愛しい人と結晶
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それはある日突然の事だった
「大丈夫か?…顔色があまり良くない」
朝、珍しくニーナより早く目が覚めた
隣で眠る彼女を見ると
いつもより白く見える顔色。
おもわず声をかけて起こした。
「…ん…承太郎…?」
「ニーナ…」
「大丈夫…少しダルいくらい」
その彼女の言葉で少しほっとする
だが心配は心配だ…風邪でもひいたのか?
「今日は1日横になってろ」
「大丈夫だよ…そんな大袈裟にしなくても」
「大袈裟じゃねぇ…」
「……わかった」
ニーナの事になるとついし過ぎる心配
でもそれは直ることはないから
彼女はいつも折れてくれる
「もし何かあればすぐに連絡するんだ」
「はい。」
「それか…病院へ行くか?」
「もう…大丈夫だよ何かあれば承太郎にすぐ電話するから」
「…わかった…じゃ、俺は仕事に行く」
ベッドで横になってる彼女のホホを数回撫でて唇にキスを落として後ろ髪を引かれながら家を出た。
そしてニーナはその日を境に体調を崩すようになった。
「―――ニーナ?」
仕事から帰るといつもは付いてる家の電気が消えていた…
寝室に行くとベッドに彼女の姿。
「ん…承…太郎?」
「大丈夫なのか?…」
額に手を当てるがやっぱり熱はないようで
「承太…郎っ…うっ」
ニーナは口元を押さえ洗面所へと
駆け込んだ。
俺は彼女を追いかけ背中を擦ってやる
暫くしてようやくニーナも落ち着いたらしく言葉を発した
「ごめんなさい…ありがとう承太郎…」
「…明日、病院につれて行く…」
もう見てられない…こんな青白いニーナの顔
「……承太郎…」
「なんだ?」
「病院は…」
「ついていくぞ…お前が来るなと行っても…」
ニーナの事だ…俺の負担を考えて一人で行くと言うだろう……と俺は思っていたのだが
「ううん…一緒に…来て欲しいの…」
俺の手を握り言うニーナ。
その顔も仕草も可愛くて、思わず抱き締めた
「安心しろ…一緒に行く…いつもの内科で…」
ニーナは首を横に振る
そして…
「内科じゃなくて…産婦人科に…」
…………産婦人科だと?
「…ニーナ…産婦人科って…まさか」
「…多分…赤ちゃんだと思う…」
「赤ちゃん…」
「承太郎と私の…あっ」
抱き締めてた腕を更にニーナに絡ませる。そして力を込める
「じょ、承太郎?!」
「スゲー嬉しい…」
俺とニーナの子供…
愛して止まないニーナのお腹に
宿る俺たちの愛の結晶。
「早く会いてぇ…」
「うん…」
ニーナを抱き上げベッドまで運び
静かに寝かせる。
そして額、目元、頬、と優しく口付けをして
最後に唇にキスをする
「…ん、…承太郎…」
「暫くはお預けだな…お前と甘い夫婦の時間は」
「もう…///」
「その代わりキスは今まで以上にする」
「承太郎ったら…困ったパパね」
そう言いながらお腹に手をあてるニーナ
その手に自分の手を重ね
「可愛いすぎるママが悪いんだよな」
「もう~クスクス」
「フッ…愛してるニーナ」
愛の結晶が出来て
より一層愛しさが募る
愛した女とその子供
俺が一生かけて愛してやる
*
☆END☆
*2017.6.8 *
→おまけ