SSまとめ
爽やかな朝。雲一つない晴天と、部屋に流れ込む涼しい風に、今日もお仕事頑張るぞー! と片腕を空に突き出しながら言いたくなる。そんな朝だった……筈が。
「……」
アランは床に正座をさせられていた。ご丁寧に『私がやりました』と書かれた板を首から下げて。
「アラン」
その正面に仁王立ちするベルタは、困惑しながらもアランを見下ろし。
「貴方のことだから余程の理由があるのだろう。ブレイドが悪いって言うのは間違いない」
「理由も聞いてねぇくせに悪いって決めつけんな!」
ベルタの後ろで怒り狂うブレイドを、レベッカとヴァニラがどうどうと鎮めている隙に続ける。
「ただ、誤解があるといけないからな。念の為に聞いておこう。……どうしてブレイドを起こすのに“閃光剣”を使ったんだ?」
アランは観念したようにぐっと声を洩らすと、少しずつ自供し始めた。
──事件が発生したのはほんの数分前。
朝食の支度を終え、女性陣が続々と一階に集う中。同室のブレイドの姿だけは見えない。また今日も寝ているのかとアランは溜め息を洩らし、少しだけ待っていてくれと女性陣に声を掛けて二階へ。扉を開ければ、予想通りベッドの上で大の字になって寝ていた。これもまあ、いつものことだ。呆れたように二度目の溜め息を洩らし、ベッドの側へ。顎に手を添え、うーんと悩み始める。
実のところアランは、毎日ブレイドを起こす手段を変えているのだ。これはブレイドに対処法を編み出されないためではあるが、ここに来てレパートリーが尽きてしまっていた。
今までフライパンとおたま攻撃、鳥の囀りまたはニワトリの鳴き声作戦、超強力目覚まし×10攻撃etc……などと言った手段を利用してきたが、今日はどんなのにしようか……。
と、ここでアランはハッと閃いた。“ショック療法”があるように、何かショックを与えれば良いのではないか? そう考えたアランは、肩の力を抜き、拳を握りしめ──ブレイドの顔目掛けて突き出した……のだが。
「……ダメか」
当たる寸前で止めたが、ブレイドに変化無し。フムと考えたアランは。
もしかして……刺激が弱すぎた……?
あと、殺意も弱かったかもなと思い、自身の武器である“閃光剣”を取り出し、大きく天に振りかぶると──一気に振り下ろした。
「ッ……!?」
風を切る音と殺意に、何かを感じたのかブレイドは反射的に目を開ける。目覚めたブレイドの視界に映るのは、“閃光剣”の刃と影を落とすアランの表情。
目を大きく見開くブレイドに、アランは口角を上げて。
「おっと、生き延びたか」
以上が事の全貌だとアランは語り、ベルタはなるほどな……と呟き。
「ブレイドが悪いな」
「はああああああッ!? お前、今の話聞いてた!? 殺されそうになったんだぞこっちは!!」
「アラン氏、弁解を」
「ギリギリで止めるつもりでした……」
「嘘つけええええええ!! あれは殺し屋の目だった!」
「アラン氏は無罪だと思う人」
「さっきからお前らは何の演技してるんだよ!」
「無罪だな」
「多分無罪」
「三人中三人が無罪なのでアラン氏は無罪でーす」
「『無罪でーす』じゃねえええええッ!!」
拠点に木霊するブレイドの叫び。
さて、今日も一日頑張りましょう。
「何が『頑張りましょう』だ! 適当にまとめやがって!!」
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配信しながら書いたssです。普段とは環境が違かったため、いつもと書き方が違うかも?
とりあえず始めに犯人扱いされるのがうちのブレイドです。