【マスター・Ｈ（アッシュ）・ドロワット】


『アルスハイル王国』が誇る機械技師であり、政（まつりごと）全般を指揮する宰相。
地位と見た目から気難しいと誤解されがちだが、穏やかな性格で親しみやすく、ちょっぴりお茶目。
ヴィルヘルムとは切ってもきれない関係。

その正体は、この世界を生み出した『最高神』の右手より生まれし『創造神』かつ『善神』と呼ばれる存在。マスターの正体を知るのはヴィルヘルムと、ファイターだけである。
同じく左手から生まれた『破壊神』かつ『邪神』クレイジーは相反する存在。

覚醒までに時間がかかった影響で、クレイジーが邪神として世界の半分以上を破壊するのを止められなかった。
覚醒したのはその直後であり、無惨にも殺されたヴィルヘルムを復活させる。しかしながらその時はまだ感情が伴っておらず、力の使い方も不十分だった為。不完全な復活をさせてしまう。
この頃は言葉を話す事もできず、知識も赤子同然であったが、ヴィルヘルムによって教え込まれる。神ゆえに吸収は早く、気がつけばヴィルヘルム以上の思考回路を手に入れていた。
ヴィルヘルムと共に、約600年かけて王国を再編。新たに『アルスハイル王国』として生まれ変わらせ、設定を一から組み直す。

感情は芽生えていても所詮は神であるがゆえ倫理観が欠落している。
唯一『虚空の霧』に侵食されなかった王都に暮らす人々は、クレイジーに殺された人物の死体を、マスターが繰り返し転生させた姿。
『具現化計画』も何の躊躇いもなく遂行した。
クレイジー曰く、「一番狂っているのはマスター」。

生みの親である『最高神』の利き手が右手だった影響で、クレイジーよりも強大な力を持つ。
その一方で『最高神』だった頃の記憶はなく、自分が生まれた意味すら分からずにいる。