unfading love
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「――――貴方誰?」
「え…」
今、俺は赤井秀一ではなく沖矢昴 として
ここ工藤宅で住んでいた。
そこにいきなり現れた女性…。
「貴女こそ…勝手に…」
「勝手?…ここは私の家よ!!」
「え?!」
彼女はスマホを取りだし俺が止めるより早く何処かに電話をかけた
「ちょっと新一…誰これ…どうして家に知らない男が居るわけ?…どうせあんたが関係してるんでしょ?…10分で来ないと…警察に連絡するわよ」
それだけ言うと電話を切った。
(さすがに警察はヤバイ…スマホを頂いておくか…)
「すみませんね…コレは預かって…っ!?」
油断していたといえ…俺の彼女に出した手は見事に避けられ後ろに回された。
「動くと折れるわよ…」
(並みの身体能力ではないな…)
「新一の慌てようじゃ…不法侵入では無いようね…」
「あ、火事で住んでいたアパートが燃えてしまって…新一くんにコナンくんが掛け合ってくれて…そしてここに…」
「…ふーん…そうなんだ…」
そう言うと彼女はつかんでいた腕をソッと離してくれ
「痛かった?…ごめんなさいね」
と優しい笑顔を向けてくれた。
「っ!?///」
「久しぶりに帰ってきたら知らない男がいたから…びっくりして…少し仕事で嫌な事があってピリピリしちゃってて…」
「貴女は…」
「あ、申し遅れました…私は工藤ニーナ新一の姉です」
「新一くんの…お姉さん…」
「ねぇちゃん…と…ニーナお姉ちゃん…」
そこには息を切らしたコナンくんがいた
「…コナン…あんたね…」
「ちょっと…こっち来て…」
コナンくんは彼女の手を引っ張り少し離れた。
暫くすると戻ってきて
「本当にごめんなさい…悪い事しちゃった」
「もう良いですよ…僕も悪かったので」
「昴さん…ごめんね…お姉ちゃんは仕事で海外にいたから…」
「そうだったんですか…ニーナさん…お仕事は?」
「私に興味あるんですか?」
「あ、いえ…」
「暫く同じ屋根の下…仲良くしてくださいね昴さん」
「え?…ニーナお姉ちゃんここに住むの?!」
「あのね…ここは私の家よ住むに決まってるでしょ…あっでもご安心を…昴さんを追い出したりしないから…困ってるならこんな家で良かったら好きなだけ居てください」
「で、でもお姉ちゃん…」
「うるさい…私に歯向かう気?」
それ以上コナンくんは彼女に何も言えなくなり
俺は彼女と一緒に住むことになった。
彼女と暮らすようになって
さすがに隠しきれなくなりあっと言う間に
正体もバレてしまった。
……と言うか彼女だからバレたのろう
彼女の洞察力からは逃れられない。
そして…正体がバレる…だけじゃなく。
「…ん…秀一…くすぐったい」
「ニーナの肌が気持ちよくてな…」
隣で白い肌を露にしてるニーナ。
それは昨夜、俺が彼女を愛した証拠
「ん…そんなに撫でないで…」
「嫌だと言ったら?」
「追い出してやる」
「フッ…それは困るな…」
そう…俺たちは引かれあい…愛し合うようになったのだ
「…あ、昴になった」
赤井秀一から沖矢 昴になる
俺が思うに…ニーナは沖矢 昴の方が
お気に入りのようだ
「おはよう…昴…」
ニーナは俺の頬を両手で包むと
顔を近付けて…
「…ン…っ…ニーナ…」
自ら唇を重ねた。
「ニーナは僕の方が好きみたいですね」
「…あら…ヤキモチ?秀一…」
………………。
「…いえ別に」
「そう?…じゃ…今夜は昴で抱いてくれる?」
「それは嫌です……」
「きゃっ!?」
「お前を抱くのは俺だ…」
首に付けている変声機のスイッチを切り
腰を抱いて引き寄せる
「クス…聞いてた人物像とは違う」
「…どの辺がだ?」
「頭がキレて冷静な男…ってコナンから」
コナン…あの坊やか…
「…それは…」
言いかけた時チャイムがなる
「ん?…誰かしら…」
彼女は玄関へ向かう。
その後をおれも付いていく
「はい?…どなた…」
カチャリとドアを開けるとそこには
俺を恨んでる男…公安の降谷 零がいた
こいつは今、例の組織…以前は俺も潜り込んでいたあの組織に『安室 透』として潜入している…
「君は…」
「零…」
え?…いまニーナは…零って…
「ニーナ…帰ってきていたなら
どうして僕に知らせてくれなかった。」
「……」
「ニーナ?…彼と知り合いですか?」
「昴…うん…まぁ」
彼女にしては歯切れが悪い…
「…あなたは確か…沖矢さん…彼女は僕の恋人です」
「え?…」
恋人…だと?
「零…私たちは別れた筈よ…私が海外に行くとき」
「僕は待ってる…そう言っただろ」
「…仕事の事もあるし…別れた方がいいって言ったでしょ?」
「君は辞めたんだろ…聞いたよ」
「………」
そう言えば…初めて会ったとき
仕事の事を聞いたが…上手くかわされたな
…彼女は公安の…人間か。
「第一…あなた今、任務中なんじゃないの?…こんな所に来ていいの?」
彼女の声のトーンが少し下がる
「ニーナ…」
「帰って…零…私たちは…終わったの」
彼女の本気が伝わったのか彼は帰って行った。
「…元カレだったとはな…」
「零?…私にだって恋人くらいいるわよ…失礼ね…」
「まぁ…それだけの容姿なら当たり前だろうけど…相手がな」
「…零と秀一は因縁があるものね…」
「フッ…因縁か……そう言えば、仕事辞めたとか…」
「え?…ああ…うん辞めた…」
「じゃ~ニーナは今、無職なんだな」
「まぁね…」
「俺の所に永久就職するか?」
「………はあ?」
「お前なら喜んで貰ってやるぞ」
「貰ってやる?…そうね…昴ならいいかな?」
「なっ!?」
ライバルは安室くんではなく
まさかもう一人の自分とは…
笑い話にもならないな。
「では…僕と結婚してくれますか?」
しばらくは君のリクエストでいきますか
*
☆END☆
*2017.6.3 *
【unfading love】
意味:色褪せぬ愛