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僕は今
伊丹さんにスゴいガンつけられてる
「………」
「すみませんが、通してもらえますか?杉下さんに渡さないといけない物があるので」
そう言う僕を黙ってにらみ続ける伊丹さん
彼がそうする理由はひとつ
僕が愛して病まない恋人、ニーナ
がその理由。
「…あれ?神戸さん…」
「ニーナ」
「っ柊?!」
「どうしたんですか?こんな所で…」
「お、お前こそ…部屋に居たんじゃ無かったのか?」
「私は右京さんに頼まれてサイバー対策室の青木君の所へ行っていたんです」
「ッチ、せっかく…」
せっかくって…会わせないように
してたって事か?…まったく
大人気ない。
「そんな雑用はあの冠城にさせたらいいんだよ!…同期なんだからよ」
「同期でもあまり仲よくなさそうで
私が行った方が青木君も素直にお願いきいてくれるだろうって右京さんが…」
まぁ…そりゃぁ
可愛いニーナにお願いされたら
無下には断れないよなぁ
諦めてなくて
狙ってる人からのお願いは
僕とニーナが付き合ってると
知れ渡るのに時間はかかることはなく
あっと言う間に広がり
彼女を狙う男たちは
意気消沈。
一気に諦めてなくてくれるかと思いきや
僕と言う恋人が出来ても
『それがどうした関係ない!』と言わんばかりの勢いで以前にまして熱が入った。
「神戸さんは右京さんに用事ですか?」
「え、うん…そうなんだけどね」
チラリと視線を横にすると
彼女もつられて視線の先に伊丹さんを
捉える
「…伊丹さん…?」
「い、いや…警部が待ってるんだってよ早く行った方がいいぞ柊」
「はい、そうですね。ありがとうございます。行きましょう神戸さん」
さっきまでの殺伐とした伊丹さんは
何処へやら…
気持ち悪いくらいの笑顔がそこにあった。
特命係に来たものの
杉下さんと冠城さんは留守だった
「良かった、いつもの伊丹さんで」
ん?いつもの?
「何かあったの?伊丹さんと」
「先日、食事会に誘われたんですけどね…お断りしたから。」
食事会ね…
まったく…本当に諦めが悪い
「どうして断ったの?」
「だって大勢の人とのお食事でも
神戸さんが聞いたらいい気はしないと思って。」
「ニーナ…そう思ってくれるのは嬉しいけど…仕事の場合は…」
「お仕事絡みなら上司の右京さんと一緒に行きますよ。いつも右京さんが困ったときは相談して下さいって言ってくださってるので…それに…」
「それに?」
「他の人と食事する時間があるなら
少しの時間でも神戸さんに会いたいです」
「っ///」
不意にこの子は…
あぁもう…心臓が痛い
こんなにキュンキュンさせられるなんて
「ニーナ今日の夜、空けといてね」
「え?」
神戸はニーナの耳にソッと
「俺も君と一緒に居たい朝も昼も夜も」
「か、神戸さん///」
「あ、可愛い顔。夜まで待てなくなるからその顔禁止」
「そ、そんな事…言われ…ても///」
「もしもーしイチャつかないで
貰えますかね」
「冠城さんっ…ごめんなさい」
「別にいちゃついてないですけど…
この距離は僕と彼女の当たり前の距離なので」
然り気無くニーナの肩を抱く
いつから居たのかそこには
不機嫌そうな顔の冠城さん
「はぁ?!」
あ、ぴくってした
この人が感情を顔にだすなんて
珍しい