【六大賢主】に会いに行こう
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光、土、風、水、火――“五人”の賢主らのもとを巡り巡ったルフレとエレナ。
「『ラフェルト』さんにお願いするのは難しいですよね……」
ヴィルヘルムが待つ『乱闘部署』の部室へ帰る道中、エレナはそう眉をひそめる。
「そうだね。そもそも城にいること自体珍しいし、会えたとしても聞いてくれるかは……」
分からないね、とルフレも眉根を寄せた。
【
そうですよねと微苦笑を浮かべたエレナは、見慣れた部室の扉をノック。
「失礼します。ただいま戻りました」
飛び込んできた光景に、扉を開けたエレナと一歩後ろで控えていたルフレは軽く瞠目する。
ヴィルヘルムが作業しているのは変わらずであったが、その両隣に人影あり。
「あっ、エレナちゃんにルフレさん! こんにちは〜!」
うちの一人、灰色の髪と瞳を持つ副業探偵本業記者――『レイ』が元気よく手を振る。
「こんにちは、レイ。それに……ラフェルトも」
ルフレの視線を受けた――『ラフェルト』は微笑みで返す。
(まさか来ているとは……)
「お帰りなさい」
二人に挟まれていたヴィルヘルムは声を掛けると、そういえばとラフェルトを見遣る。
「君、エレナに《賢珠》を渡してあげなよ」
「《賢珠》? ……ああ、あれね。なんで?」
「それはですね――」
エレナはレイに視線を送りつつ、事の経緯をラフェルトに説明した。
話を聞き終えたラフェルトは「へえ〜」と空返事。
「ヴィルはどっちのほうが嫌がる? 渡さない? 渡す?」
「至極どうでもいい」
冷め切った眼差しを送られたラフェルトは。
「じゃあ作らない。気分じゃないし」
ある意味想定通りの返答をした。
エレナは少しだけ肩を落とし、ルフレはやれやれと肩をすくめる。
「……エレナちゃんは《賢珠》が欲しいの?」
「そう……なりますね」
「なら、僕が持ってるのあげるよ!」
と、レイは肩に提げる鞄のフラップを開け、銀と紫色の玉を二つ取り出した。
「い、いいんですか?」
「うん。大切に使ってね」
「ちょっと、勝手に渡さないでよ」
「僕の物なんだから好きにしていいでしょうが」
口を曲げるラフェルトにレイは背中越しに反論。
エレナは手のひらの上できらめく――光と闇の《賢珠》に感嘆していた。
「とても綺麗ですね……! まるで宝石みたいです」
「それだけで豪邸が建っちゃうぐらい貴重だからね」
「……え」
「取り扱いには気をつけて〜」
レイの冗談(?)に小さな笑みをこぼすヴィルヘルムは、「さて」と椅子から立ち上がる。
「そろそろ仕事に戻ろうか、エレナ。ルフレさんもご協力ありがとうございました」
「どういたしまして。それじゃあね」
「は、はいっ」
腰を折るエレナに軽く手を挙げ、ルフレは部屋を後に。
(……あの三人が揃うと、息が詰まるな)
――次の日。
「ルフレさんルフレさん!」
魔導書片手に廊下を歩いていたルフレは、自身を呼ぶ声に振り返る。
駆け寄ってきたのは、何やら嬉しげなエレナ。
要件を尋ねるより早く、エレナは棒状の“何か”をルフレに見せた。
「昨日はありがとうございましたっ。これ、賢主の皆さんから頂いたんです」
棒に填められていたのは六属性の《賢珠》。
「ソウさんが作ってくださったロッドで、簡単に射出出来るようになっているんですよ」
「それは凄いな。良いものを貰ったね」
「はい!」
破顔するエレナにルフレもにこりと笑みを返し、二人は並んで今日もお仕事へと励むのだった――。