永遠と言えるその想い
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「……さっ、どうぞニーナさん」
そう言って家の中に通してくれたのは
学校で仲良くなった孫悟飯くん
今日はその悟飯くんのおうちに遊びに
来て少しお勉強も教えてもらう予定
あまり人の家の事だから聞くのは
非常識なんだけど…
悟飯くんから聞いたお母さんの事。
何でも悟飯くんのお父さんに愛想を尽かせて出ていったらしい。
「キレイにしてるね、」
「母が居ないから汚いと?」
「あ、…と…ごめん悟飯くん、私ったら」
つい口を滑らせた
悟飯くんは優しいから怒りはしないだろうけど…
最低な女の子って思われただろうな
「ニーナさん…そんな顔しないでください。僕はなんとも思ってませんよ」
「え?」
「何でも隠さず言ってくれるニーナさんだから友達として信頼してるんです」
「悟飯くん…ありがとう」
悟飯くんのいい人ぶりを堪能してたその時
勢いよくドアが開かれた
「ただいまぁ!お兄ちゃん?」
「お帰り、悟天…とお父さん」
悟飯くんが投げた視線の先に
悟飯くんとよく似た人が二人。
どうやらお父さんと弟みたいだ
「よっ、もう帰ってたんだな悟飯」
「えぇ、今日は友達を連れてくるつもりでしたので」
「友達?」
「はい、僕の学校の友達のニーナさんです」
悟飯くんはお父さんと弟に私を紹介してくれた
「始めまして…ニーナと申します」
「わぁ~可愛いお姉ちゃん」
へ?
悟飯くんのミニチュアみたいな弟くんに抱きつかれ言われた
「こら!悟天止めないか…ごめんなさいニーナさん」
「う、ううん…」
可愛いって言われちゃった
「ニーナっ」
「ご、悟空さん?!」
学校の帰り道
私を待って居たのは
悟飯くんのお父さん
…どうして悟空さんが待ってるかと言うと…
言いにくい事だけど、悟飯くんの家に遊びに行ったあの日…
私は悟空さんに一目惚れされたのだった
「あーオラ…少しでもおめぇに会いたくてよ…ワリィ…」
そう言って頭をかく姿は私の心臓の鼓動を早くした
男の人なのにそんな仕草が凄く可愛くて
好きになりかけてた…ううん
本当は好き…でも…歳が離れてるせいか
素直になれない。
「あ、あまり…来ないで下さい…」
可愛くない事しか言えなくて。
「すまねぇ…」
あぁ…まただ…悟空さんの傷付いた顔
私…こんな顔させたい訳じゃないのに
「さようなら」
いたたまれなくて走ってうちへ帰った。
それから1週間…悟空さんは現れなかった…
自分が来るなと拒否したくせに
後悔してる。
「ニーナさん?」
「悟飯くん」
「…あまり顔色よくありませんが…父のせい…ですよね」
「ううん、私が…ヒドイ事…言っちゃったから…自業自得なの」
「自業自得…ですか?…」
私はたまらず心の内を悟飯くんに言った
本当なら息子の悟飯くんに言うなんて
事はしちゃいけないんだろうけど…
どうしても他の誰かには言えなくて…
「ニーナさんにとって父は特別なんですね」
「…でも、気持ちを受け入れて良いのか分からなくて…私…」
「大丈夫ですよ、ニーナさんの素直な気持ちを言えば良いんですよ」
そう言って元気付ける悟飯くんの顔は
悟空さんそっくりで
私の心を少し軽くしてくれた。
それから暫くたって
私は再び悟飯くんの家に行った
出てきたのは悟飯くんじゃなく
悟空さん。
「ニーナ…」
「お久しぶりです…」
私の顔を見るなり嬉しそうな顔の悟空さん。大人なのにまるで子供のような
素直で眩しい笑顔。
その悟空さんの顔を見て決心が固まった
「ごめんなさい…急に来てしまいまして…」
「どうって事ねぇ…オラ嬉しいぞニーナが会いに来てくれて」
「そ、そんなに…好きなんですか?私の事…」
「あぁ…でぇ好きだ」
真っ直ぐ私の目を見て言い切る彼。
まだ…そんなに生きてる訳じゃない
男性とお付き合いしたことも無い
だけど
多分
こんなに愛されることではこの先
無いだろうと感じる。
「悟空さん…私、お話が---」
「おめでとうごさいます!お父さん、ニーナさん!」
「ありがとう悟飯くん///」
私は今日、高校を卒業した
そして悟空さんと結婚する
『私が卒業するまで待って下さい
待てますか?』
そう悟空さんに告げた。
そして悟空さんは私が言った事を
ちゃんと理解してくれ今日までちゃんと待っていてくれて
晴れてお嫁さんにしてくれた。
「ニーナ…オラこの歳になって初恋なんて、本当に馬鹿げている。それも相手は悟飯の友達…そう思ってたけどオラ、どうしてもニーナが好きで」
「悟空さん」
「やっと…言えるな堂々とオメェが好きだって」
そう言ってくれた彼の顔はいつもの
可愛い顔とは違って…
優しくて愛されてると思わせてくれる
素敵な顔だった
☆END☆
*2018.2.13*