鈴蘭水仙
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
初めて御目にかかったのは董卓から逃れて
ある町で諸葛亮どのと共にだった。
噂では耳にしていたニーナ皇女の美しさ。
董卓や呂布…魏の曹操すら欲しているとも
だがその手の噂は所詮噂…
事実とは違うことが殆どだ
だが皇女は息を飲むほどの美しさだった。
名だたる武将が欲しがる筈だ。
美しさだけなら兎も角彼女には『皇女』
皇族という地位いもある。
そして美しさ、地位…とお持ちなのに
そのお心は優しく民や弟である帝を大切に思っていた。
…そう…御自分を犠牲にするほど…。
再びお会いしたのは魏に捕らわれ私が助けに忍び込んだ時。
諸葛亮どのの策で無事助け出すことに成功して
恐れ多くも…抱き締めてしまった。
そしてそこで聞かされたニーナ様の
お心と自分の気持ち…。
『お慕い…申しております…』
一目見たときからニーナ様を
想っていたのはわかっていた…だが決して報われることは無い。
愚かな事だと見ないようにしていた想いだった。
『私もニーナ様を…お慕いしております』
打ち明けてしまった想い。
皇女であるニーナ様と同じ時を過ごすには問題が山積み。
それは皇女自身もよくお分かりだ
だが1つ1つ片付けて彼女を受け入れたい。
「趙雲…何やら難しいお顔ですが…」
ソッと頬に触れるすべやかな指。
「ニーナ様…」
「趙雲のお陰で帝も私も穏やかな日々を過ごせているのです…疲れてるのは当たり前なのに…」
「あなた様が安心されて日々過ごせているのでしたら私は喜んで多くの事をして差し上げます」
「趙雲…私は多くの事は望みませんでも…武将である貴方に側に留まってと言うのは酷ですね……」
「お側に居ます…ずっと…それがいずれ夫婦になると約束した者同士」
「趙雲…」
その小さな体を私の胸に預けて遠慮がちに
背中に回る腕。
「ニーナ様…愛しくて…胸が苦しいです」
「私もです趙雲」
蒼く光る月明かりの中
重なる影。
そして二人の心も1つになる
「愛してる…ニーナ…」
その愛の言葉は彼女だけに捧げる。
*
☆END☆
*2017.8.19 *