その全てが愛しい
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愛しい…そんな言葉
聞く事はあっても自分が
思う事も
そんな風に想う女に出会えるとも
無いと今まで思って生きてきた。
それが俺の考えも覆す女に出逢った。
その女は俺より年下
首席と言えどまだまだひよっこ兵士
綺麗な顔をして
キラキラした笑顔をする女
屈託のないその性格は男も女も魅了し
狙ってる男も多い
現に、一緒に育ったと言うエレンもその一人
そしていつも何かとちょっかい出してるジャン
それは今も俺の目線の先に
イライラとムカつく姿を捉えた
「…ミカサは髪の毛切ったのにお前は切らないわけ?」
ジャンはニーナの黒く長い髪の毛を触りながら言った。
「双子だからって同じにしなきゃダメって言いたいの?」
「いや…ミカサはその…エレンの奴に言われたから切ったんだろ…お前だって…」
「ミカサはエレンが好きだもの…エレンに言われれば切るでしょ」
「ニーナは違うのか?」
「はぁー…私にとってエレンは家族!それ以下でも以上でもない。私はエレンに恋愛感情はない」
そう断言されてジャンは安心した顔を
する。
でもそれを悟られたくないあまり
少し過ぎた事を言い出す。
「そりゃぁミカサと双子って言うが
ミカサにお前が勝つのは無理だよなぁ…エレンを取り合いしたところで」
「…何よ…私には魅力はないとでも?」
さすがにいつもじゃれあって、ジャンの口の悪さを知ってるニーナも
カチンときたようで
「皆無だな」
「なっ?!」
「双子でも偉い違い…お前の事を好きだって言う男が居たらお目にかかりたいぜ」
それを聞いてたアルミンとエレンが止めに入る
「おい、ジャン…止めろ」
「ジャン、それは言い過ぎだよ
ニーナ気にしなくていいからね…っ!!」
「そんなにコイツに惚れてる男を見てみたいのか?」
少し涙目のニーナの後ろに
鬼の形相の如く怖い顔したリヴァイが立っていた
「へ、兵長…」
ニーナが呼ぶと柔らかい表情に変わり…零れ落ちそうになった涙を親指で拭った。
「お前を大切に想ってる男はここにいる…誰よりも愛しいと…」
「…あ、え?…リヴァイ兵長…」
エレン・アルミン「(とうとう言ったー!!)」
「…行くぞ…」
リヴァイ兵長は呆けてるニーナの手をとりジャンに向かって
「これからずっと見てろ…指を加えてな」
そう言うと2人で消えた。
「………おい!ニーナ大丈夫か?」
「あ、は、はい///」
いきなりの告白に驚いたのか
呆けてるニーナ
「俺の言葉は理解出来たのか?」
「は、はい…」
本当に出来てるか?
ジャンの野郎のあまりにもひどい
言葉に黙ってられなくて
半分勢いで言っちまったが…
「返事は?俺と付き合う気はあるのか?」
「わ、私なんかに…兵長は勿体なさ過ぎます…嬉しいですけど…」
「…俺が嫌いだと言うことか…」
「ち、違います!好きです」
「本当か?」
「あっ///」
「なら側にいろ…ガキ共に渡す気はねぇから…」
「でも…」
「黙れ…あまりうるさいとその口塞ぐぞ…もうお前はこの俺の女だ…わかったな」
そこまで言われればもはや
誰にも…
告白されてる本人ですら拒むのは
不可能。
答えはひとつ
「よ、よろしく…お願いします」
*
☆END☆
*2019.5.12*