【六大賢主】に会いに行こう
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《
掌サイズの丸い形をしたそれには魔力が込められており、強い衝撃――例えば何かにぶつけるなど――を与えることで破裂し、込められた属性魔法が発動するアイテムだ。魔力がない者でも手軽に使用でき、尚且つ入手もしやすい。欠点があるとすれば、使い捨てな点と制御が不可能な点だろうか。
「――その《
と、廊下を並んで歩くルフレの説明にエレナは点頭で返す。
【六大賢主】――こちらは、世界に存在する六つの属性『火・水・風・土・光・闇』の使い手のうち、最高位に君臨する者達(マリオやルフレなど『具現化』された存在は"除く")の総称である。エレナの上司であるヴィルヘルムもその一人、【
「お店でも売ってはいるけどそれなりの量は必要だし、事情を話せばヴィルも渡してくれるよ」
説明している間にも『乱闘部署』の部室に到着。扉を開ければ、執務中のヴィルヘルムが。
目線をパソコン画面から上げたヴィルヘルムに、ルフレは話しかけた。
「仕事中ごめん、ちょっといいかな」
「大丈夫ですよ。これは
それで? と目線で訴えるヴィルヘルムに、ルフレが簡単に経緯を説明。
「……ということだけど、君はどう思う?」
「確かに《賢珠》はエレナに適しているとは思いますが……」
ヴィルヘルムの反応がいまいちなことに、彼らは揃って眉を曲げる。
「僕からエレナに渡すのは少し厳しくて……他の賢主に打診するのがいいと思います」
言うなれば。【
「ルフレ様、もし宜しければこのままエレナに付き添っていただけますか?」
「でも休憩時間までに戻れるか……」
「気にしなくていいよ。まずはそっちを優先にしよう」
いかがですか、という目線にルフレは片笑む。
「元はと言えば僕が言い出したことだ。最後まで面倒はみるよ」
「ありがとうございます」
腰を折るエレナにうんと返す。
「じゃあ、少し借りていくね」
「はい。よろしくお願いします」
パタンと扉を閉めたルフレはエレナと向き合う。
「まずは彼女のところに行こうか」
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