スマブラDiary for Refrain(夢小説)
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※今作のみ夢主とクレイジー(擬人化)が結ばれております。
※『私/俺の守りたいもの(クレイジー夢)』の続きです。
破壊の化身、クレイジーハンドにはとある悩みがあった。
それは愛する彼女、『リヨン』に関する事。
ひとつの修羅場を乗り越えめでたく結ばれた二人。周囲からも認められ、順風満帆な恋人日和を送っている。
身勝手だが恋愛には疎いと感じていたリヨンは、友人からはたまた本からか。恋人としてのあり方を学び、事あるごとにクレイジーにデートを申し込んだ。
そのことに関すること『だけ』なら大変喜ばしいことなのだが、やはり彼女はどこかズレているようで。
『クレイジー。“お家デート”とやらをしよう』
と自室にクレイジーを誘えば。
『ここがリビングで、ここが寝室で──』
なぜか部屋の構造(ほぼ同じ)を紹介され、
『クレイジー。街にデートしに行かないか?』
と街中にクレイジーと共に出掛ければ。
「……なぜ帯剣している」
『いざという時の為だ!』
周囲を警戒するあまり甘々な雰囲気にならなかったり。
本当に自分達は恋人なのか……? と疑ってしまうほど、リヨンの“天然”にはクレイジーも参っていた。
しかしこうとも思っている。自分が彼氏らしく振る舞えていないせいかもしれないと。
次なるデートに向けて、ネットで情報収集する日々。
そしてようやく『その日』は訪れた。
『クレイジー。ちょっとそこまで歩かないか? お弁当を作ったんだ』
(──ピクニックデートか)
バスケット片手にクレイジーの自室に訪れた彼女に、「ああ」と承諾の意を示す。
すぐに屋敷の裏門から近くにある一本の木が聳え立つ丘陵 に向かい、その根元に腰掛けた。
『キッチンの余り物でサンドイッチを作ったんだ』
「美味しそうだな。いただきます」
ひとつのサンドイッチに手を伸ばし頬張れば、口内に卵とマヨネーズの味が広がる。卵サンドだったようだ。
「ん、美味いな」
『それは良かった。お茶もあるからな』
そよそよと風が優しく髪を揺らし、暖かい日差しに木漏れ日が射す。
なんとも豪華な時間だと、クレイジーはサンドイッチの味もろとも噛み締める。
「……俺は世界一幸せだな」
『どうした急に。お前らしくないな』
「らしくないは余計だ」
カップにお茶を注いだリヨンが笑みを湛えつつクレイジーに差し出す。
クレイジーがお茶を啜る間、リヨンもまたサンドイッチに手を伸ばす。
「イチゴとホイップの組み合わせもなかなかイケるな」
リヨンが口にしていたのは言わばスイーツサンドであり、甘酸っぱい苺と甘いホイップが絶妙に絡み合う。
「……リヨン」
『ん? なん、』
リヨンの台詞は不自然に途切れた。
『──!』
何の前触れもなくリヨンと距離を詰め、顎を優しく掴んだクレイジーの唇がその先を紡ぐことを許さなかったからだ。
触れ合うこと数秒。チュッとリップ音を響かせ離れたクレイジーは、舌で唇をひと舐め。
「デザートご馳走」
『〜〜〜〜っ』
やられた! 頬を上気させるリヨンに、クレイジーは悪戯っぽく笑う。
こうして彼女に振り回されるのも、振り回せるのも自分だけだと思うと──クレイジーの笑みは止まらないのであった。
※『私/俺の守りたいもの(クレイジー夢)』の続きです。
破壊の化身、クレイジーハンドにはとある悩みがあった。
それは愛する彼女、『リヨン』に関する事。
ひとつの修羅場を乗り越えめでたく結ばれた二人。周囲からも認められ、順風満帆な恋人日和を送っている。
身勝手だが恋愛には疎いと感じていたリヨンは、友人からはたまた本からか。恋人としてのあり方を学び、事あるごとにクレイジーにデートを申し込んだ。
そのことに関すること『だけ』なら大変喜ばしいことなのだが、やはり彼女はどこかズレているようで。
『クレイジー。“お家デート”とやらをしよう』
と自室にクレイジーを誘えば。
『ここがリビングで、ここが寝室で──』
なぜか部屋の構造(ほぼ同じ)を紹介され、
『クレイジー。街にデートしに行かないか?』
と街中にクレイジーと共に出掛ければ。
「……なぜ帯剣している」
『いざという時の為だ!』
周囲を警戒するあまり甘々な雰囲気にならなかったり。
本当に自分達は恋人なのか……? と疑ってしまうほど、リヨンの“天然”にはクレイジーも参っていた。
しかしこうとも思っている。自分が彼氏らしく振る舞えていないせいかもしれないと。
次なるデートに向けて、ネットで情報収集する日々。
そしてようやく『その日』は訪れた。
『クレイジー。ちょっとそこまで歩かないか? お弁当を作ったんだ』
(──ピクニックデートか)
バスケット片手にクレイジーの自室に訪れた彼女に、「ああ」と承諾の意を示す。
すぐに屋敷の裏門から近くにある一本の木が聳え立つ
『キッチンの余り物でサンドイッチを作ったんだ』
「美味しそうだな。いただきます」
ひとつのサンドイッチに手を伸ばし頬張れば、口内に卵とマヨネーズの味が広がる。卵サンドだったようだ。
「ん、美味いな」
『それは良かった。お茶もあるからな』
そよそよと風が優しく髪を揺らし、暖かい日差しに木漏れ日が射す。
なんとも豪華な時間だと、クレイジーはサンドイッチの味もろとも噛み締める。
「……俺は世界一幸せだな」
『どうした急に。お前らしくないな』
「らしくないは余計だ」
カップにお茶を注いだリヨンが笑みを湛えつつクレイジーに差し出す。
クレイジーがお茶を啜る間、リヨンもまたサンドイッチに手を伸ばす。
「イチゴとホイップの組み合わせもなかなかイケるな」
リヨンが口にしていたのは言わばスイーツサンドであり、甘酸っぱい苺と甘いホイップが絶妙に絡み合う。
「……リヨン」
『ん? なん、』
リヨンの台詞は不自然に途切れた。
『──!』
何の前触れもなくリヨンと距離を詰め、顎を優しく掴んだクレイジーの唇がその先を紡ぐことを許さなかったからだ。
触れ合うこと数秒。チュッとリップ音を響かせ離れたクレイジーは、舌で唇をひと舐め。
「デザートご馳走」
『〜〜〜〜っ』
やられた! 頬を上気させるリヨンに、クレイジーは悪戯っぽく笑う。
こうして彼女に振り回されるのも、振り回せるのも自分だけだと思うと──クレイジーの笑みは止まらないのであった。
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