しそうにして承太郎さんの
元へ寄り添う
その二人を見てるとそうそう俺なんかが
割って入れない…。
だけど…ニーナさんを好きだと言う
気持ちは、なかなか薄れてくれず
承太郎さんと結婚してしまった今でも
諦められず、お茶や、承太郎さんが仕事で出張して居ないとき、買い物に付き合ったりしてる。
「ごめんね~付き合って貰っちゃって」
「いいっスよ…荷物持ちくらいいくらでも付き合うッス」
丈助くん優しいね
そう言う彼女は知らない。俺が恋心ありで
付き合っていると
「丈助くん優しいしカッコいいからモテるのに彼女作らないの?」
「あ、…いやぁ…今は…」
彼女は頭もいいし、優しくて、綺麗で
誰にでも好かれる。
だけど…男心は全くわかっていない…
だから時々残酷な事を言う。
「好きな人とかは?」
ほら、また…。
「まぁ…それなりには…」
「丈助くんの彼女になる人は幸せ者だね」
「そんな事は…承太郎さんの奥さんの
ニーナさんも幸せ者なんじゃないッスか?」
「私?…まぁ承太郎も優しいけど…
すぐヤキモチ焼いちゃうから大変(笑)」
そりゃぁ…仕方ないと思う…。
周りから見てても分かるくらい承太郎さんはニーナさんオンリーの人
「愛されてるんスね。」
「っ!!……ありがとう///」
照れて赤くなる頬と笑顔…あまりに可愛いくて見とれてしまう。
そんな顔見せられると…余計
諦められなくなるんだよなぁ…
「今の娘可愛くねぇ?」
「チョー可愛かった…」
そんな会話が通り過ぎる時に度々聞こえる
隣にいる俺は彼氏と思われることも多々ある
そんな夢みたいな時間…。
だけど夢は覚めるもので
「ニーナ」
「承太郎?!…どうしてここに?」
「何度か電話した…」
え?…と驚くと彼女は鞄から携帯を取り出してみる
「あ、…本当だ…着信入ってる…全然気が付かなかった…ごめんなさい」
「!!」
承太郎さんはニーナさんに分からないように俺を軽く睨む…
「お前は丈助といたらいつも気付かないから…すぐわかる」
「だって…丈助くんといると楽しいんだもん…ね。」
「あ、…はい…」
「……」
(あ…めっちゃこえぇ…)
「買い物は終わったのか?」
「うん♪…これからお茶でもと思ってたのよ」
「あ…俺…そろそろ帰るッス」
「え?…丈助くん?」
「じゃ…ニーナさん…また」
「ありがとう丈助くん…チュッ」
「っ!?」
「…///ニーナさんっ…」
「ニーナっ」
承太郎さんはすぐさまニーナさんの
腰に手をまわし自分に引きよせた…ってか……
今…ほっぺに…キス、された?
いやいやいや…承太郎さん
スタープラチナ出てるッス(焦)
「じゃ…」
このままこの場にいたら
俺確実に殺れる
承太郎さん…怖すぎっス
遠目に二人を見ていたら
何やらニーナさんは承太郎さんに
怒られてる?ような感じ…
やっぱり…承太郎さん怒るよなぁ…
ニーナさんには深い意味なくても
「あ、…キスした…///」
あ~あ…承太郎さんの
あの悪そうな笑顔…ニーナさん
真っ赤なのに。
やっぱり…あの二人の間には
入れないな。
―オマケ―
(丈助が見てた時の二人の会話)
「何してんだ…」
「何って…?」
「何故、丈助にキスなんかした?!」
「…そんな深い意味は…」
「…………」
「…怒ることないじゃない承太郎…」
「やれやれだぜ…」
「承太郎?…んっ…」
「帰ったら…覚えてろ」
「承太郎っ///?!」
「今日は眠れると思うなよ」
「っ!?///…」
☆END☆
*2016.11.14*