周年短編 君がいたから
君がいたから
※この話のみ、マスターの性格が大きく変更されています。ご注意ください。
はじまりは、息も白づく花冷えの予感。
ひとつの机と、ひとつのペンが全てだった。
白紙のページを埋め尽くす文字の羅列によって、世界は彩られていく。
無垢な心が。果てしない記憶が。指先に触れる花が。継承されし魔女が。彼らの願いが。
今、この時も、密やかに紡がれている。
「――だから、『ぼく』のお願いを叶えてくれない?」
何処とも呼べぬ場所で、互いの白き長髪が風もなく揺れる。
目の前に佇む男の手に、『私』は喜んで自身の手を重ねた。
「ありがとう。一日だけ、きみの立場を借りるね」
私達の隣に現れた扉に、男が触れる。
ガチャンと閉められた音を最後に。私は微睡の中に沈むことにした。
※この話のみ、マスターの性格が大きく変更されています。ご注意ください。
はじまりは、息も白づく花冷えの予感。
ひとつの机と、ひとつのペンが全てだった。
白紙のページを埋め尽くす文字の羅列によって、世界は彩られていく。
無垢な心が。果てしない記憶が。指先に触れる花が。継承されし魔女が。彼らの願いが。
今、この時も、密やかに紡がれている。
「――だから、『ぼく』のお願いを叶えてくれない?」
何処とも呼べぬ場所で、互いの白き長髪が風もなく揺れる。
目の前に佇む男の手に、『私』は喜んで自身の手を重ねた。
「ありがとう。一日だけ、きみの立場を借りるね」
私達の隣に現れた扉に、男が触れる。
ガチャンと閉められた音を最後に。私は微睡の中に沈むことにした。