【一部】第七班の巻
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「そうだな……。まずは自己紹介してもらおう」
「……どんなこと言えばいいの?」
「そりゃあ、好きなもの嫌いなもの……将来の夢とか趣味とか」
快晴の昼すぎ。第七班は『あんなベタなブービートラップ』に引っかかった担当上忍に連れられ、アカデミーの屋上に出ていた。右から順にナマエ、ナルト、サスケ、サクラと並んで座る前には、腕を組んで小さな柵に腰をもたれかけている担当上忍の姿。
「ま! そんなのだ」
担当上忍はブービートラップの一件で拒絶の意を示してきたが、それもその場の一回のみで、その後は平淡と彼らに接してくれていた。大人ってみんな心が広いのかな、とナマエはひとり思いつつ担当上忍とサクラのやりとりに耳を傾ける。因みにブービートラップの件は一同で丁重に謝罪した。
「あのさ! あのさ! それより先に先生、自分のこと紹介してくれよ!」
開けた屋上ではからりとした風が吹いており、第七班の衣服や髪をかすかに揺らしていた。お座りした犬のような姿勢のナルトが担当上忍の自己紹介を促したので、サクラが「そうね、見た目ちょっと怪しいし」と賛同する。担当上忍が「ふむ」と言って両腕を後ろに伸ばし、もたれかかっている柵の手すりに乗せた。
「オレは“はたけカカシ”って名前だ。好き嫌いをお前らに教える気はない! 将来の夢……って言われてもなぁ……。ま! 趣味は色々だ」
「……」
「……」
担当上忍、改め「はたけカカシ」の自己紹介が「色々だ」から一向に進まない事案に、「それだけ?」という表情を隠しもしない第七班一同は内々に顔を見合わせた。
名前、ものの好き嫌い、将来の夢、趣味、と。自己紹介の定番を設問した本人の詳細が、定番に乗っ取っていたにもかかわらず名前しか明らかになっていないという状況がかなり異質だった。
「じゃ次はお前らだ。右から順に……」
柵に乗せていた両腕を広げ、カカシが第七班に自己紹介を促す。
さて、右から順にと言われてもカカシ側からなのか第七班側からなのかで違ってくる。ナマエはどちら側から見た右を差しているのだろう、と悩んだが、直ぐさま自分に視線が集まっているのに気付いて頬を赤くした。
「えっと……」
なるほど、カカシ側から見た右か。
「……どんなこと言えばいいの?」
「そりゃあ、好きなもの嫌いなもの……将来の夢とか趣味とか」
快晴の昼すぎ。第七班は『あんなベタなブービートラップ』に引っかかった担当上忍に連れられ、アカデミーの屋上に出ていた。右から順にナマエ、ナルト、サスケ、サクラと並んで座る前には、腕を組んで小さな柵に腰をもたれかけている担当上忍の姿。
「ま! そんなのだ」
担当上忍はブービートラップの一件で拒絶の意を示してきたが、それもその場の一回のみで、その後は平淡と彼らに接してくれていた。大人ってみんな心が広いのかな、とナマエはひとり思いつつ担当上忍とサクラのやりとりに耳を傾ける。因みにブービートラップの件は一同で丁重に謝罪した。
「あのさ! あのさ! それより先に先生、自分のこと紹介してくれよ!」
開けた屋上ではからりとした風が吹いており、第七班の衣服や髪をかすかに揺らしていた。お座りした犬のような姿勢のナルトが担当上忍の自己紹介を促したので、サクラが「そうね、見た目ちょっと怪しいし」と賛同する。担当上忍が「ふむ」と言って両腕を後ろに伸ばし、もたれかかっている柵の手すりに乗せた。
「オレは“はたけカカシ”って名前だ。好き嫌いをお前らに教える気はない! 将来の夢……って言われてもなぁ……。ま! 趣味は色々だ」
「……」
「……」
担当上忍、改め「はたけカカシ」の自己紹介が「色々だ」から一向に進まない事案に、「それだけ?」という表情を隠しもしない第七班一同は内々に顔を見合わせた。
名前、ものの好き嫌い、将来の夢、趣味、と。自己紹介の定番を設問した本人の詳細が、定番に乗っ取っていたにもかかわらず名前しか明らかになっていないという状況がかなり異質だった。
「じゃ次はお前らだ。右から順に……」
柵に乗せていた両腕を広げ、カカシが第七班に自己紹介を促す。
さて、右から順にと言われてもカカシ側からなのか第七班側からなのかで違ってくる。ナマエはどちら側から見た右を差しているのだろう、と悩んだが、直ぐさま自分に視線が集まっているのに気付いて頬を赤くした。
「えっと……」
なるほど、カカシ側から見た右か。