素敵な貴方
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私には大好きな人がいる
とても素敵でカッコいい人
「――――付き合って…欲しいんだけど…」
それはクラスメイトの男の子からの告白で
けっこう人気あったりする方の子で
どうして私?…と思う
でも…私は…
「ごめんね…他に好きな人…居てるの」
「やっぱり~成宮だろ?…そうか…」
え!?…どうして鳴くんなの…?
「あ、いや…」
「成宮なら…納得…ごめん変な事言って」
そう言いながら去っていった。
「………私が好きなのは…鳴くんじゃないのに…」
「遅くなりました。」
「遅い!! ニーナ…何してたのさ」
グランドに着くなり開口一番私に言うのは
成宮 鳴…稲実のピッチャー
「ご、ごめん…今日日直で…」
「オイ、鳴…ニーナに凄むな」
「雅ちゃん…」
「う"っ…だって…」
キャプテンである彼に叱られて
大人しくなる鳴くん
「ありがとう雅ちゃん」
私は稲実野球部のマネージャー
『雅ちゃん』は幼馴染みで
野球部のキャプテン。そして…
私の好きな人だ
雅ちゃんは
優しくて、責任感があって、かっこよくて
小さい頃から一緒。
…だからなのか…雅ちゃんは私を女の子としては見てないみたい…。
同じ歳なのに妹のような感覚…。
側に居られるのは嬉しい…でもそれは
幼馴染みだから…野球部のマネージャーだから
『好き』と言って…その場所までなくなったら私はもう生きていけない気がする。
少し安心してるのは雅ちゃんは
基本私以外の女の子とはあまり喋らない。
野球バカな幼馴染みは未だに野球ばかりだから。
ニーナ…
そいつは俺の幼馴染みで昔から一緒だった
少し抜けてるが何にでも一生懸命で
明るい女の子だ
自分では自覚ないがモテる
そりゃあれだけ可愛ければ当然だろう
あの鳴ですら彼女にゾッコンだ
まぁ…かくゆう俺もニーナに惚れてる
告白して俺の彼女にしたい…だが
フラれて幼馴染みというポジションすら無くなる…そう思うと…1歩が出ない。
あいつは…多分俺を兄ぐらいにしか思ってないだろう…。
毎日のように告白されてるのを見ると
機が機ではない。
そんなもどかしく思ってる時にそれは起きた。
それはいつものように部活が終わり
ニーナと一緒に反ってる時だった
「あ、あのね…雅ちゃん」
「ん?…どうしたニーナ」
立ち止まり鞄から1通の手紙を出した
「…これは?」
「その…友達から…頼まれて…雅ちゃんに渡して欲しいって」
「……」
ラブレター…それもニーナ以外の女からの…
「…受け取れと?」
「え…」
たかがラブレター…だがそれを平気で好きな女が渡す…なんの罰だ?
幼馴染みだからとニーナに渡すのか?
それなら幼馴染みなんて要らねぇ…
……こんなイライラするなら
「お前は…俺がそんなモン貰っても…平気なんだな」
「雅ちゃん?」
「俺は野球バカだがなそんなモンを
好きな女から貰って平気な程バカじゃねぇよ」
「え?…」
言っちまったな…俺の初恋も終わったか…
「好きな女?…雅ちゃん…」
「…ずっとな…お前が好きだった…」
息を飲むのが分かる…それほどニーナは驚いてる。
そして口が開く
「…私も…好き」
「え…ニーナ…今…」
「わ、私も…雅ちゃん…好き…///」
「ニーナ…今度一緒に遊びに行こうよ」
「鳴くん…ごめんね…行けない」
「どうしてさ…良いじゃん」
「雅ちゃんが怒るもの」
「……雅さん?…なんで?彼氏でもないのに」
「鳴!」
「わっ…びっくりした…雅さん…脅かさないでよ…」
「ニーナにちょっかいだすな」
「…え?…え?…まさか…」
「帰るぞニーナ」
「はい雅ちゃん」
雅はニーナの手を握り帰った行った。
「嘘だろ…あの雅さんが?!…」
グランドに残るのは鳴の悲しい声だけ。
*
☆END☆
*2017.6.4 *