【一部】第七班の巻
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人づきあいが苦手だったナマエは、どうしようもなく世俗に疎かった。彼女との認識の違いにサクラが考え込む。その左奥で、席に座っていたサスケが妙なものを見る目でナマエを見ていた。しかし、やがて第七班の意識は引き戸へと終着する。
なるほど、ブービートラップか。
流石に二時間も待たされていただけあって、ナマエもナルト同様、一矢報いてやりたい気持ちになっていた。浮き立ついたずら心を胸の奥に隠し、引き戸の方へと意識を澄ます。二時間も音沙汰が無かった廊下から、かすかだが大人の気配が近づいてくる。
喜色を帯びた顔が二方、やや喜色を帯びた顔が一方。そして呆れたような顔が一方。四人の視線が向けられたそこ、不自然に開いた戸の隙間に手がかかり──。
「!」
白いチョークの粉が巻き上がった。
跳ねた黒板消しが重力のまま落ち、入室してきた人間の足に再度当たって跳ねる。
「「引っかかった!!」」
ナルトとナマエがガッツポーズを取る。額あてで左目を隠した入室者の男は、半目がちな右目で第七班一同を見やり、頭に降りかかったのだろう粉を片手で払った。口元さえマスクで隠されているため表情が分かりにくいが、彼は呆れているように思う。
「先生ごめんなさい、私は止めたんですがナルト君が……」
サクラが両手を口元にやって、担当上忍らしかった入室者に許しを請う。サスケは入室者に視線を向けつつも、言葉は発さなかった。
黒板消しのクッションになってしまった足の粉も払ってから、入室者の男は飄々と顎に手をやる。
「んーーーー。なんて言うのかな。お前らの第一印象はぁ……」
そして瞳を弓なりにさせ、四人を見下ろし開口一番。
「嫌いだ!!」
非情に爽やかに、四人のいたずらを非難した。
第七班の巻・四話
なるほど、ブービートラップか。
流石に二時間も待たされていただけあって、ナマエもナルト同様、一矢報いてやりたい気持ちになっていた。浮き立ついたずら心を胸の奥に隠し、引き戸の方へと意識を澄ます。二時間も音沙汰が無かった廊下から、かすかだが大人の気配が近づいてくる。
喜色を帯びた顔が二方、やや喜色を帯びた顔が一方。そして呆れたような顔が一方。四人の視線が向けられたそこ、不自然に開いた戸の隙間に手がかかり──。
「!」
白いチョークの粉が巻き上がった。
跳ねた黒板消しが重力のまま落ち、入室してきた人間の足に再度当たって跳ねる。
「「引っかかった!!」」
ナルトとナマエがガッツポーズを取る。額あてで左目を隠した入室者の男は、半目がちな右目で第七班一同を見やり、頭に降りかかったのだろう粉を片手で払った。口元さえマスクで隠されているため表情が分かりにくいが、彼は呆れているように思う。
「先生ごめんなさい、私は止めたんですがナルト君が……」
サクラが両手を口元にやって、担当上忍らしかった入室者に許しを請う。サスケは入室者に視線を向けつつも、言葉は発さなかった。
黒板消しのクッションになってしまった足の粉も払ってから、入室者の男は飄々と顎に手をやる。
「んーーーー。なんて言うのかな。お前らの第一印象はぁ……」
そして瞳を弓なりにさせ、四人を見下ろし開口一番。
「嫌いだ!!」
非情に爽やかに、四人のいたずらを非難した。
第七班の巻・四話