3:補佐ファイター
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「いやあああああああああああああ‼︎‼︎‼︎」
喉がひび割れるほどの絶叫が少女の驚愕と動揺を露わにする。
触発されたゾンビの群れは彼らのもとへと進軍し、声にもならぬ声を発しながら襲いかかる。
「来たれ、稲妻の化身!」
ルフレは稲妻型の刀身を持つサンダーソードで薙ぎ払い、ゾンビ達を焼き殺す。屍を踏み越え眼前へと躍り出たゾンビには、《ギガファイアー》の魔導書で背後に控えたゾンビごと焼失させた。
(囲まれるのはまずい……! どうにか抑えないと!)
彼らがいる玉座の間は広い。今はまだ入り口付近で食い止められているが、押し切られて四方を包囲されてしまえば、自分とメタナイトの二人だけで包囲網から抜け出すのはおろか、エレナを守り切ることすら厳しい。クレイジーに頼りたいところだが、ゾンビの攻撃をのらりくらりと躱すだけで助力する気はないようだ。
「──ギャラクシアよ。我が意思に応えろ」
そんな戦場の真っ只中で、静謐なる声と凜とした魔力が渦を巻く。
仮面の奥でキラリと瞬く金色の光に、ルフレは目を見開き、エレナは喉を鳴らし、クレイジーはひゅうっと口笛を鳴らす。
ゾンビですら沈黙する中、淡い光が剣身からメタナイトの体へと移動。軽く振るって構えた──次の瞬間。
ザシュッッッッ。
一体、二体。否、数十体のゾンビの頭がコンマ数秒間のうちに飛んだ。他ならぬメタナイトの手によって。
通常より数倍もの速さを持って宙を自由自在に駆け巡り、駆逐にあたるメタナイトにルフレは察する。これが、マスターが解放したという《宝剣ギャラクシア》の力なのだと。
「軍師殿!」
頷きで返したルフレは魔導書を《サンダー》へと持ち替え、魔力を込める。
「【黒き雷神より生まれし稲妻の声よ。大地へと轟け】──【トロン】!」
《サンダー》から《トロン》へと昇華した魔導書から、稲妻の光線がばちばちと光を散らしゾンビの群れへと放たれる。
ゾンビ達はその体ごと焼失し、群れは全滅。後に残ったのは、異臭と散らばった臓器のみとなった。
「エレナ」
「エレナ殿」
エレナは恐怖から肩を震わせていた。その眦には涙が溜まり、額には冷や汗が滲む。
「怪我はないかい?」
こくりと返事代わりに頷くエレナに、良かったと安堵する。
しかし、それもひとときの夢。
「──!」
瞠目したエレナに、ルフレとメタナイトは反射的に背後を振り向く。そこでは首を掻っ切られたはずのゾンビが次々と再生していたのだ。
中でもルフレの近くにいたゾンビが抜きん出て早く再生し、ルフレに牙を剥く。防御が間に合わないと奥歯を噛み締めるルフレだったが──入り口から声が轟く。
「【レイディアント】‼︎」
一際眩しい光明が辺り一面を力強く照らす。
ゾンビの群れは呻き声をあげつつ霧散。腕で目を覆っていた彼らは光が晴れた頃に下げるとそこには。
「皆様無事ですか!」
「おい大丈夫かよ⁉︎」
「メタナイト〜!」
ヴィルヘルム、マリオ、カービィのトリオが参上。
三人と合流した彼らに、傍で腕を組んでいたクレイジーはふっと鼻で笑う。
「よォ、王子サマ」
「クレイジー……なぜここにいる」
射抜かんばかりの殺意を向けられてもなおクレイジーはお気楽に笑うだけ。
「俺は優しいから教えてやるよ」
カツカツと靴音を鳴らし、クレイジーはエレナの前へ。
「お前、気ィつけねぇと自分の体奪われるぞ」
「……え」