貴女は私だけのモノ
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「――――え?…海へ?」
それは彼女の部屋で夕食を食べている時に
急に告げられた。
「そうなの…郷子ちゃんや美樹ちゃんが鳴介だけじゃ不安だから一緒に来て欲しいって」
「…で?…行くと…」
「うん…丁度休みだし」
「そうですか…」
…わかっているのだろうか彼女は
海に行くと言う事は水着になると
言う事…。
そんな無防備な姿を鵺野先生に
見せるなんて
「我慢出来ません」
「え?」
「明日は私も行きます」
「京介は明日休みじゃ…」
「大丈夫です。」
絶対一人でなんて行かせませんから
「…クス、もう」
「あ、ニーナさんだ!こっちこっち」
ニーナを見つける鵺野先生の生徒たち。
それに笑顔で答える彼女。
あぁ…なんて麗しい。
さすが私が見初めた女性だ
「…おい玉藻、置いていくぞ」
「…本当、鵺野先生は無粋ですね」
「なっ!?」
「クスクス、ほ~ら京介も鳴介行くよ」
「そうですねニーナ、行きましょうか」
「・・・玉藻のヤロー」
そして海…
私は絶賛イライラ中
「ニーナさん俺たちと何か食いに行こうぜ」
「宏、ニーナさんは私たちとビーチバレーするのよ」
「あ、あの…」
私のニーナなのだが
子供達が彼女を囲んでいて近づけない
あろうことか子供に混じって
鵺野先生まで
「君たちいい加減になさい
彼女はあなたたちの母親では
無いんです」
「なんだよ玉藻先生…ヤキモチかよ」
「ちょっと…宏」
「玉藻先生も嫉妬するの?
いっちょまえに」
「美樹まで止めなさいよ」
「なんとでも…行きますよニーナ」
「あ、京介…」
「…あ~あ~連れていかれちゃった…」
「美樹達が余計な事言うからぁ」
「ちょっと、京介そんなに引っ張らなくても…」
「……」
「(もう…すぐヤキモチやくんだから困った妖狐さんだこと)」
「…京介ったらぁ」
「貴女は誰のものなんですか!?」
妖狐と言っても身体は人間のもの
でもその瞳は赤みを帯びていて
引き込まれそう…
「…もう…」
あまり縛られたくない私なのに
惚れた弱味なのか
人間ではないこの男性の魅力なのか
ヤキモチ妬かれて嬉しい私
「…ニーナ聞いてっ…んっ…っ」
「…私が好きなのはあなただけよ…」
「………」
「…京介?」
「もう一度…キスしてください。
そしたら今の所は許します」
「クスッ…しょうのない人…本当に」
「仕方ないでしょ…貴女は私のモノなんですから誰かに構わないで私だけに構ってもらわなくては」
そう
例え子供といえど
子供の頃からの付き合いの人でも
ましてや貴女を狙う男など
近づかせてなるものか
ニーナ
貴女は私だけの人ですから
*
*
☆END☆
*2019.3.3*