SSまとめ


 何かと問題を起こし、問題に巻き込まれる第14小隊。

 一見平穏そうな日でも、突如として一変することも少なくない。

 ちょうど、今日はそんな日だったようだ。

「ただい……うぉあああああああっ!?!?」

「あ、おかえりベルタ」
「帰って来たか」

 扉の先には素敵な出会い──なんてものは無く。扉を開けるとそこには大量の“ヴァニラ”がうじゃうじゃ。声を上げないわけがない。

「これは一体どういうことだ! ってかブレイドは何処から声を発しているんだ!?」
「ここにいるぞ」

 と、大量のヴァニラに囲まれたブレイドのサムズアップが見える。出てこいと言うと、大量のヴァニラを掻き分けながらブレイドと、『純』と書かれた紙を貼るヴァニラが前に。

「いろいろ聞きたいが……まずはその『純』ってなんだ」
「本物と分身が分からなくならないように『ていっ』って貼った」
「ていっ!? というか『純』って何だ!?」
「純正だから『純』」
「物か!! せめて『真』にしろ!」
「いつも以上にツッコミが冴えてるな」
「ねー」
「二人のせいなんだけど!?」

 叫び過ぎて息切れする。息を整え、頭を抱えつつも、こうなった原因を訊いて。

「……で? 何をしているんだ貴様らは」
「それは……」


 ベルタが帰って来る少し前──

『なぁ、ヴァニラって分身術が得意だろ? それって日常でも使えないのか?』
『やったことないけど……どうして?』
『いや普通に便利そうだなって』
『わかった。とりあえずやってみるね』
【分身術発動】
『出来た』
『おお、すげ〜……』
『……あれ? 元に戻せない』
『そうか。まぁ、そのうち戻るだろ』
『そうね』


「貴様が原因かブレイド!!」
「どうどう」

 胸ぐらを掴みぐわんぐわんブレイドを揺らすベルタ。最後にはペイっと投げ捨てて。

「とにかく! この惨状をどうにかしなければ……もうすぐレベッカ達も帰ってくるし早」
「ただいま。……ん?」
「うわああああああっ!?」

 遅かったようだ。

 帰って来たレベッカは目の前の光景に首を傾げ、一緒に居たアランは悲鳴を上げた。

「な、な、なにがあった!?!?」
「あら、ヴァニラ。こんなに増えちゃって」
「うん」
「いや『うん』じゃないしレベッカも親戚のノリで話さないでくれるか!?」

 
〜ベルタがアラン(とレベッカ)に説明中〜


「オマエが原因かブレイド!!」
「どいつもこいつも俺のせいにしやがって」
「貴様はもっと反省しろ」
「行け! ヴァニラの分身達!」
「けしかけん……ぐわあああああっ!!」

 ヴァニラの波に飲み込まれるアラン。

「それはそうと、コレどうしょう」
「さりげなくアランを犠牲にするなレベッカ」
「そう言うなら助けてくれ」
「……対処法を考えるぞ!」
「オイ。」

 話し合いは数分に及び、困難を極めた。

「このままで良くないか?」
「良くないわよ! 野宿させる気!?」
「元はと言えば貴様が言ったからだろ」
「何でお前は俺を犯人扱いさせたがる」

 すると、一体また一体と分身達が消え始めたではないか。

 驚く一同の中でヴァニラは自身の掌を見つめて。

「……エレメント、無くなりかけてるから消えてってる」


 そうかぁ……。


 四人の心の声が重なった瞬間だった。


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 唐突に思いついたネタ(だったりする)。本編でヴァニラの分身あまり使えてないな…(ごめんよ)。

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