絶対的な愛
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今日は久し振りに邸にいた
此のところ帝に呼ばれる事が多く
邸を開けていた。
色々と兵の事や帝に相談されて
いたが…一番は姉であるニーナの事が
気になっているご様子だ
呂布がまだ野放しになってる今。
私の所にいてる方が安心だと帝が#name1##を私に預けた。
私が側に居てやれない時は腹心で従弟の元譲をニーナに付けた。
………だがそれが些か俺を狂わせる。
「皇女…だから言っただろ?無理だって」
「そうですね…とても重くて降り下ろせませんね…夏候惇は力持ちなのですか?」
「あんたを守らなくちゃいけねぇんだ…これくらい」
「ありがとうございます。…夏候惇と一緒なら安心ですね」
「///」
ニーナにとってそれは深い意味をなさなくても、あの美貌で優しく言われれば
大抵の男は落ちるだろう。
現に元譲ですら顔を赤くしている。
ニーナの事は理解している
皇女と言う地位。
それだけではなく
誰もが手に入れたいと思わせる程の
美しさ。
あの戦う事しか能がない呂布ですら
それこそなに降り構わずニーナを
我が物にしようと董卓をもその手にかけた
だから…いちいちニーナに想いを寄せる男を見て腹を立ててたらキリがない。
キリがない…そう思っていても
頭に感情がついて行かず。
「偉く楽しそうだなニーナ。」
「孟徳…お仕事は終わったのですか?」
「いや…一休みしようかと思ってな…だがお前は元譲と居る方が良さそうなので私は仕事に戻る。」
「え?…元譲!?」
「…ったく…孟徳の所へ行ってやりな
あいつ…ヘソ曲げやがった」
「…でも…お仕事…に」
「構わないと思うぜ…茶でも持って行ってやってくれ」
コンコン
控えめでノックにすら品を感じる
こんな風に叩くのはニーナだけ
「なんだ?」
「入ってもよろしいですか?」
「…ああ」
あながち…元譲に言われたのだろう
アイツは付き合いが長いからか
知られたくない心を容易に感じる。
「休憩してください…お茶を、お持ちしたので」
「…お前が淹れたのか?」
「勿論です」
「…そうか…」
ニーナが淹れたお茶と聞くと
嘘でも要らぬと言えない…
この俺とも有ろう男が…たかが…一人の女に…
そう思っても…愛しくて…愛しくて
仕方がない。
他の男などに触れさせたくない程に
心酔している。
「お口にあいますか?」
「ああ…旨い」
「良かったです」
本当に嬉しそうにするニーナ。
「…元譲とは…いつもあぁなのか?」
「え?…夏候惇…ですか?どうでしょう…いつも側に居てくれるので…あまり気にしたことは…」
そう聞くと…フツフツと沸き起こる嫉妬心
「あまり元譲と話すな…」
「え?…っん!?…」
嫉妬心を払拭するように
必要以上に重ねる唇。
息すら飲み込む程激しく…
「…ふぅ…んっ…っ…」
ガクっと足の力が抜けていく
それを腰に腕を回し支える
その間も離れることのない唇
「…はぁ…孟徳…っ…何をそんなに
怒っているのですか?」
白くしなやかな手が俺の両頬に触れた
「…お前は…俺だけ見ていればよい」
「…孟徳……私は貴方しか見ていませんよ…他の方など…」
「ニーナ」
「この心を占めているのは孟徳だけです」
「…俺の心とて…ニーナだけだ」
こうしてフツフツと沸き上がった嫉妬心は
無くなり。
それとは別にある焦りが沸き起こる
「…早く帝に…ニーナを降嫁させてもらうようにお願い申し上げなくてはな」
「え?」
お前を堂々と妻だと全ての男に
知らしめてやる。
*
☆END☆
*2017.10.10 *