ntense love〜激愛〜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
俺には大切な人が出来た…
霊界探偵の浦飯幽助とある事件で知り合いになりかけ換えのない仲間
その幽助の双子の妹『ニーナ』
彼女は力は幽助より劣るが体術は幽助の遥か上
そのため暗黒武術会にも幽助や俺たちの反対を押しきって出た
強く美しく、俺の前だけで泣くその
姿に堪らなく愛しさが募った
『人間の女』『仲間』
そう自分に言い聞かせても心は騙せなくて
とうとう彼女の手をつかんでしまった
1度掴んだらもう離せなくて…。
恋しくて、愛しくて…少しでも
離れてると可笑しくなりそうなくらい苦しくて…。
極悪非道と呼ばれた妖弧の俺が骨抜きに
される始末。
幸い幽助が魔族に転生したとき双子である
彼女も転生した
だから妖弧である俺とはなんの隔たりも無くなった。
あることを除けば…。
「…ん…」
長い睫毛が動き瞳を開けるニーナ
「おはようニーナ」
「…ん…おはよう~蔵馬…」
まだ寝たりないのか俺の胸に
擦り寄るニーナ
このまま寝かせてあげたいけど
「ニーナ?…もう10時だけど」
「…えっ!?…10時!!…」
「12時には母さんや温子さん来るんじゃなかった?」
「やだっ…寝過ごしたっ!?…裸っ?…///」
ベッドから降りようとして何も着てない
現状を把握すら
「忘れたの?…昨日…愛し合った後
そのまま寝ただろう?」
耳元で呟くと首の辺りまで真っ赤にするニーナ
「そんな可愛い反応して…時間が無いけど…抱いちゃおうかな?」
「もう…蔵馬のエッチ…今日はダメ」
「わぁっ…枕投げなくても…」
「蔵馬も着替えて」
「はいはい奥さん」
俺たちは1週間前に入籍したばかりの新婚
式は俺の仕事が落ち着くまで待ってもらい
籍だけでも早く入れたかった。
彼女を1秒でも早く俺だけのモノにしたかった俺のワガママをニーナが受け入れてくれたのだった
そして今日は入籍だけだが母さんと温子さん達がお祝いに来てくれると言う
だったらみんな呼んでパーティーでもしようと言い出して幽助や飛影たちにも彼女は声をかけた。
さすがに陣や凍矢は母さんが来るから呼べない…だから後日玄海師範の家でやると言う
俺としては…幽助は義理の兄だからしょうがない…だが飛影や凍矢達には会わせたくないのが本心
特に飛影はいつからなのか分からないが彼女を好きみたいだ
ニーナの言う事は何気に利くし
不器用ながらも彼女に何かと気にかけている
「ニーナ、そろそろスープ出来上がるよ」
「はぁ~い、きゃっ!?」
「ニーナっ!?どうし…飛影…」
「すまない…驚かすつもりはなかった…」
リビングに現れたのは飛影
「もう…いきなり後ろから声かけるから~…飛影?…コレ」
飛影はおもむろにニーナに花束を
渡した。
「俺は…金は持っていない…祝いと言っても…このくらいしか出来ん」
飛影が渡したのは自分で摘んだ花
「飛影…」
「……」
「ありがとう…とても嬉しい」
そう言うとニーナは飛影に抱き付いた
「っ!?ニーナ」
「お、おい…止めろ///」
「ごめん…嬉しくて…フフフ本当ありがとう」
「……」
多分恋愛なんてしたことない飛影
なのにニーナのツボはしっかり要領よく掴んでる
「飛影の好きな物も沢山作るから食べてね」
「…あぁ」
「本当…ニーナちゃんが秀一の奥さんになってくれて嬉しいわ~」
上機嫌の母さん
まだ自分の気持ちに気づいてない頃から
母さんだけはニーナが俺の未来の
奥さんになると言っていた。
「秀一の事宜しくね」
「はい、お義母さん」
本当に嬉しそうな母さん
彼女の人柄の賜物だ
他の人だったならこうはいかない
まぁ…俺が惚れた時点で他の女性とは違う
強くて凛としてて…そのくせ情に脆い
俺がヤキモチなんて妬くほど嵌まってるし
そうこうしてるうちにパーティーは
お開きなり残ってるのは幽助と飛影だけだった
「幽助ちょっと呑みすぎじゃないか?」
「ん~…いいじゃねぇか…俺の可愛い妹を取ったクセによ~酒ぐらい呑ませやがれ」
「取ったって…私は幽助の所有物じゃ無いですけど?」
ソファで横になる幽助にニーナが
ブランケットをかけながら言った
「うるせ~…バカ野郎~蔵馬め…ったく……」
「俺は相当嫌われたようだね」
「…いつも一緒だったから…」
幽助の寝顔を見ながらソッと頭に触れた
その行為はまるで恋人にするような仕草に見え少しモヤっとする。
「父親から殴られそうになると必ず守ってくれた…不器用だけど優しくて頼りになる兄だった…あっ…蔵馬?」
「これからは…俺がニーナを守るよ」
彼女の華奢な身体を包み込むように抱き締め耳元で話す
「ン…蔵馬…あり…がとう…」
「クス…どうしたの?」
「もう…いじわる…わかってやってるでしょ…」
そう…彼女が耳が弱いのを知っていてわざとしてるのだ。
そんな俺にとって至福の時を邪魔する声
「ニーナ」
「あ、ひ、飛影…なに?」
ニーナは俺の腕から慌てて抜け出し
飛影の所へ向かった。
「コレはもうないのか?」
飛影は空になったお皿を見せた
「…唐揚げ?…ごめんなさい飛影…みんな食べたみたいなの…」
「そうか…ならいい…」
「あ、待って…他の物なら有るかも…」
ニーナはキッチンへ飛影を連れて
行った。
「まったく…飛影は」
「足りなかった?」
「いや…そんな事はない」
「今日はもう唐揚げ無くなっちゃったけど今度は沢山作るからまた来てね。」
「…いいのか?来ても」
「……」
俺の言った事の何がそんなに驚く事なのか
わからんが…一瞬止まり嬉しそうに見つめたニーナ
「なんだ?」
「嬉しい…また来てくれるんだ」
「…お前が…来て欲しいと言うからな」
「フフフ、うん」
俺は人から疎まれ憎まれ愛される事など
無縁で生きてきた…
俺自信、人に関心なく愛情など感じる事なく
過ごしてきた。
だが幽助とニーナは俺の心にずかずかと入ってきて『仲間』などとつまらないモノに俺を招き入れた…だが…それが心地よく、事もあろうか…俺はニーナを大切に想ってしまっていた。
「ニーナ…」
「何?」
「…結婚とかいうのをして…幸せか?」
無意識に手はニーナの頬を撫でていた
「…飛影?…」
「蔵馬と…一緒で幸せなのか?」
人間界の結婚というのは俺にはわからん…
わからんが俺だってお前と一緒に居たかった…
「っ!?」
「飛影…どうかしたの?」
「…いや…にもない…」
ニーナほどの女が気付かない殺気…
という事はその殺気は俺だけに向けられたモノ…蔵馬…
「ニーナ、幽助が呼んでるよ」
「蔵馬、そうなの?何かな」
ニーナは俺から離れ行ってしまった
そして残されたのは俺と蔵馬。
*
*