君は世界にひとりだけ
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野球しか興味が持てなかった
野球にしか熱くなれなかった
そんな俺だったのに
気になる女の子が出来た。
俺は別にモテたいとか
思った事はない
だけど寄ってくる子達
別に興味もなければ
誰かと付き合おうとか
そんな気持ちはない
それどころか女の子を好きになった事がない
だが
ある日、東を見かけた
偶然みたあいつは1人の女の子と
一緒だった
「ニーナ、置いてくぞ」
「待ってよ、東君」
「東?…(女の子と一緒とか珍しいな…彼女か?」
「…ん?」
俺の視線に気がついたのは
女の子の方だった
その子は俺の顔をみてニコッとした
「っ?!」
「何みてる、ニーナ……っ三島」
「よう、東…」
東は俺に気がつくと
女の子の前に立った
「え?(なんだよ…俺が襲うとでも思ってるのか?)大事な彼女?とデートとは羨ましいなぁ」
「お前に関係ない」
否定しないって事はやっぱり彼女か
「クスクス、」
「っ?!何笑ってるニーナ」
「だって~東君と一緒だとやっぱり
彼女に間違われるんだなぁって。
初めまして、竜旺の三島くん」
「はじ…めまして…」
「じゃな、行くぞニーナ、月島が待ってるんだろ」
「はぁ~い、じゃぁね三島君、」
そう言うと彼女は手を出して握手を求めた。
俺はその手に自分の手を知らず知らずに合わせていた
「あなたは、すごいバッターなのは
知ってる。」
「え?」
「でもね、私の中の一番のバッターは東君…そしてあなたを打ち取るのは
私の光だからね」
「光?…喜多村光…か」
「試合…負けないんだから、バイバイ」
スルリと手が離れたと思ったら
その手を振りながら、東の所に戻った。
「喜多村光の…彼女?」
「東に『ニーナ』って呼ばれてたな…」
その夜、彼女の顔が頭から離れなかった
『私の中の一番は東君』
言われた言葉も
それからしばらくして
彼女は喜多村光の双子の妹で
星秀の野球部マネージャー
だと知った。
「あ、三島君今日カラオケ行かない」
「ごめん、そんな気分じゃないんだ」
野球部が休みと聞き付けると
やってくる女の子
いつもなら、付き合ってもいいか
と思うのだけど
最近は…彼女に会ってからは
他の人と一緒に居たくなくて
誘いは全て断っていた
「おい、見ろよこの雑誌」
「雑誌?」
クラスメイトが持ってきたのは
高校野球の特集が組まれた雑誌
「俺は別に…」
「そう言うなよ、星秀の野球部マネージャーめっちゃかわいい」
「え…星秀のってまさかニーナちゃん?!」
「え?お前知ってるのか?」
雑誌を取り上げて見ると
彼女の顔があった
『星秀のアイドル!野球マネージャー
あの喜多村光投手と二卵性双生児の妹さん』
とでかでか書かれていた。
『才色兼備の彼女は東君の彼女との
噂が・・・』
とも書いてあった
「あの…喜多村さん」
「はい、何?」
「校門の所で待ってる人が」
「わ、わかったありがとう」
俺は自分でも驚くほど
あの記事に焦った
東に渡したくない
その一心で
星秀まで来てしまった。
「あ、三島君?」
「ニーナちゃん…」
「どうしたの?…光たちならまだ練習だけど…」
「ごめん、急に…用なのは君なんだ」
「私?」
「…選抜…優勝したら…」
「優勝したら?」
「俺と…デートしてくれないか?」
「……え?!私と?」
「コレ、俺の番号」
俺は携帯電話番号を書いた紙を渡した
「三島君…」
「応援…してくれたら、嬉しい…
じゃ、」
それだけ言うと俺はその場を離れた
だかその後ろから彼女の声が
「頑張ってね~…応援してる~」
と響いた。
我にかえると
自分でしたことに驚いていた
なんて大胆な事をしたんだろう
自分の中に初めて見つけた
俺の知らない俺。
東に負けたくない
バッターとして
そして男として
彼女の1番になりたい。
誰にも渡したくない。
「…ごめんなさい、遅れちゃって」
「大丈夫、時間ピッタリだから」
「私、デートなんて初めてだから…なんだか緊張しちゃう」
俺は見事選抜大会に優勝し
彼女とのデートをモノにした
「そうなんだ…まぁ俺もデートってのは初めてなんだ」
「そうなの?!三島くんモテるのに」
「それは君だろ」
「え?!私?モテないよう」
ははは
よく言うよ
あの東が惚れてるのに
楽しい時間はあっという間に過ぎるワケで
「今日は楽しかった、ありがとう三島くん」
「こちらこそ楽しかった………」
「三島くん?」
「……東が羨ましいなと思って」
「東くんが…どうして?」
「君から1番のバッターと称され、彼女とか」
「…私は…東くんの彼女じゃないよ…」
「……え?…本当に?」
あの雑誌では『噂』ってなってたけど
俺はてっきり…
「…じゃ…私は…」
「あ、待って…ごめん、変な勘違いしてた」
「ううん…」
「…今日は本当凄く楽しかった…
ありがとう。でもこれっきりにしたくないんだ」
「三島くん?」
「…好きなんだニーナちゃんが
良かったら…付き合って欲しい」
「え…」
「迷惑…?」
「ま、まさか…嬉しい…けど」
「けど?」
「私は星秀のマネージャーで」
「そんなの関係ない…」
彼女の腰に手を回し
触れるだけのキスをした
「好きだ…逃げなかったって事は
気持ちを受け入れてくれたと思ってもいい?」
「……(コクン)」
彼女は真っ赤になりながら
頷いてくれた
こうして俺は世界でたった一人の
愛しい彼女を手に入れた
*
*
☆END☆
❋2020・1・29❋
