およそ四ヶ月スパンで最寄りの歯科に歯石除去をお願いしに通っているのですが、本日ついに虫歯予備軍が発見されたということで、己の歯磨き不足に何度目かの敗北を喫しました。
口内お掃除中に衛生士さんが思い立ったように仰々しいカメラ装置を起動し、歯の一箇所をズームインして何度見かしはじめた時点で……「もうだめだ」と感じていた。

「虫歯っすか？」
「微妙なんですよねえ」
「どこ？　ちゃんと教えてあげなさいよ」

お掃除終わりこの会話が脳天から(わたしは可動式の椅子に横になっていた)聞こえてきたので、わたしの脳内に棲むジブリ映画のハウルが『絶望だぁ』とぼやきはじめた。
『絶望だぁ』『美しくなければ生きていけない』
『だから掃除も大概にしろって』……、いやわたしの場合は己の歯磨き不足が祟ったのだから。そういう意味ではハウルと同じか？　たぶん違うな。
ハウルとわたしを同列に扱うのはおこがましいね。

歯科で敗北を喫するのはわりに多い。
というよりも、初めて歯科に行こうと思い立った理由だって、自分で自分の虫歯に気づいたからなのだ。
その虫歯の治療後は定期的に歯石除去に通うようになり、しかし歯磨きが雑なので衛生士さんに半ギレされ、歯磨きの仕方を一から教えられ(ありがとう)、お掃除中にわたしが口を大きく開けないので半ギレされ、口にジャッキアップじみた器具を嵌められ(ごめんなさい)。
そしてわたしが長らく歯間ブラシをフロスピックと間違えて覚えていたため、「歯間ブラシしたほうがいいですよ。一日最低一回」と教えられてもフロスピックしか使用せず。
病院で親知らずを抜いてもらったあと、……予後を診てもらいに歯科を訪ねた際に「歯間ブラシしたほうがいいですよ」「これね」と歯科医師さんに現物を手渡されて初めて気づき。
それからはフロスピック&歯間ブラシ&歯ブラシで日々頑張って歯を磨いていたが。

本日行くと例の衛生士さん不在。
別の衛生士さんが対応してくれた。

己の被害妄想がやばい自覚はあるのだけれども、「(ついに愛想を尽かされたんだ！　わしが　わしが進歩しないから！)」と内心波乱が巻き起こっていました。
本当に……申し訳なさ。
しかも虫歯予備軍が発見されたかなしさ。
四ヶ月スパン何度目かの敗北。
新年初めての日記がこれなのどうなのん？とは思いつつ、このかなしみを吐き出しておきたく筆を取った次第です。夢小説もこのくらいの早さで執筆できればいいのですがね(30分で1000字はそこまで早くはないか)