創世愛
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「…なぁ…結婚しようぜ」
「…やだ…」
・・・・俺、浦飯幽助は同棲中の恋人
ニーナにもう何度もしてるプロポーズを断られた。
蛍子と俺とニーナは幼馴染みで
何かと世話焼で口煩い蛍子と違い。
何をするにも意見や説教じみた事はせず
ただ…側に居てくれた。
ツラい時、悩んだ時…ただ側に…。
そんなニーナに蛍子とは違う想いがあると気付いた。
それからは蔵馬や飛影に取られないかと
ヒヤヒヤしたりイライラしたり
大変だった。
告白したときは死ぬほど緊張して
恥ずかしかった。
だけどニーナはうっすら涙を浮かべ
『私も好きよ…幽助』
と言ってくれた。
あれから数年…一緒に住む俺たち
当然、結婚…って事になる。
俺だって…ニーナとの子供も欲しいし
何時までもこんな中途半端な事してられない。
だから…プロポーズした…だけど答えは
初めてしたときから変わらない。
「……俺の事嫌いなのかよ…」
「嫌いなら一緒にいない…」
「だったら…」
「…………」
「ちゃんと指輪もあるし…式を挙げる金だってちゃんと貯金してる…何が不満なんだよ」
「…指輪も式の事をちゃんと考えてくれてるのは嬉しい…」
「…じゃ…」
「…それだけじゃない…」
そう言って仕事に行きやがった。
……何が気に入らねぇ…
ねっころがって天井をぼんやり見てると
インターホンが鳴った。
「はい…」
『幽助か?…俺だけど』
「蔵馬か…待ってろ今開ける」
鍵を開け蔵馬を部屋にあげる
「…あれ?ニーナは?」
「休日出勤…なんか忙しいんだと」
「そうなんだ…ニーナの好きなケーキ屋のチーズケーキ買ってきたのに…幽助冷蔵庫に入れてていいかな?」
「ああ…喜ぶよ……」
「…どうかした?」
俺は気付かずため息をしていた。
「…お前みたいに…気が利けば…あいつもプロポーズ受けてくれるのかな?」
「プロポーズ!?」
あ…しまった
「幽助…ニーナにプロポーズしたの?」
「……ああ…でも…嫌だって…」
「断られたの!?」
「…訳わかんねぇ…あいつ…俺と結婚は考えてねぇのかもな…」
「……それはないよ」
蔵馬は少し伏し目がちに寂しそうな
表情をしながら言った。
「…ニーナに幽助と同棲するって聞いたとき…俺反対したんだ」
「はぁ?…反対!?」
初耳だった…。
「同棲したら…幽助の事だから…ズルズルと結婚しないまま中途半端な事になるかもしれないと…」
「蔵馬…テメェ…」
「でも…ニーナは…『幽助はちゃんと考えてくれてる…昔から私の願いは必ず叶えてくれた』って…」
「ニーナ…」
あいつだって俺と結婚を望んでる…なのに
どうして受け入れてくれねぇんだ!?
「ねぇ…幽助…君はどうしてニーナと結婚したいの?」
「はぁ?…そんなの…好きだからに決まってるだろ…あいつ以外の女となんて考えられねぇ」
「愛してるんだ…」
「当たり前だろが…」
「じゃ…それ…彼女に言った事ある?」
「は?…そんなの当たり前っ!?…」
「言ってないんじゃない?」
「…ただいま…」
「お帰り…今日昼間、蔵馬が来て…お前にってチーズケーキ…買ってきてたぞ」
「本当♪…嬉しいなぁ~っ!?…幽助?」
「…ケーキは後でいいか?」
俺は彼女の背中に抱き付いて
素早く正面を向かせ胸に抱いた。
「どうしたの?…」
「…ずっと…俺はお前と一緒に居てぇ…
この世で愛してると言えるたった一人の女だから…」
「…幽…助…」
「愛してる…俺と結婚してくれ…ニーナ…」
「…幽助…はい…」
「……マジで?…やりぃ!!」
「きゃっ!!」
嬉しさのあまり力一杯に抱きした。
そして数ヵ月後
世界で一人だけの俺の愛しい女は
白いドレスに身を包み
俺と永遠の愛を誓う。
*
☆END☆
*2017.10.9 *