喩え愚かな想いでも』
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「…見付けたでニーナ…こないなとこに居ったんか?…授業サボって」
「平次くん…」
「…ん?…どないしたんや?そんな顔して」
スルっと自然に頬を撫でる平次くん。
あまりの突然の事にドキッとしてしまう
「あっ///…別に…何も…」
私…平次くんを好きになれば…こんなに
ツラい思いしなくて…済んだのかな…
「な、なんや?…そない見つめてっ///」
「あ、ごめんなさい」
「ニーナ…」
「何?」
「…さっき聞いたんやけど…日曜、工藤と毛利が遊びに行くって…」
「あ、そうみたいだね…」
「…じゃ…さ…日曜、俺と映画でも行かへんか?」
「え…」
平次くんはポリポリと頬をかきながら少し
赤くなりながら言った。
「映画やなくても…遊園地でも、水族館でもええで…ニーナの行きたい所で……だから俺と…デートしてくれへんか?」
「私で…いいの?」
「ニーナがええねん!!」
「クスクス…いいよ」
「ホンマか?…やりぃ!!」
こうして私は蘭と新一に当て付けのように
平次くんの申し出を受けた。
――前日の夜――
「新一~ご飯だよ」
そう言うと新一は読んでいた本を閉じて
テーブルへとやって来た。
「今日はビーフシチューだよ」
「いただきます。」
「はぁい、召し上がれ」
黙々と食べる新一
いつもなら色々話してくれるのだが…
「……あの…新一?…美味しくない?」
「いや…美味しい…」
「……機嫌…悪いの?」
「…あぁ…すこぶるね…」
「そう…なんだ…」
新一にそう言われると何も言えなくなり
ニーナも黙って食べだした。
「……どうして…俺の機嫌が悪いか…わかるか?」
「え?…分かんないよ…」
「………明日…デートだって?」
「っ!?…」
「服部が自慢気に教えてくれた…」
「そう…」
新一はテーブルをバンっと叩くと
ニーナの手首を掴んだ
「何考えてるっ!!」
「新一…」
「お前は俺のだろ!!…それなのに」
「新一だって…明日…蘭と…」
新一は掴んでいたニーナの手首を
離すと、ドカッとイスに座り
「行かねぇよ」
「え…どうして!?」
「お前がいんのに…他の女と二人でなんて行くわけねぇだろうがよ…」
「新一…」
「それなのにオメェはよ…服部と…」
「だって!!…私は新一を好きだって言えないじゃない…」
「ニーナ…」
「好きでも…愛していても…人に言えないじゃない…」
「……じゃ…別れる?…ただの兄妹に戻る?…」
「…っ…」
「ニーナは俺と…別れられるのか?……俺は……無理だ」
新一はニーナを抱きしめた
「…たとえ…人には言えなくても…神に背く愚かな想いでも…お前が側に居てくれるなら…俺はそれだけでいいんだよ…」
「新一…っ…」
「愛してるんだよ…誰よりも…ニーナを…」
「私も新一が好き…誰よりも愛してるよ」
「ニーナっ…」
「新っ…ん…」
新一は自分の唇をニーナに重ね
舌を絡め吸った。
「…っ…ん…はぅ…っしん…い…ち…っ」
「はぁ…やべぇ…火ぃ…ついちまった」
「え?…や…新一…」
「お前も…だろ?…」
そう言うと新一はニーナのスカートの中に手を入れ
クチュ…
「ホラ…濡れてる…」
「やっ…だ…新一…///」
「そうやって…赤くなってやだとか言われても…止める事は無理だぜ…その逆…」
新一は下着の上から指を上下に動かした
「あっ…ん…」
「…このまま…ここでするか?」
「新一っ…ご飯…っ…」
「メシより…先にお前を食べたい…
ここでするか…寝室行くか…だ…」
「…ここでは…やだ…っ…」
「…そんなっ…潤んだ目で言うなんて…反則だ…っ…寝室行くぞ」
新一はニーナを抱き上げると階段を上り寝室へ向かった。
「…新一…っ…はぁ…もう…むり…っ」
「まだだ…俺の愛はこんなもんじゃない…っ…はぁ…はぁ…っ…」
「アァ…っ…ん…」
「…絶対…誰にも渡すもんか…っ…はぁ…」
愚かな想いだと悩んだ所で…
この気持ちは変えられない
誰にも渡せないくらい愛してる
今は…何も考えないくらい愛し合いたい
*
☆END☆
*2017.4.3 *