ひまわりを照らす太陽へ
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ショッピングモールに着いてぶらぶら歩いていると、可愛らしいブランドのお店を見つけた。フリルやレースの施された服が並んでいて、私の好みにぐさりと刺さる。思わず立ち止まって見ていると、それに気づいた隆也君が私の視線を辿ってお店を向いた。
「寄ってくか」
「うん!」
ルンルンで店内に入ると、可愛い洋服たちが出迎えてくれる。色んな服に目移りしていると一着のワンピースが目に入った。半袖のセーラーデザインの膝丈ワンピースで可愛らしい。
「ちょっと試着してみるから待って貰っても良い?」
「おう」
小さく頷く彼はフェミニンな店内に、少し居辛そうにしている。女の子らしいお店すぎたかな。そうは思っても可愛いものには目が無いので仕方が無い。試着室に入って服を脱ぎ、ワンピースを着てみる。着用感は悪くなくて、サイズもぴったりだ。彼はどう思うかな。試着室のカーテンを開けると、隆也君とバッチリ目が合う。
「着てみたんだけど、変かな?」
「変じゃねえよ。可愛い」
「かっ、かわっ……⁉」
隆也君に可愛いって言われたの初めて。上がる心拍数に、煩くなる心臓。耳朶まで熱が帯びていくのを感じながら、試着室に戻ってカーテンを閉めて元の服に着替える。
「可愛い……か」
試着室内の鏡を見ると案の定、顏がリンゴのように真っ赤になっていた。可愛いって思ってくれて凄く嬉しいけど、心臓が持たない。深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。顏の赤みが引くのを待ってから試着室を出て、ワンピースをレジに持って行くと、隆也君が財布を取り出した。
「あ、え、さすがに高いから良いよ」
「そうか?」
「お、お昼ごはん!奢って欲しいな」
「……分かった」
隆也くんは少し不服そうにしているけど、六千円も払ってもらうのは申し訳ない。お昼ごはんを奢ってもらうことにしてお会計を済ませる。
「女の服って高いんだな」
店を出たところで隆也君がぽつりと呟く。
「私の好きな系統のお店は、安くても今くらいの値段だからね……。あっ、あそこの雑貨屋さん見ても良いかな?」
「おー」
雑貨屋さんに入ると可愛い小物がたくさん並んでいて心が弾む。ネックレスやイヤリングにブレスレット。どれも可愛くて迷ってしまう。どうしようと悩んでいると、隣の隆也君が私の手元の商品を見て口を開いた。
「これ、名前っぽい」
彼が指さしたのはひまわりの形をしたイヤリングだった。特徴的なモチーフだけど、小ぶりで子供っぽさがなく可愛らしい。
「可愛い!けど、私っぽいかな?」
「ひまわりの花言葉、前に言ってただろ。あなただけを見つめるって」
「覚えてたんだ」
聞き流されていると思っていたのに、ちゃんと覚えていてくれたんだ。ちょっと嬉しい。
「名前っていつもオレのこと見てるから、ひまわりみたいだなって思った」
「えっ」
爆弾発言を受けて言葉が詰まる。まさかいつも見ていたのがバレてたなんて。恥ずかしさで顔に熱が集中していく。隆也君は狼狽える私に構わず、イヤリングを持ってレジに向かって行ってしまった。
「ま、待って」
慌てて後ろを付いていくと、彼は財布を取り出してお会計を済ませて、紙袋に包まれたそれを私に渡した。
「それ、やるよ」
「えっ。良いの?」
「オレが持ってても仕方ないだろ。名前に似合うと思うから付けてみて。値札は取って貰ったから」
「う、うん」
言われるがまま袋から小さなひまわりのイヤリングを取り出して耳に付ける。
「どうかな、似合う?」
「スゲー似合ってる」
「えへへ。ありがとう」
このイヤリングは宝物として大切にしよう。隆也君にありがとうの気持ちを込めて微笑むと、彼も満足そうに笑顔を向けてくれた。
「寄ってくか」
「うん!」
ルンルンで店内に入ると、可愛い洋服たちが出迎えてくれる。色んな服に目移りしていると一着のワンピースが目に入った。半袖のセーラーデザインの膝丈ワンピースで可愛らしい。
「ちょっと試着してみるから待って貰っても良い?」
「おう」
小さく頷く彼はフェミニンな店内に、少し居辛そうにしている。女の子らしいお店すぎたかな。そうは思っても可愛いものには目が無いので仕方が無い。試着室に入って服を脱ぎ、ワンピースを着てみる。着用感は悪くなくて、サイズもぴったりだ。彼はどう思うかな。試着室のカーテンを開けると、隆也君とバッチリ目が合う。
「着てみたんだけど、変かな?」
「変じゃねえよ。可愛い」
「かっ、かわっ……⁉」
隆也君に可愛いって言われたの初めて。上がる心拍数に、煩くなる心臓。耳朶まで熱が帯びていくのを感じながら、試着室に戻ってカーテンを閉めて元の服に着替える。
「可愛い……か」
試着室内の鏡を見ると案の定、顏がリンゴのように真っ赤になっていた。可愛いって思ってくれて凄く嬉しいけど、心臓が持たない。深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。顏の赤みが引くのを待ってから試着室を出て、ワンピースをレジに持って行くと、隆也君が財布を取り出した。
「あ、え、さすがに高いから良いよ」
「そうか?」
「お、お昼ごはん!奢って欲しいな」
「……分かった」
隆也くんは少し不服そうにしているけど、六千円も払ってもらうのは申し訳ない。お昼ごはんを奢ってもらうことにしてお会計を済ませる。
「女の服って高いんだな」
店を出たところで隆也君がぽつりと呟く。
「私の好きな系統のお店は、安くても今くらいの値段だからね……。あっ、あそこの雑貨屋さん見ても良いかな?」
「おー」
雑貨屋さんに入ると可愛い小物がたくさん並んでいて心が弾む。ネックレスやイヤリングにブレスレット。どれも可愛くて迷ってしまう。どうしようと悩んでいると、隣の隆也君が私の手元の商品を見て口を開いた。
「これ、名前っぽい」
彼が指さしたのはひまわりの形をしたイヤリングだった。特徴的なモチーフだけど、小ぶりで子供っぽさがなく可愛らしい。
「可愛い!けど、私っぽいかな?」
「ひまわりの花言葉、前に言ってただろ。あなただけを見つめるって」
「覚えてたんだ」
聞き流されていると思っていたのに、ちゃんと覚えていてくれたんだ。ちょっと嬉しい。
「名前っていつもオレのこと見てるから、ひまわりみたいだなって思った」
「えっ」
爆弾発言を受けて言葉が詰まる。まさかいつも見ていたのがバレてたなんて。恥ずかしさで顔に熱が集中していく。隆也君は狼狽える私に構わず、イヤリングを持ってレジに向かって行ってしまった。
「ま、待って」
慌てて後ろを付いていくと、彼は財布を取り出してお会計を済ませて、紙袋に包まれたそれを私に渡した。
「それ、やるよ」
「えっ。良いの?」
「オレが持ってても仕方ないだろ。名前に似合うと思うから付けてみて。値札は取って貰ったから」
「う、うん」
言われるがまま袋から小さなひまわりのイヤリングを取り出して耳に付ける。
「どうかな、似合う?」
「スゲー似合ってる」
「えへへ。ありがとう」
このイヤリングは宝物として大切にしよう。隆也君にありがとうの気持ちを込めて微笑むと、彼も満足そうに笑顔を向けてくれた。