あたたかいその心
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今日は10月31日
ハロウィンだ
なんの予定も無いし、誰が訪ねて来るわけでもない…。
世の中の人は仮装だのパーティーだのと浮き足立ってる
「…まだ、8時かぁ」
時間は朝の8時。
もう一眠り?と思っていたら電話がなった
「ニーナ?私よ私、ブルマ」
「おはよう、どうしたの?」
「今日はパーティーするから手伝いに今すぐ来て!」
「ちょっ…切れてるし」
ブルマは自分の言いたいことだけ言うとさっさと電話を切ってしまった。
「今すぐって…」
面倒な事はあまり好きではない
でもパーティーが嫌いなわけでもない
それに…ブルマがパーティーするってことは
たぶん…
絶対、彼も来る。
私は急いで支度してカプセルコーポレーションに向かった。
「あ、来た来たニーナ、早速手伝って…落ち着いたら、そこにある服に着替えてね」
服?
気になるワードはあるが手伝いが先と思い
テーブルを出したりクロスをかけたり
料理の手伝い。
材料や飲みのもの発注はブルマがしていたので、そんなに大変でもなく
二時間程で終わった。
「後は出来た料理を出すだけ、30分もしたらみんな来るわよ」
「え?!もう?」
「今日はハロウィンパーティー
食べて、飲むわよ!」
「気合いはいってるねブルマ」
「こうやって呼ばなきゃあいつら自分達から来ないでしょ?」
それは言えてる。
「さっあなたも用意して、着替えて」
「着替えてって…」
「ハロウィンなんだから仮装に決まってるでしょ」
「・・・・・・・はぁ?!」
ブルマの反論は聞かないオーラで
仕方なく用意された服に着替えた
「ブ、ブルマ、これはさすがに・・」
「あら、可愛いわよ魔女の仮装」
ブルマから渡された仮装は魔女
よりにもよってミニスカート、それに
胸元がけっこう開いたものだった
「スタイルいいんだから、見せなさいよ」
そんな事言われたって…
こんなの似合わないよ~
そんな事してうちに
クリリン家族、ヤムチャ、天津飯たちがゾロゾロと来た。
そして…
「オッス、久し振りだな」
「孫君、やっと来たわね。この薄情者が!」
「なんだよブルマ…そんな怒んなくても」
孫悟空…ブルマの紹介で数回あった
私の片想いの人
「ん?…お前ニーナか?」
「久し振り、元気だった?」
「………」
?
「悟空?…」
「あ。いやなんもねぇ、あ~腹へったぁ」
「たくさんあるよ」
悟空はそれだけ言うと部屋いっぱいに用意された食事をいつものように胃袋に入れ始めた。
「はぁ…」
私はため息しか出なく
久しぶりに会えた喜びも虚しく空回りするだけだった。
彼は私の事なんかなんとも思ってない
それは分かってた筈なのに
空には綺麗な星が輝く時間になり
私はテラスに出ていた。
あれから悟空とは言葉を交わしてない
もう数時間もたっているに
「帰ろうかな…」
「帰るか?」
「えっ、悟空…」
私に声かけたのは悟空だった
嬉しいやら、悲しいやら
「悟空は…もう食べないの?」
「けっこう食ったからな」
「そうなんだ…」
少しの沈黙…
そこに風が・・・
魔女コスプレの薄着の私には
寒くて
「寒っ」
とつい出てしまった
「っ!?」
私は驚きを隠せなかった
それは私の肩に悟空が着ていた
上着を掛けてくれたのだ
「あ。あの」
「着てろ…」
「で、でも悟空が」
「オラは鍛ぇてるから…それに」
悟空は少し顔を背けて
聞こえるが聞こえないかのような声で
「そんな格好…あまりしてほしくねぇ」
「え…」
「オ、オラの…前だけでして欲しいって思っちまって…わりぃ」
悟空はそう言うと私の腕を引っ張り
逞しいその胸の中に優しく閉じ込めた
「悟空…」
「オラ、ニーナが好きだ」
それは夢にまで見た言葉
…ってまさか夢?
でもそれはすぐに違うとわかった
「好きだ!ニーナ」
2回目の告白は力強い言葉と腕の力
そして
唇に熱く
優しい感触。
☆END☆
*2019.10.19*