【近衛騎士＆前代【六大賢主】】
『クロイツ王国』時代に存命していた王国関係者。全員ヴィルヘルムと友人であり、邪神との戦いで命を落としている。


◇近衛騎士
◆ファルマ・アトリーズ
ヴィルヘルム王子専属の近衛騎士。ヴィルヘルムより歳上。城内は勿論、城外へと赴く際にも同行することを本人から唯一認められている。魔力を保有しながらも、魔法として繰り出すことが出来ない特異体質。白き盾《選定の盾》の正式な所有者。
好青年な性格をしており、主に絶対の忠誠を誓いながらも危うさに心配している一面も。戦では鬼神と恐れられるほどの戦いっぷり。
邪神侵攻の際に目の前で主たるヴィルヘルムを殺害され、無念を抱きながら死去。


◇【六大賢主】
世界に存在する各属性の一番の使い手に与えられる称号（のちの『アルスハイル王国』にも引き継がれている制度）。王命により就任し、《賢呪石（けんじゅせき）》（↓は光の賢主（ダイヤモンド）のもの）と呼ばれる不思議な鉱物を賜る。

各賢主は属性神殿の管理と運営を任され、神殿に眠る神器を手にする権利と資格を得る。
（神殿に宿る魔力は『虚空の霧』でも消すことはできず、現存している）


◆光の賢主（ダイヤモンド）
□光杖《ルミナスクロス》
◇ヴィルヘルム・クロイツ
世界の中心で繁栄する『クロイツ王国』の王子。歴代光の賢主の中でも類稀な魔力を保有している。別名、予言の子。賢主のリーダーとなる。

◆闇の賢主（アメジスト）
□無体《ノーバディ》（固定の形がない闇の物質）
◇名称不明（ラフェルト）
ストマ王直々に任命された人物。出身地など不明な点が多く、他の賢主はおろかヴィルヘルムでさえも見たことはない。

◆火の賢主（ガーネット）
□炎杖《ブレイズ・ワンド》
◇ガラナ
『火の国』領主の息子。長男でありながらも仕事を放棄しがちな遊び人。根は真面目なのだが、三つ下の弟と覇権争いを避けるべくそう演じている。底抜けに明るく、情熱的。ヴィルヘルムやルスの兄貴分的存在。

◆水の賢主（サファイア）
□水杯《クリスタル・カリス》
◇ルス
『水の国』で暮らす平民。領主と使用人の間に産まれるも、本妻の子より高い魔力を保有すると分かるや否や母親と引き離され地下牢に幽閉。賢主を探していたヴィルヘルムにより救出され、正しい生活環境のもと研究に勤しむようになる。元々研究肌であったが、敬愛するヴィルヘルムの力になるべく研究に没頭する。ヴィルヘルム以外にはそっけない態度。

◆風の賢主（エメラルド）
□風剣《アニマ・ソード》
◇ラグドス
『風の国』現領主。最年長。土の賢主マーテルとは婚約者の仲であり、仲睦まじい。領主としての才能や人望は高く、マーテルと共にヴィルヘルムの補佐も引き受けた。ストマ王とは旧知の仲である。

◆土の賢主（トパーズ）
□土盤《ティエラ・タリス》
◇マーテル
『土の国』領主の娘。風の賢主ラグドスとは婚約者の仲である。又の名を大地の母と呼ばれ、敵対心を持つ者にも等しく慈愛を向ける女性であった。賢主の中でヴィルヘルムが最も信頼を寄せていた人物でもある。