喩え愚かな想いでも』
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どうして神様は俺とあいつを一緒に
したんだろう…
他人だったらこんなに悩まずにすんだ
「新一~朝ご飯出来てるよ…起きて」
海外を飛び回ってる両親のせいで
双子の俺と妹はほぼ二人暮らし
家事は全般妹のニーナがしてくれてるから…厳密には夫婦のよう。
「ん~…後5分…。」
「もう…新一……起きないと…キスしちゃうぞ」
「っ?!」
飛び起きる新一。
「フフフ…おはよう~新一」
「…キスは俺がするんだよ」
「えっ?!…あっ」
抵抗する隙も与えないようニーナの
唇を奪う
「ンッ…っ…」
「……おはよう…ニーナ」
「…ハァ…もう…新一っ…」
「ん?…なんだ…朝からヤりたいのか?」
「っ!?///バカっ!!昨日だって…」
「昨日?…いつも通り良かっただろ?」
「…///…知らない…べー」
そう……俺たちは双子でありながら
愛し合っている…。
甘い言葉を囁き、キスを交わし
身体を重ねる…。
お互い小さい頃から好きで…それが家族愛ではなく異性としてと気づくと
想いは止められなく…俺たちは自然と
他の恋人がするように愛し合うようになっちまった……。
誰にも言えない愛。
だけど誰にも譲れない愛。
「おはようさんニーナ」
「おはよう~平次くん」
「ニーナ、おはよう」
「おはよう~快斗」
学校に行くとすぐにやって来るこの二人
「オメェ等…俺にはあいさつねぇのかよ」
「「工藤おはよう」」
「………コイツら(怒)」
「おはよう新一」
「蘭か…おはよう」
「今日もニーナはモテモテね」
「ケッ…人の妹に手ぇだすんじゃねぇよ」
「ニーナは可愛いから……それより…新一…」
「ん?…」
「この間の空手の大会優勝したんだよね…」
「…みたいだな…ニーナから聞いた」
新一のそっけない言い方に不機嫌になりながらも蘭は続ける
「約束覚えてる?」
「約束?」
「今度の大会に優勝したら遊びに連れてってくれるって」
「……あ~覚えてるさ…ニーナがお前と行くの楽しみにしてたぞ」
「え…ニーナ?」
「次の日曜でいいか?…俺とニーナは何も予定ねぇしお前が都合良いなら…」
「…ニーナ、ニーナって…新一のシスコン!!」
「なっ!?…シスコンって…」
蘭は新一に怒りをぶつけると教室から出てった。
それを見ていた園子が近寄ってきて
「ちょっと新一くん~…何蘭怒らせてんのよ」
「別に俺は…」
「…どうせまた新一くんのシスコン発言力で怒らせたんでしょ…」
「シスコンってな…自分の妹を大切にして何が悪いんだよ…」
「………はぁ…」
「………蘭?」
「っ…ニーナ…」
ニーナは心配して蘭の後を追って
来たのだ。
だが…蘭からしたら会いたくない人でしかなく…
「ごめんニーナっ…一人にして」
「あっ…ごめんね…」
帰ろうとしたニーナに
声をかける
「待って…悪いけど…次の日曜…新一と
ふたりで出掛けたいんだけど…」
「え…あっ…そうなんだ…分かった。」
そう言うとニーナはその場を後にした。
ニーナはその足で教室には戻らず
屋上に向かった。
「………はぁ…。」
出るのはため息ばかり…。
蘭は…新一が好きなんだよね
もう…前から知っていたのに…私…
知らないふりして…最低だな。
蘭が羨ましい…新一と他人で…。
私は…この世で一番新一を愛してるとしても…声に出しては言えない。
*
*