◆4:事件発生
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「! そうだったのか……‼︎」
場面は転じ、『乱闘部署』室。
今し方エレナが退室した中、椅子を倒さんばかりに立ち上がったヴィルヘルムは急ぎ扉を押し開く──。
「ふぐっ⁉︎」
「ん?」
ドンッ! と烈しい音と共に長身の陰が後方へと吹き飛ばされる。なんだろうと改めて押し開いてみればそこには──壁にもたれ掛かれる意識が朦朧としたルフレの姿。
「る、ルフレ様⁉︎ 【ハイルミッテル】!」
「あ……ううん……?」
急ぎ治癒術を施せばルフレの意識は覚醒。後頭部を抑えつつ顔を上げる。
「あ……ヴィル……」
「申し訳ありませんルフレ様」
「いや、いいよ……」
「それよりもヴィル殿。急いでいたようだが?」
翼をはためかせ飛行していたメタナイトの言葉にルフレが「それより……?」と半眼を送る中、ヴィルヘルムは思い出したかの如く廊下の先を見据えて。
「エレナを見かけませんでしたか?」
「エレナなら会ってないよ」
「こちらにいるのではなかったのか?」
二人の証言に色を失うヴィルヘルム。
『乱闘部署』室へと踵を返しデスクでパソコンを弄り始めた少年に、ルフレとメタナイトは顔を見合わせては彼の背後へと回る。
「何かあったんだね」
「はい。恐らくエレナは──
何かの事件に巻き込まれています」
衝撃の発言に瞠目せざる終えない。
「……姿が見えないというだけで早計過ぎやしないだろうか」
メタナイトが冷静にそう諭せば、ヴィルヘルムは資料の一枚を彼らに差し出す。
「『城兵部署』所属『リオン』……? たしか今回の面接で入署した新人だよね。ザクロが指導していたのを見かけたことがあるよ」
『城兵部署』と縁があるルフレが資料片手に小首をかしげる。
ヴィルヘルムはタイピングの手を緩めず、調査結果を彼らに告げた。
「彼の経歴は全て虚偽であることが発覚しました。出身地もデタラメです」
「だとしてもそういった役員は珍しくないだろう? エレナ殿もそうだ」
「はい。ですが、リオンの場合は違う。『本当』の経歴が城に残されていたのです」
タイピングの手を止めこちらを見遣るヴィルヘルムは目尻を釣り上げる。
「『クロイツ王国』時代に“死んだ”との経歴があったのです」
目を見開く彼らの目線に、ヴィルヘルムは拳を握りしめた。
「一体何が起こってるんだ……」