【一部】第七班の巻
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不機嫌なナルトをなだめようとして、しかし入り口から壇上へ歩き出したナルトを不思議がってナマエは言葉を止める。
黒板の粉受けから黒板消しを手に取って、近くにあった踏み台も手に取って、それらを持ってこちらに引き返して……。引き戸のそばに踏み台を設置し、ナルトは黒板消しを片手に踏み台へ足をかけた。
「ばっ!! ちょっと!! 何やってんのナルト!!」
声を上げたサクラを振り返る。ぱちくりと目を瞬かせるナマエは、いまいち彼が何をしようとしているのか分かっていなかった。ナルトが手にした黒板消しを引き戸の隙間に固定させる。誰かが教室へ入ろうと戸に手をかければ、ちょうど頭の上に黒板消しが落っこちてくる仕掛けだ。
「遅刻して来る奴がわりーんだってばよ!!」
踏み台から飛び降りたナルトは得意げに笑う。
「ったくもー! 私、知らないからね!!」
ナルトの所業にサクラが眉を逆立て、両手を腰に当てて踏ん反った。踏ん反った拍子にサクラの長いピンク色の髪が揺れる。ヘアバンドのように巻いた額あてと、赤い忍装束が、可愛い雰囲気の彼女によく似合っていた。
怒りながらも、黒板消しを回収しないサクラと。先ほどとは打って変わって笑顔のナルト。彼ら二人を交互に振り返りながら、ナマエはやはり仕掛けについてよく分かっていなかった。その光景を、依然として席から動かないサスケが「フン」と鼻であしらう。
「上忍がそんなベタなブービートラップに引っかかるかよ」
「……あ。トラップだったんだ、アレ」
サスケの言葉でやっと合点がいったナマエに、今度はサクラがぱちくりと目を瞬いた。
「ナマエ、これ知らなかったの?」
「あ、うん。珍妙なことをしてるなあ、とばっかり」
「ホントに?」
「うん」
サクラが驚いた顔をするより先に、ナマエは黒板消しが仕掛けられた戸に目を向ける。
「でも、そうだね。もしかかったら面白いね」
黒板の粉受けから黒板消しを手に取って、近くにあった踏み台も手に取って、それらを持ってこちらに引き返して……。引き戸のそばに踏み台を設置し、ナルトは黒板消しを片手に踏み台へ足をかけた。
「ばっ!! ちょっと!! 何やってんのナルト!!」
声を上げたサクラを振り返る。ぱちくりと目を瞬かせるナマエは、いまいち彼が何をしようとしているのか分かっていなかった。ナルトが手にした黒板消しを引き戸の隙間に固定させる。誰かが教室へ入ろうと戸に手をかければ、ちょうど頭の上に黒板消しが落っこちてくる仕掛けだ。
「遅刻して来る奴がわりーんだってばよ!!」
踏み台から飛び降りたナルトは得意げに笑う。
「ったくもー! 私、知らないからね!!」
ナルトの所業にサクラが眉を逆立て、両手を腰に当てて踏ん反った。踏ん反った拍子にサクラの長いピンク色の髪が揺れる。ヘアバンドのように巻いた額あてと、赤い忍装束が、可愛い雰囲気の彼女によく似合っていた。
怒りながらも、黒板消しを回収しないサクラと。先ほどとは打って変わって笑顔のナルト。彼ら二人を交互に振り返りながら、ナマエはやはり仕掛けについてよく分かっていなかった。その光景を、依然として席から動かないサスケが「フン」と鼻であしらう。
「上忍がそんなベタなブービートラップに引っかかるかよ」
「……あ。トラップだったんだ、アレ」
サスケの言葉でやっと合点がいったナマエに、今度はサクラがぱちくりと目を瞬いた。
「ナマエ、これ知らなかったの?」
「あ、うん。珍妙なことをしてるなあ、とばっかり」
「ホントに?」
「うん」
サクラが驚いた顔をするより先に、ナマエは黒板消しが仕掛けられた戸に目を向ける。
「でも、そうだね。もしかかったら面白いね」