友情と愛情
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「ニーナっ?!」
その声は革命軍No.2のサボくん
私の好きな人だ
「すまなかった…大丈夫か?」
「うん…なんとか大丈夫…」
彼が言った『ニーナ』というのは
サボくんが愛して病まない最愛の恋人
私、コアラの親友でもある
「ニーナ強いから…つい力が…」
「サボに言われると嬉しい…」
ニーナは私より遥かに強い
覇気も扱えるし身体能力がハンパない
「あ、…少し赤くなったな…」
サボくんがニーナの手を心配そうに見ていた
「これくらいたいしたことないよ…心配性なんだから」
「俺がお前の心配するのは当たり前だろ…俺はニーナの恋人なんだから」
「もう…サボったら…///」
そうやって少し赤くなって微笑む姿は
女の私でもドキッとする…当然サボくんは
「ニーナ可愛い…」
と言って抱き締めている。
「参謀総長あまり見せつけないで下さいよ~」
「うるせぇ~見てないで働け」
そんな会話も毎度の事だ
私たち3人は同じ頃に革命軍に助けられ
一緒に育った。
サボくんを何時から好きだったのか
分からない…分からないけど…気がついた時にはサボくんの隣にはニーナが居た
もちろんニーナも大切な親友
だから言えない私の想い。
「―――…なんだか眠れない…」
ベッドに入って数時間…一向に睡魔に
出会えない…
「…水でも飲んでこよう…」
私は部屋を出て廊下を歩いていると前から
サボくんの姿。
ズボンとシャツを軽く羽織った姿
手には飲み物を持っていた。
そして入って行くのはニーナの部屋。
『…ほら…水…』
『ありがとうサボ』
『…からだ…平気か?』
『うん』
『ごめん…ムリさせたな…』
(…何の…話?)
イケナイと思いながらドアに耳をつけて
中のやり取りを聞いていた。
『でも…可愛いニーナが悪いんだぜ』
『バカっ…』
『俺にはお前だけなんだし…少しくらい良いだろ?』
『サボ…ん…っもう…ダメ…』
『もう1回…良いだろ?』
「っ!?///」
私はその場から逃げるように自分の部屋に
戻った。
あれは…情事の後…。
ニーナと二人きりのサボくんは…あんなにも違うなんて…。
あんなサボくん見たことないし……あんな声聞いたことない…。
あんな優しくて甘い声なんて
あれはニーナにだけにある声なんだ
どうしてサボくんに愛されるのが
ニーナなの?…
どうして私じゃないの?
こんなに…好きなのに…。
新たな任務が入った
ドラゴンさんが直接出向くらしい
「ニーナ一緒にくるんだ。サボ留守を頼むぞ」
「はいドラゴンさん」
-------
「気を付けろよニーナ」
「うん…サボもね」
「ああ」
暫しの別れを惜しむ二人。
サボくんはニーナが帰ってくるまで
私と一緒だ…
私は自分の気持ちがもう押さえられなかった…苦しくて苦しくて…解放されたかった。
「―――ん…ニーナ…?」
私はサボくんの部屋に入った
もうみんな眠ってる時間…もちろんサボくんも…でもさすが革命軍No.2
私の気配を察知して起きた。
「ニーナは…ドラゴンさんと任務よ」
「コアラ?…こんな時間に…どうしたんだよ」
「…お願いがあって…来たの」
「ふぁ~…お願い?」
私はベッドに腰掛け
彼の体に触れた
「…コアラ?」
「1度でいいの…ニーナの代わりでもいいの…抱いて…欲しいの…」
「…………」
「…サボくん…?」
「ニーナの…代わり?」
「うん…だから」
「それ以上言うな…」
サボくんが私の手首を掴んだ…。
私の心は喜びで震えるようだった…だけど
「俺にとって…ニーナは世界で一人だ…代わりとか居ない」
「あ…」
「コアラの気持ちは嬉しい…だけど…あいつが居ないのを狙うのは…卑怯だ」
「あ…あ」
「俺はニーナを愛してる…心から…あいつ惚れてる」
「サボくん…」
「ニーナ以外の女に興味はない…悪いなコアラ…」
…………バカな私…
分かって…いたのに…サボくんの目には
ニーナ以外写ってないって…
でも…少しでも…見てほしかった
少しでも…彼の心に触れたかった
-------
「ただいまぁ~サボ」
「ニーナっ!?」
ドラゴンさんと任務に就いていたニーナが帰ってきた。
とても嬉しそうなサボくん…。
暫くはニーナを片時も離さないだろう
「おかえりなさいニーナ」
「ただいまぁコアラ」
少しの疑いもない笑顔。
私を仲間として信頼してくれているニーナ
私はこんな笑顔を踏みにじるところだった
親友で仲間。
ごめんね…
サボくんの事はちゃんと諦めるから
だから…親友で居てね…ニーナ。
*
☆END☆
*2017.6.5 *