【一部】第七班の巻
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少しだけ開けた教室の引き戸から、ナルトが頭だけを出して廊下を見回していた。教室の中ではナマエとサクラ、そしてサスケが担当上忍の到着を待っている。
午後一時から始まった上忍の説明会(と称した担当上忍待ち時間)から、およそ二時間が経っていた。彼ら──第七班を除いた他の下忍たちは各々の担当上忍が見えると、上忍に連れられて教室から離れ、それきり誰も帰ってこない。やがて残りの下忍が第七班だけになると、引率していたイルカさえ教室から出て行ってしまった。
固い木の長椅子に、ずっと座っている。
ナマエはおよそ感じたことのない気まずさに、静かに、気づかれないよう静かに息を吐いた。ひと三人分ほどの距離を開けて、左奥にサスケが座っている。ななめ右前にはサクラが、机に腰をもたれかけてナルトの後ろ姿をジッと見つめていた。遠くから見ると、頭が嵌まって抜けなくなったような恰好を、ナルトはしていた。
長椅子に預けていた腰を上げて、臀部の痛みを和らげようとする。長時間同じ場所に体重がかかっていたせいか、あまり肉が付いていないせいか、骨盤辺りがジクジク痛んだ。壇上に取り付けられている時計を見てみると、時刻は二時間の経過から少しも進んでいない。
「……」
ナマエは席から立ち上がった。いつまでもやって来ない自分たちの担当上忍に、少しだけ怒りを覚えはじめていたのだ。ナマエは引き戸の隙間に頭を突っ込んでいるナルトの背後に回り、彼の頭に手を乗せて、一緒になって廊下を見回してみた。
廊下には、やはり上忍がやってくる足音も気配も無い。アカデミーの生徒は授業中らしく、堅苦しい教師の声と、のどかな小鳥のさえずりだけが聞こえてくる。
「ナルト! ……ナマエも!! ジッとしときなさいよ!!」
後ろからサクラに指摘され、直ぐさまナマエは顔を引っ込めた。ナルトは一拍ほど置いて顔を引っこめ、「何でオレたち七班の先生だけ、こんなに来るのが遅せーんだってばよォ!!」と大声でブーたれる。「ほかの班はみんな新しい先生とどっか行っちまったし、イルカ先生も帰っちまうし!!」
ナマエは困った風に微笑んだ。
「まあ、残ったのは私たちだけだから。他に班がいれば待ってて、くれた、かも、だけど……?」
午後一時から始まった上忍の説明会(と称した担当上忍待ち時間)から、およそ二時間が経っていた。彼ら──第七班を除いた他の下忍たちは各々の担当上忍が見えると、上忍に連れられて教室から離れ、それきり誰も帰ってこない。やがて残りの下忍が第七班だけになると、引率していたイルカさえ教室から出て行ってしまった。
固い木の長椅子に、ずっと座っている。
ナマエはおよそ感じたことのない気まずさに、静かに、気づかれないよう静かに息を吐いた。ひと三人分ほどの距離を開けて、左奥にサスケが座っている。ななめ右前にはサクラが、机に腰をもたれかけてナルトの後ろ姿をジッと見つめていた。遠くから見ると、頭が嵌まって抜けなくなったような恰好を、ナルトはしていた。
長椅子に預けていた腰を上げて、臀部の痛みを和らげようとする。長時間同じ場所に体重がかかっていたせいか、あまり肉が付いていないせいか、骨盤辺りがジクジク痛んだ。壇上に取り付けられている時計を見てみると、時刻は二時間の経過から少しも進んでいない。
「……」
ナマエは席から立ち上がった。いつまでもやって来ない自分たちの担当上忍に、少しだけ怒りを覚えはじめていたのだ。ナマエは引き戸の隙間に頭を突っ込んでいるナルトの背後に回り、彼の頭に手を乗せて、一緒になって廊下を見回してみた。
廊下には、やはり上忍がやってくる足音も気配も無い。アカデミーの生徒は授業中らしく、堅苦しい教師の声と、のどかな小鳥のさえずりだけが聞こえてくる。
「ナルト! ……ナマエも!! ジッとしときなさいよ!!」
後ろからサクラに指摘され、直ぐさまナマエは顔を引っ込めた。ナルトは一拍ほど置いて顔を引っこめ、「何でオレたち七班の先生だけ、こんなに来るのが遅せーんだってばよォ!!」と大声でブーたれる。「ほかの班はみんな新しい先生とどっか行っちまったし、イルカ先生も帰っちまうし!!」
ナマエは困った風に微笑んだ。
「まあ、残ったのは私たちだけだから。他に班がいれば待ってて、くれた、かも、だけど……?」